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【2019上半期新型車総点検】スポーツクーペに匹敵する走りを手に入れたロードスターBMW「Z4」

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【2019上半期新型車総点検】スポーツクーペに匹敵する走りを手に入れたロードスターBMW「Z4」

BMW『Z4』

 兄弟車となるトヨタ『スープラ』よりもひと足先にデビューしたBMWのオープンスポーツ、新型『Z4』。メカニズムは『スープラ』と同じで日本仕様は3L直6ターボの「M40i」と2L直4ターボの「20iシリーズ」。9年ぶりにフルモデルチェンジした3代目『Z4』は、山道でのコーナリングも正確なハンドリングで突破し、ムダな動きを見せることなくどっしりした足回りで力強くこなしていく。

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 また10秒で開閉する軽量設計のソフトトップは低重心化を追求し安定した走りに貢献。全長は前モデルから85mmも長くなったが、ホイールベースは25mm短くなり、全幅は75mm広がって、スクエアなプロポーションへと進化した。

 トヨタとの共同開発ばかりが話題になるが、BMWのDNAがしっかり注ぎ込まれたクルマであることを感じさせてくれる1台だ。

先代の開閉式ルーフは金属製だったが、新型はソフトトップを採用。軽量化だけでなく低重心化にも貢献している。

インテリアはドライバーオリエンテッドの設計。運転席と助手席がそれぞれ独立した空間を確保している。

トランスミッションは8速のスポーツAT。ローンチコントロール機能も装備。電動ソフトトップの開閉スイッチもココにある。

正確なステアリングと抜群のコントロール性能

本誌編集長  安田典人

実際に走らせてみると、見た目以上にスポーティーな味つけになっていることに驚いた。乗り心地は硬めだが、ステアリングがとにかく正確で余計な遊びが少ないのはうれしい。このあたりのコントロール性能の高さはBMWの神髄ともいえる。一緒に開発されたとはいえ、ゴリゴリのスポーツクーペ『スープラ』とは対照的な性格の『Z4』はラグジュアリーとスポーツをハイレベルで両立させた傑作だ。

取材・文/編集部 撮影/望月浩彦

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