現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 残念すぎる……マツダのフラッグシップが国内終了!! それでも「いまこそマツダ6」をお薦めしたい理由

ここから本文です

残念すぎる……マツダのフラッグシップが国内終了!! それでも「いまこそマツダ6」をお薦めしたい理由

掲載 27
残念すぎる……マツダのフラッグシップが国内終了!! それでも「いまこそマツダ6」をお薦めしたい理由

 マツダがフラッグシップモデルと位置づけるセダン/ステーションワゴンである「マツダ6」。現行型は2019年7月にデビューしたモデルで、その際、それまで「アテンザ」という車名だったのを、世界共通の「マツダ6」と改められた。

 現在マツダラインアップの販売の中心はCX-5などのSUVだが、マツダ6もかなりいいクルマ。ただこのたび、生産終了となることが発表されてしまった。国内向けモデルの生産終了時期は、2024年4月中旬を予定しているとのこと。マツダ6の魅力を振り返ろう。

残念すぎる……マツダのフラッグシップが国内終了!! それでも「いまこそマツダ6」をお薦めしたい理由

文:立花義人、エムスリープロダクション
写真:MAZDA

マツダが追求するクルマづくりの本質を味わうことができるクルマ

 自動車メーカーとしての規模は大きくないマツダだが、クルマづくりへのこだわりは強い。掲げるキーワードは「Be a driver.」。環境や安全ももちろん大事にするけど、走る歓びを諦めることはない、との思いが込められているという。フラグシップであるマツダ6では、その「走る歓び」の価値を最大化すべく、クルマの普遍的で本質的な価値を追求しているという。

 冒頭で触れたように、マツダ6は、セダンもしくはステーションワゴンのボディスタイル。セダンもステーションワゴンも日本市場では人気があるとはいえない状況だが、セダンやステーションワゴンは、低重心ならではのスタンスの良さや、剛性の高いシャシー性能によるドライバビリティなどを追求しやすいため、クルマの基本性能をより素直に楽しむには最適なスタイル。マツダには多くのSUVモデルがあるが、このマツダ6を「フラグシップ」と表明しているのにも、そのあたりのこだわりからなのかもしれない(2022年12月のプレスリリースで、マツダはMAZDA6をフラッグシップモデルとしている)。 

マツダ6のセダン。セダン不人気の昨今だが、シャシー剛性の高さやハンドリング性能、静粛性などセダンであることのメリットは多い

[usedcar-search brand_cd="1025" body_cd="6,11" car_cd="10251037" keyword="MAZDA6セダン" limit=30]

質感の高い内外装デザインとディーゼルも選べるエンジンラインアップが魅力

 走りの基本性能を高めることも大切だが、それだけが走る歓びに直結するわけではない。心昂るデザインや気分を高揚させる演出、オーナーに満足感を与える高い質感なども重要な要素だ。

 マツダは「魂動(こどう)デザイン」と「SKYACTIV技術」をクルマづくりの基本に織り込むことで、マツダというメーカーの個性を明確にし、そのアピールに成功している。特にマツダ6は、デザインはセダン、ワゴンともに素直に「カッコイイ」と思えるバランスのよさがあり、スポーティな走りを想起させつつ、クロームパーツを使って上品に仕上がっている。インテリアも細部まで造り込まれた仕立てのよさや上質な素材の採用により、フラッグシップにふさわしい質感が感じられる。

 エンジンラインアップは、定評のある2.2Lクリーンディーゼルエンジンのほか、2.0Lと2.5Lの自然吸気ガソリンエンジンが用意されている。デビュー当初は2.5Lエンジンにターボもあったが、2022年12月のマイナーチェンジで廃止に。ディーゼルでは6速MTも選べたが、同マイナーチェンジで廃止となっている。

不人気車なのでリセールは弱い ただそのぶん中古車がお得に買える

 マツダ6は、2.0Lのガソリンモデルであれば、296万2300円と200万円台で買える。車格を考えるとお得な価格設定といっていいだろう。こんなにお得であるのにもかかわらず、マツダ6の新車販売台数は、2023年で月平均200台程度(セダン・ワゴン含む)とはっきり言って売れていない。不人気車であることから、売却時のリセールバリュー(下取り価格)も期待はできない。

 ただ、リセールバリューが低いということは、中古車がよりお得に購入できる、ということでもある。ここまで紹介してきたように、マツダ6のクルマ自体の魅力は非常に高く、純粋に走りを楽しみたい、そして上品な内外装デザインを楽しみたいというドライバーにとっては、かなりお得なクルマとなるはず。比較的新しい年式、そして低走行という状態のいい個体が200万円程度から買えるため、「いいクルマを安く買いたい」人にとっては狙い目なクルマなのだ。

マツダのフラッグシップなだけに、内装の質感は高い。200万円台から買えるのはお得だといえる

◆      ◆     ◆

 優雅なスタイルの国産セダンが、またひとつ消滅してしまった。直6ディーゼルやプラグインハイブリッドなどを搭載したマツダ6が見てみたいと思っていたが、残念ながら叶わなかった。今後マツダのフラグシップはどうなっていくのか、マツダの動向を見守りたい。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

「ん、ここ工事してなくない?」 高速道路の車線規制“ムダに長い”場合がある理由とは?
「ん、ここ工事してなくない?」 高速道路の車線規制“ムダに長い”場合がある理由とは?
乗りものニュース
日本専用の新型「“MR”スポーツカー」初公開! 旧車デザイン×「ネットゥーノ」エンジン採用! 600馬力超えの「チェロSE」登場
日本専用の新型「“MR”スポーツカー」初公開! 旧車デザイン×「ネットゥーノ」エンジン採用! 600馬力超えの「チェロSE」登場
くるまのニュース
ピエール・ガスリー、予選3番手から無念マシントラブル脱落に「顔面平手打ちされたみたい」残り2戦にポテンシャルは確信|F1ラスベガスGP
ピエール・ガスリー、予選3番手から無念マシントラブル脱落に「顔面平手打ちされたみたい」残り2戦にポテンシャルは確信|F1ラスベガスGP
motorsport.com 日本版
モーターマガジンMovie 週間視聴回数BEST5 プラス1(2024年11月17日~11月23日)
モーターマガジンMovie 週間視聴回数BEST5 プラス1(2024年11月17日~11月23日)
Webモーターマガジン
F1マシンを脇に歌舞伎……来春鈴鹿のグリッドでも! 日本GPアンバサダーに就任した市川團十郎「息子と歌舞伎の扮装で踊る計画を」
F1マシンを脇に歌舞伎……来春鈴鹿のグリッドでも! 日本GPアンバサダーに就任した市川團十郎「息子と歌舞伎の扮装で踊る計画を」
motorsport.com 日本版
運営ブチギレ!? 一般車が「検問突破」何があった? 国際イベントでありえない"蛮行"発生! ラリージャパン3日目の出来事とは
運営ブチギレ!? 一般車が「検問突破」何があった? 国際イベントでありえない"蛮行"発生! ラリージャパン3日目の出来事とは
くるまのニュース
遂に“冷却機能”も装備! ハイグレード・ワイヤレス充電スマホホルダーの注目作が登場【特選カーアクセサリー名鑑】
遂に“冷却機能”も装備! ハイグレード・ワイヤレス充電スマホホルダーの注目作が登場【特選カーアクセサリー名鑑】
レスポンス
“やっちまった”タナク、僚友ヌービルにWRCタイトル明け渡す痛恨クラッシュは「マジで大惨事」
“やっちまった”タナク、僚友ヌービルにWRCタイトル明け渡す痛恨クラッシュは「マジで大惨事」
motorsport.com 日本版
スバル新型「すごいフォレスター」登場に反響あり! 水平対向エンジン×本格ハイブリッド搭載に「楽しみ!」の声も! 日本発売は一体いつ?
スバル新型「すごいフォレスター」登場に反響あり! 水平対向エンジン×本格ハイブリッド搭載に「楽しみ!」の声も! 日本発売は一体いつ?
くるまのニュース
「えっ、4つのリングのマークじゃない!?」 アウディが新ブランドを立ち上げ なぜ“4リングス”を使わない? 世界最大市場での戦略とは
「えっ、4つのリングのマークじゃない!?」 アウディが新ブランドを立ち上げ なぜ“4リングス”を使わない? 世界最大市場での戦略とは
VAGUE
「山賊もやし炒め定食」はパンチの効いた味濃いめ! 東関道「湾岸幕張PA」
「山賊もやし炒め定食」はパンチの効いた味濃いめ! 東関道「湾岸幕張PA」
バイクのニュース
7番グリッドスタートも、苦しい苦しいレースを強いられた角田裕毅。しかしペレスを抑え切り9位確保「FP1から良いマシンを手にできれば……」
7番グリッドスタートも、苦しい苦しいレースを強いられた角田裕毅。しかしペレスを抑え切り9位確保「FP1から良いマシンを手にできれば……」
motorsport.com 日本版
ホンダ『CRF1100L  Africa Twin』リコール…加速不良、転倒のおそれ
ホンダ『CRF1100L Africa Twin』リコール…加速不良、転倒のおそれ
レスポンス
SUPER GTの「LM corsa」をサポートする「TWSプリンセス」4人組のスタイルが良すぎ! 爽やかなコスチュームを纏う彼女たちは普段何してる?
SUPER GTの「LM corsa」をサポートする「TWSプリンセス」4人組のスタイルが良すぎ! 爽やかなコスチュームを纏う彼女たちは普段何してる?
Auto Messe Web
フェルスタッペン、苦しい1年を戦い抜いた4連覇は”誇り”「ある意味、とても特別で美しいシーズンだ」
フェルスタッペン、苦しい1年を戦い抜いた4連覇は”誇り”「ある意味、とても特別で美しいシーズンだ」
motorsport.com 日本版
MAXWIN、ヘルメット取付タイプのGPS搭載ドラレコ「MF-BDVR001G」発売
MAXWIN、ヘルメット取付タイプのGPS搭載ドラレコ「MF-BDVR001G」発売
レスポンス
空冷6気筒の水平対向! RRレイアウト! ポルシェになれなかったGMの「コルヴェア」とは
空冷6気筒の水平対向! RRレイアウト! ポルシェになれなかったGMの「コルヴェア」とは
WEB CARTOP
「パフォーマンスやスピードは昨年と比べ物にならない」トヨタWRC勝田貴元、2024年は自身の成長を実感した1年に
「パフォーマンスやスピードは昨年と比べ物にならない」トヨタWRC勝田貴元、2024年は自身の成長を実感した1年に
motorsport.com 日本版

みんなのコメント

27件
  • mag********
    2012年デビューのアテンザを今頃勧めても誰が買うんですかねえ・・・
  • shu********
    セダンは売れないよなぁ。セダンはトヨタ車しか売れてないだろうしね。
    アテンザが現行で出た時は安全装備も備わってて先進的でかなりコスパ良くバランス取れてたんだけどなぁ。走りもエクステリアも悪くないけど売れなかった。
    売れる車を作るって難しいよなぁ。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

2550.02800.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

-万円

中古車を検索
ターボの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

2550.02800.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

-万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村