現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > 雨の明治神宮を出発 現代のベントレー・ボーイズを取材 ベントレー100周年ツーリング

ここから本文です

雨の明治神宮を出発 現代のベントレー・ボーイズを取材 ベントレー100周年ツーリング

掲載 更新
雨の明治神宮を出発 現代のベントレー・ボーイズを取材 ベントレー100周年ツーリング

雨の中、ベントレー・ボーイズがツーリングに出発

灰色に霞んだ空、アスファルトに打ち付ける雨粒。6月24日の朝、明治神宮に向かうクルマのワイパーは忙しなく左右に動き続けている。

フェラーリから軽トラまで約200台が集合 昭和のくるま大集合 2019

2019年7月10日に創業100周年を迎えるベントレー。この記念日に先駆け英国でツーリングイベントが開催され、ここ日本でもベントレーモーターズ・ジャパン主催の「ベントレー100周年ツーリング」を開催、そのスタート地点となったのが雨の明治神宮。

事前に1924年製3-4.5Literなど戦前モデルのエントリーもアナウンスされていたが、さすがにこの状況ではクルマをチェンジしての参加など、その姿を見ることは難しいだろう。などと考えながら集合場所の駐車場へ向かうと、雨に打たれるブリティッシュグリーンのその姿が。

聞くところによると、ラリーイベントへ参加している方なども多く、雨の中での走行にもためらいが少ないのだという。

現代のベントレー・ボーイズ、そんな言葉が頭に浮かぶ。当然、普段からの整備も入念に行われているのだろう、いとも簡単そうに(そう見えた)エンジンに火が入り、スタートの準備が進められていく。

午前11時。先導車のコンチネンタルGTコンバーチブルを頭に、1920年代から2010年代のベントレー十数台が、明治神宮を後にする。ここから表参道を通り、途中ワクイミュージアムでの休憩・昼食を挟み、ディ1のゴールとなるルグラン軽井沢ホテル&リゾートまでの222.3kmの道のり。その多くの行程が雨に打たれながらの走行となったが、参加者と車両は、一般道・高速・ワインディングと順調に走り抜けていたようだ。

「雨よりも、上り坂の方が辛かったなか」と、笑いながら冗談交じりに話してくれた、ある戦前モデルのオーナーの言葉が印象的なディ1となった。

快晴の2日目 軽井沢から薬師温泉までのショートツーリング

明けてディ2。昨日とは打って変った快晴。出発前に行われた記念撮影からオーナー達に笑顔が浮かび、コンバーチブル・モデルは雨が打ち付けるホロから解放され、オープンエアーを楽しむ準備も万端。

この日は、ルグラン軽井沢ホテル&リゾートから鬼押し出しを経て、かやぶきの郷・薬師温泉旅籠までの57.9kmのショートツーリング。ワインディングをメインに設定したルートの中、梅雨の貴重な晴れ間を、各参加者(車)はリズミカルにステアリングを切り、風景を楽しんでいる。

もしかしたら、参加者以上にこのツーリングの光景を楽しめたのは、沿道でこの隊列を目撃した人かもしれない。戦前モデルから、現代のモデルとなるコンチネンタルGT、ミュルザンヌ、サポートカーのベンティガまで、ほぼ年式順に1列になって走行する姿は、まさにベントレーの歴史そのもの。偶然に目撃したベントレーファンならば、大きな感慨を持って目の前を順に走り去っていくクルマ達を眺めたことだろう。まさにその隊列には、ベントレーの100年が詰まっていたのだから。

途中、浅間山が望めるパーキングでは、参加者達が笑顔で浅間山をバックに記念写真のシャッターを切る様子が見受けられた。やはり天候とツーリングルートの選択は、こういったイベントでの大切な要素。ベントレーモーターズ・ジャパンを始めとしたスタッフ達の入念な準備も、参加者のこの笑顔で報われたことだろう。

13時すぎにディ2のゴールとなる、かやぶきの郷・薬師温泉旅籠へ到着。昼食をとって解散となったが、帰路へつくクルマを見送るスタッフに向けられたのは、やはり参加者達の笑顔だったのはいうまでもない。

101年目に向かうベントレー。その創成期から現代までのモデルが介した、ツーリングイベント。魅力的なニューモデルがオーナーを魅了し、ヒストリカルなモデルが大切に乗られている限り、この先EVなど自動車を取り巻く環境が変化していっても、ベントレーとそのオーナー達の歴史とクルマを楽しむ時間は続いていくことになる。

青く広がる空、澄んだ空気の中で響くエンジンサウンド。6月25日の午後、帰路につくベントレーの中では、この2日間の思い出が語られていたことだろう。

●エントリー車両

1924年式3-4.5Liter
1926年式3Liter
1926年式3-4.5Liter
1928年式6.5Liter
1929年式6.5Liter
1949年式 Mark VI Abbott
1954年式 R Type Saloon
1957年式 S1 Hooper
1961年式 S2 Continental
1996年式 Azure
1996年式 Turbo R
1998年式 Continental R
1999年式 Continental R400
2007 年式Continental GT
2009 年式Continental GTC
2014年式 Mulsanne
1996年式 Continental R
2019 年式Continental GT

●サポートカー

2019 年式Continental GT Convertible
2019 年式Bentayga V8
2019 年式Bentayga V8
2019 年式Bentayga W12

●ツーリング行程

ディ1
明治神宮―ワクイミュージアム―ルグラン軽井沢ホテル&リゾート
走行距離:222.3Km

ディ2
ルグラン軽井沢ホテル&リゾート―浅間・六里ケ原休憩所―かやぶきの郷・薬師温泉旅籠走行距離: 57.9km

AUTOCAR JAPAN上でこの記事をご覧になっている方は、記事下の「すべての画像をみる」ボタンから。

外部メディアでこの記事をご覧の方は、記事下に設けられたリンク「ベントレー100周年ツーリング 雨の明治神宮から走り出す現代のベントレー・ボーイズ」から、すべての画像をお楽しみいただける。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

「知らないのマズい?」 クルマの「燃料凍る」って! 寒冷地でヤバいコトになる?凍結避ける方法は?凍る燃料とは
「知らないのマズい?」 クルマの「燃料凍る」って! 寒冷地でヤバいコトになる?凍結避ける方法は?凍る燃料とは
くるまのニュース
新基準原付では125ccが原付一種扱いに!? 50ccと比較したそれぞれのメリット・デメリットは?
新基準原付では125ccが原付一種扱いに!? 50ccと比較したそれぞれのメリット・デメリットは?
バイクのニュース
トヨタが液体水素エンジンのボイルオフガスを有効活用する技術コンセプトを発表、実現に向けて開発仲間を集う…スーパー耐久 第7戦 富士ファイナル
トヨタが液体水素エンジンのボイルオフガスを有効活用する技術コンセプトを発表、実現に向けて開発仲間を集う…スーパー耐久 第7戦 富士ファイナル
レスポンス
[クラウン]のモーターが水素エンジンに!! 加速感バツグンで巨体もグイグイ 新時代のハイエースに感嘆
[クラウン]のモーターが水素エンジンに!! 加速感バツグンで巨体もグイグイ 新時代のハイエースに感嘆
ベストカーWeb
710馬力の実用3列シートSUV! ダッジ デュランゴ「SRTヘルキャット」登場
710馬力の実用3列シートSUV! ダッジ デュランゴ「SRTヘルキャット」登場
レスポンス
昭和ノスタルジーだけじゃない! 「ドライブイン」がサービスエリアのフードコートを凌駕する根本理由
昭和ノスタルジーだけじゃない! 「ドライブイン」がサービスエリアのフードコートを凌駕する根本理由
Merkmal
MotoGP、来季から使用の新ロゴマークを発表。頭文字の“M”は2台でバトルするバイクをイメージ
MotoGP、来季から使用の新ロゴマークを発表。頭文字の“M”は2台でバトルするバイクをイメージ
motorsport.com 日本版
リッター100km超え!? 斬新「“爆エコ”クーペ」登場! MRד軽自動車並み”超軽量ボディで案外楽しそう! 829ccエンジン搭載の「VW車」が欧州で落札
リッター100km超え!? 斬新「“爆エコ”クーペ」登場! MRד軽自動車並み”超軽量ボディで案外楽しそう! 829ccエンジン搭載の「VW車」が欧州で落札
くるまのニュース
トヨタ新型「アクア」は高級感スゴイ!? プレミアムな“上質インテリア”採用した「小さな高級車」に反響あり! 2トーン×ブラウン内装の「新型ラフィネ」とは
トヨタ新型「アクア」は高級感スゴイ!? プレミアムな“上質インテリア”採用した「小さな高級車」に反響あり! 2トーン×ブラウン内装の「新型ラフィネ」とは
くるまのニュース
官能的な音からドコドコ響く重低音まで!!「エキゾーストノート」とは?【バイク用語辞典】
官能的な音からドコドコ響く重低音まで!!「エキゾーストノート」とは?【バイク用語辞典】
バイクのニュース
アメ車「ビュイック」が中国で人気! 一方本国アメリカでの立ち位置が微妙になっていた
アメ車「ビュイック」が中国で人気! 一方本国アメリカでの立ち位置が微妙になっていた
WEB CARTOP
電気自動車のSクラスにふさわしいフロントマスクへと刷新したメルセデス・ベンツEQSが日本上陸
電気自動車のSクラスにふさわしいフロントマスクへと刷新したメルセデス・ベンツEQSが日本上陸
カー・アンド・ドライバー
日本上陸を果たした「メルセデス G 580 with EQ Technology」は究極のオフローダーなのか?
日本上陸を果たした「メルセデス G 580 with EQ Technology」は究極のオフローダーなのか?
AutoBild Japan
6速MT搭載の日産「悪魔の“Z”」実車初公開! 旧車デザインで「伝説のブルー」採用! 直6L搭載した「ワイドなデビル240Z」 ENEOSなぜ展示? 米で披露
6速MT搭載の日産「悪魔の“Z”」実車初公開! 旧車デザインで「伝説のブルー」採用! 直6L搭載した「ワイドなデビル240Z」 ENEOSなぜ展示? 米で披露
くるまのニュース
2択アンケート「日本で発売してほしいのは、マツダ EZ-6? アキュラ インテグラ?」【クルマら部 車論調査】
2択アンケート「日本で発売してほしいのは、マツダ EZ-6? アキュラ インテグラ?」【クルマら部 車論調査】
レスポンス
【ドゥカティ新型ストリートファイターV2/V2S】パニガーレV2譲りの性能を引っ提げたネイキッドが同時発表
【ドゥカティ新型ストリートファイターV2/V2S】パニガーレV2譲りの性能を引っ提げたネイキッドが同時発表
モーサイ
チンクエチェント風のレトロデザインが大反響! 欧州で人気の超小型車 フィアット新型「トポリーノ」ってどんなクルマ?
チンクエチェント風のレトロデザインが大反響! 欧州で人気の超小型車 フィアット新型「トポリーノ」ってどんなクルマ?
VAGUE
スーパー耐久最終戦富士|2回の赤旗で2時間の中断。ノーミスの中升 ROOKIE AMG GT3が優勝でシリーズ連覇
スーパー耐久最終戦富士|2回の赤旗で2時間の中断。ノーミスの中升 ROOKIE AMG GT3が優勝でシリーズ連覇
motorsport.com 日本版

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

2999.73931.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

1080.04100.0万円

中古車を検索
コンチネンタルGTコンバーチブルの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

2999.73931.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

1080.04100.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村