数々のドラマや映画で活躍する俳優・永山絢斗さんは、クルマ好きとしても知られている。そんな永山さんに憧れのクルマや愛車について訊いたお話の後編。
フォーカスRS500購入のきっかけ
29歳、フェラーリを買う──Vol.99 施工するのはどこ!?
憧れのクルマ、メルセデス・ベンツ「190E2.5-16 エボリューションII」と対面した俳優・永山絢斗さんは、幼少期から熱烈なクルマ好きだったというわけではないらしい。
【前編はこちら】190E2.5-16 エボリューションIIに感動する!
「本格的にクルマに興味を持ったのは20代前半です。きっかけは“移動手段”の確保でした」
そのころはクルマを持っていなかったので、仕事のための移動はもっぱらメディア側などが用意する移動車だったという。とはいえ、それでは不便なこともあったので所属事務所に相談すると、「自分が買ったクルマなら移動に使っていい」と知り、クルマを買うことにした。そうして調べていくうちに、現在所有するフォード「フォーカスRS500」の存在を知ったという。
「人と被らないクルマがどうしても欲しかったし、世界ラリー選手権(WRC)で活躍するフォーカスがカッコよかったので、RS500に決めました。500台限定という希少性も決め手でした」
2010年に発表されたフォーカスRS500は、最高出力350psを発揮する2.5リッター直列5気筒ガソリンターボ・エンジンを搭載するハイパフォーマンス・モデル。0~100km/h加速は5.6秒、最高速度は265km/hを誇る。世界500台限定で販売されたものの、日本にはごくわずかしか上陸しなかった。そのほとんどが並行輸入車で、永山さんが所有するのもその1台だ。
「希望するフォーカスRS500が見つかったものの、当初は別のオウナーが購入する予定でした。でも、『この個体を逃すと2度と購入出来ないのでは……』と、思い、そのオウナー様に購入したいという“熱意”を伝え、譲ってもらったんです」
そのフォーカスRS500は、新車である。
「“鬼のローン”を組んで買いました(笑)。でも、おかげで仕事のやる気も高まり、『フォーカスと共に頑張ろう!』と、考えるようになりました」
フォーカスRS500を購入した前後から、今まで以上にクルマへの興味が深まったという。「移動の手段としてはもちろんのこと、ファッションの一部としてもクルマを意識するようになりましたね」と、永山さん。
フォーカスRS500以外には、アバルト「595」なども購入候補に挙がったというが「フォーカスRS500を選んで正解でした。ほら、街中でアバルトってよく見かけるじゃないですか?」と話す。永山さんにとって、“人と被らないクルマ”は愛車選びの重要なポイントなのだ。
ゴルフIIとの出会いとこれから
フォーカスRS500を購入してから約9年というが、まったく飽きないという。
「見ても乗っても惚れ惚れしますね。この9年間、買い換えようと思ったことは1度もありません」
広島などといった遠方のロケ地まで運転したときもあったという。現在の走行距離は約8万kmだから、平均して年間約8000~9000km近く運転している計算になる。車内ではひとりの時間を大切にしているそうだ。
トラブルはなかったのか?
「買ってしばらくのあいだはノントラブルでしたが、吸排気系をチューニングしてもらったらエンジンコントロールユニットの調子が悪くなってしまいました」。結果、警告灯が一気に複数個点灯するなどしたため、フォーカスに強いと言われる工場へ預けた。しかし、解決はせず、別の工場へ預ける。さらにその後、友人の紹介で別の工場に移し、現在、修理の真っ最中という。
「コンピューター関連の部品は、本国に送って診てもらっているのですが、完調になるまでにはまだまだ時間を要するようで……」という。
完全復活に向けて直してもらってはいるものの、すぐには直らないため、新たな移動手段が必要になった。そこで購入したのはフォルクスワーゲン「ゴルフII」だ。
「最初はランチア『デルタ・インテグラーレ』が欲しかったのですが、相場が高騰していたので、別のクルマを探すことにしました。でも、フォーカスRS500のように“コレだ!”と、思うようなクルマが見つからずに困っていました。そんなとき、今のゴルフIIが見つかったのです」
所有するゴルフIIは、レース仕様に改造されたスパルタンな個体だ。前オウナーが、レース用に各所に手をいれたという。トランスミッションはもちろんマニュアルだし、リアシートは取り払われている。そのオウナーが亡くなり、市場に出たが、レース仕様だったため、なかなか買い手が見つからず、長いあいだ店頭に並んでいたそうだ。
「フォーカスの影響もあってか、ハッチバックが好きなんですよね」
こうして、めでたく2台目の愛車として迎え入れることになったゴルフIIには、しかし、レース・スペックなのでエアコンがない。
「夏場の移動は大変ですよ。撮影のたびに移動していて、衣装が汗で滲んでしまったことがあって、怒られたほどです(笑)。まわりからは『クルマ、買い換えましょうよ』と、言われましたね」
でも買い換えなかった。「今年の夏はどうなりますかね?(笑)」と、永山さんは笑って言う。
ところで、修理中のフォーカスRS500が手元に戻ってきたらどうしますか? と訊ねると、「2台所有し続けるかどうかは悩ましいですね……」。駐車スペースの問題などもあるからだろう。叶うなら一生フォーカスRS500は所有し続けたいそうだ。
人生初の愛車が、生涯の伴侶になるかもしれないなんて、素敵な話ではないか! 1台のクルマにとことん愛情を注ぎ込む永山さんの“クルマ愛”に敬意を評します。
【前編はこちら】190E2.5-16 エボリューションIIに感動する!
【プロフィール】
俳優・永山絢斗(ながやまけんと)
1989年3月7日生まれ。東京都出身。2007年『おじいさん先生』(日本テレビ系列)で俳優デビュー。連続テレビ小説『おひさま』や『べっぴんさん』(NHK総合)、『ドクターX~外科医・大門未知子~ 第5シリーズ』(テレビ朝日系列)、そして2021年には『俺の家の話』(TBS系列)に出演。映画では2010年の『ソフトボーイ』で第34回日本アカデミー賞・新人俳優賞を受賞。
2021年7月1日(木・映画サービスデー)には『峠 最後のサムライ』(配給:松竹、アスミック・エース)に出演する。原作は司馬遼太郎著の『峠』。幕末の風雲児と呼ばれた越後長岡藩家老・河井継之助を描いた作品で、1966年~68年まで『毎日新聞』に連載され、1968年に新潮社より上下巻で初版が刊行された。累計発行部数は284万部を超えるベストセラーとなっている。『峠』初の映像化作品が『峠 最後のサムライ』だ。
【撮影協力】
KOBOtect
熱と紫外線を遮断する高透明度フィルム「KOBOtect sun blockフィルム」を開発、販売する。このフィルムはクルマ以外にもオフィスビルやマンション、ホテル、ショッピングモールなど幅広い場所で使われている。
TEL : 045-507-7997(神奈川本社 〒224-0054 神奈川県横浜市都筑区佐江戸町290-1)
文・稲垣邦康(GQ) 写真・安井宏充(Weekend.) スタイリスト・Babymix ヘアメイク・新宮利彦 撮影協力・コボテクト
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