メルセデスは、チーム代表のトト・ウルフとその妻であるスージー・ウルフが利益相反の疑いをかけられていることについて、”根拠のない疑惑”だと否定した。
FIAは、あるFOM(F1マネジメント)関係者とチーム代表の間で交わされた情報をめぐり、利益相反の疑いがあるとしてコンプライアンス部門が調査を行なっていると12月5日に発表した。
■F1、メルセデス代表に対する「不正疑惑は誤り」と指摘。コンプライアンス調査開始のFIAに反論
この、”ある関係者”はF1アカデミーのマネージングディレクターを務めるスージー・ウルフであり、その夫であるトト・ウルフとの間で機密情報のやり取りがあったのではないかと『BusinessF1』が報じたのだ。
しかしメルセデスはこれを”根拠がない”として否定し、ウルフ代表を断固として擁護。この件に関してFIAとは何のやりとりもしていないと明かした。
「FIAが今晩発表した声明は、あるひとつのメディアが報じた根拠のない疑惑と、オフレコのブリーフィングがメルセデスAMG F1のチーム代表と関連づけられたものだ」
「チームはこの件に関してFIAコンプライアンス部門から何の連絡も受けておらず、メディアの声明を通じて調査を知ったことは非常に驚きだった」
「チーム代表の誠実さとコンプライアンスを不当に傷つけるような声明と関連メディアの報道を、我々は全面的に拒否する」
メルセデスは問題の迅速な解決と、調査に関する完全な透明性を求めると付け加えた。
「当然のこととして、我々はFIAコンプライアンス部門からの調査とその内容に関する完全かつ迅速で、透明性のある対応を求める」
FIAのコンプライアンス部門は今季、ランス・ストロール(アストンマーチン)がカタールGPの予選で早々に敗退した後、トレーナーを押しのけたとして調査を受けた際にも行動を起こしている。
ストロールはその後、正式な警告を受け、自身の行為について謝罪している。
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