ベントレーは2003年以来、同社のフラッグシップモデルとブランドそのものを支えてきたW型12気筒エンジンをトリビュートした限定モデル“スピードエディション12”を発表。スピードシリーズの『ベンテイガ』『フライングスパー』『コンチネンタルGT』『コンチネンタルGTコンバーチブル』をベースに、特別な装備で仕立てたシリーズを各モデル120台限定で発売する。
これらの“スピードエディション12”は、現代においてもっとも成功したW12エンジンと、それを支えたエンジニアリングの功績に別れを告げるに相応しいモデルであるとベントレーは説明している。
ベントレー、12気筒エンジンの生産終了へ。最後のW12は最高750PS『バトゥール』に搭載
限定モデル群の特別装備にはエディション12のバッジをはじめ、エンジンナンバー入りプレート、エディション12の刺繍、グラデーションのシートコントラストステッチなどが挙げられる。また、グランドブラックパネルのフェイシアには、エディション12のバッジと一緒にエンジンの始動のシーケンスが刻まれるという。
外観上の特徴のひとつに、他のベントレーモデルにはないシルバーのブレーキキャリパーがある。さらにコンチネンタルGTおよびコンバーチブルでは、フロントフェンダーにスピードエディション12のバッジが、ベンテイガおよびフライングスパーでは、リヤクォーターに既存のスピードのバッジとともにエディション12のバッジが取り付けられた。
その他にもブラックラインスペシフィケーションのエクステリア・ブライトウェア、ブラックペイントされた22インチスピードアロイホイール、セルフレベリングホイールバッジが装備されている。
マリナーシルバーのパイピングとエディション12の刺繍が施されたシートを特長とするインテリアは、精妙なクラフトマンシップが感じられる造りとなり、エディション12のウェルカムランプとイルミネーテッドトレッドプレートが、ドライバーと乗員を迎え入れる。内装のメインカラーはベルーガブラックで、1色で統一することも、ブルネルブルー、クリケットボールレッド、リネン、オレンジでアクセントを利かせることも可能。なおパネルは光沢のあるグランドブラックが採用される。
シート上部はキルティング加工がなされ、アンスラサイトからポーポイズ、ストラトスへグラデーションとなるコントラストステッチが施された。ドアパネルもキルティング加工で、コントラストステッチが施されている。
各120台の限定モデル購入者には、約20年にわたってベントレーを代表してきたW12エンジンの15%スケールモデルが贈られる。これは最高出力659PS、最大トルク900Nmを発揮するフルサイズの6.0リットルW型12気筒エンジンから取り出したアルミニウムで鋳造されており、ベントレーのもっとも重要でパワフルなエンジンのひとつであるW12エンジンを永久に記念するものだ。
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