ヴァンテージ新型 北極圏にやって来たワケは?
アストン マーティン・ヴァンテージ新型のプロトタイプ(カモフラージュされた車両の写真)に、AUTOCARは同乗することを許された。そこで耳にしたことを、ここではお伝えしよう。
アストン マーティン・ヴァンテージ新型 1980万円 実車写真50枚
ヨーロッパの最果ての地、北極圏には複数のテスト施設が点在する。今回の取材の舞台は、アルビッツヤウルというスウェーデンの小さな街だ。一面が白雪で覆われたこの地は、ときには-40℃を下回ることもあり、湖さえも凍らせてしまう。タイヤテストというビジネスにおいて、これほど完璧な条件を揃える土地はそう多くはない。
アストン マーティンのメンバーがここにやって来たのには、ふたつの理由がある。ひとつは、新型のヴァンテージがテストの始まりを待っているから。そして、もうひとつはコンチネンタルの存在だ。ドイツのタイヤの巨人からESPシステム(横滑り防止装置:electronic stability program)を手に入れたアストンは、その検証作業をする機会を得たのだ。
今回のテストは、コールドウェザーテストという位置づけではないことを理解してほしい。彼らは、スタビリティ・コントロールのプログラムを仕上げるためにやってきたのだ。ヴァンテージの名にふさわしいものにするために。
2、3時間あれば… ESP開発の現場
われわれが訪問したのは2017年初頭のことだ。開発途中のヴァンテージ・プロトタイプであったが、何かしらのヒントを得ることはできた。外装は部分的にDB11のボディをつなぎあわせた状態だが、シャシーとメルセデス-AMG製4.0ℓV8ツインターボは万事問題なし。
ドライバーズシートにおさまるのは、マーク・バロンというエンジニアで、新型ヴァンテージのスタビリティ・コントロールを担当。すでにスウェーデンに2週間滞在しているという。彼の任務は、コンチネンタルのエンジニアと連絡を取り合い、プログラムのデフォルトパラメーターの完成度を高めていくことだ。
この作業には、幾千もの計算式やパラメーターとの悪戦苦闘をともなうが、評価自体はいたって主観的なものだという。そして、手をくわえれば効果がただちに結果に出るのだとか。
「おおむね2、3時間もあれば、新しいESPのプログラムを用意して書き換えることができます。そうしたら、あとは同じことをするだけですね。この土地の環境ならば、まったく同じ条件で比較することが可能なのです。再現性こそわたし達がテスト施設に求めるものですから」
美しいドリフト 新型はコントローラブル?
バロンは、テストコースを苦もなくドリフトしながらそのように説明してくれた。プログラムのチューニングは完成にいたっていないにもかかわらず、ヴァンテージの血統を要所要所に感じさせながら美しい弧を描いていく。彼によれば、V8エンジンの荒々しいサウンドについては、まだ手をくわえる余地があるという。
あの時点では、われわれジャーナリストが生産型モデルのステアリングを握るまで、1年以上の期間が残っていたはずだ。それでもプロトタイプのスロットルは実にコントローラブルで、リアアクスルが示すどこまでも素直な振る舞いは、アルビッツヤウルの白銀の世界から遠く離れた地で走るヴァンテージの姿を想い描くには十分な体験であった。
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