短時間の充電に焦点 メーカーと協議中
英国のバッテリー技術企業であるナイオボルト(Nyobolt)は、2026年までにEV用バッテリーの生産を開始する計画を明らかにした。
【画像】英国メーカーのバッテリーEV【ロールス・ロイスやヴォグゾールなどのEVモデルを写真で見る】 全64枚
来年1月にアジアの生産施設に新しい組立ラインを開設し、今後1年半以内に急速充電式バッテリーの大量生産を開始するとしている。最終的には、英国でのバッテリー生産を目指すという。
ケンブリッジに本社を置くナイオボルトは現在、ロボット産業向けのバッテリーを手掛けており、自動車産業にも目を向けている。高度なバッテリー技術により、マシンのダウンタイムを「90%」削減できるとしている。
同社によると、バッテリー自体は4分で80%の充電が可能で、6分でフル充電できるという。この技術は最近、ロータス・エリーゼS1をベースとする同社のコンセプトカーに搭載された。
ナイオボルトのオペレーションおよびエンジニアリング担当副社長であるスティーブ・ハッチンズ氏は、次のように述べている。
「2026年、2027年を目処に自動車メーカーと協議していますが、仮に今日、同技術を大量生産することができたとしても、自動車に搭載するには3年かかるプログラムです」
「もし、お客様が同技術を求めるとしたら、それは3年後になるという意味です。当社のバッテリー技術をテストしているOEMが何社かありますが、彼らはその結果にとても驚いています」
自動車用途への強い自信を背景に、鉱業、産業用オートメーション、重機といった各分野の法人顧客には、来年半ばからバッテリーの納入が始まる予定だ。
ナイオボルトは、従来のバッテリーの10倍の充電能力を持ちながら、リサイクル可能な負極技術を使って、すでに「週に数千個の(バッテリー)セル」を生産しているという。
正極ではなく負極に焦点を当て、電気抵抗の低いセルを使用しているため、電流が流れても発熱しにくく、結果的に劣化を遅くすることができる。来年には「数万個」の生産が予定されているという。
ナイオボルトのCEOであるサイ・シヴァレディ氏は、他社のようにエネルギー密度に重点を置いてはいないと言う。充電の頻度を減らして航続距離を最大化する従来のアプローチとは対照的に、既存の技術を最適化し、短い充電時間で十分な航続距離を確保することを目指したものだ。
セルの生産はアジアにある小規模チームが担当し、バッテリーの生産は英国で行われる予定である。
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みんなのコメント
発売時期まで目処が立って発表するのがフツウ
トヨタの発表は株主向けのリップサービスだった事が分かるw