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「3、5、6速がダメになって」「グランツーリスモ7で練習しなきゃ」「自信につながった」【SF Mix Voices 第3戦決勝】

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「3、5、6速がダメになって」「グランツーリスモ7で練習しなきゃ」「自信につながった」【SF Mix Voices 第3戦決勝】

 全日本スーパーフォーミュラ選手権は4月23日、三重県の鈴鹿サーキットで2023年第3戦の決勝が行われ、宮田莉朋(VANTELIN TEAM TOM’S)がキャリア初となる優勝を飾った。

 決勝後、全ドライバーが参加して行われる取材セッション“ミックスゾーン”から、第3戦決勝に挑んだドライバーたちの声をお届けする。

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■リアム・ローソン(TEAM MUGEN) 予選8番手/決勝4位
 8番グリッドからスタートしたローソン。1周目のスプーンコーナーでは山下健太(KONDO RACIN RACING)をアウトからオーバーテイクし4番手に、3周目の日立Astemoシケインでは、野尻智紀のインをついて3番手まで浮上し、序盤から見せ場を作った。

 ピットウインドウが開いた10周目にタイヤ交換し、アンダーカットを狙ったローソン。第2スティントのペースも良く、作戦は成功かと思われたが、途中のセーフティカー導入で、プランはすべて崩れてしまった。

「ピットに入った時に、アンダーカットを選んだというのは、正しかったと思う。その後に、誰もセーフティカーが入るとは思っていなかったからね。序盤からペース良く走れていて、10周目にピットを済ませたことで、よりトップに近づくことができたと思う。みんなスティントの後半になるとタイヤの落ちが出てきていたけど、その中でも僕たちは力強いペースを保てていた」

 再開後は、宮田莉朋(VANTELIN TEAM TOM’S)、平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)に抜かれてしまったローソンだが「(宮田と平川は)ニュータイヤを履いていたからね。それに対して、僕は10周くらい走り込んでいたタイヤだったからね」と、サバサバした様子だった。

 それでも4位入賞でポイントを重ね、首位の野尻から7ポイント差のランキング3番手につけた。次回の第4戦は初経験となるオートポリスとなる。

「もちろん、もっと難しいレースになると思う。これから、オートポリス大会までの数週間は、とても重要な期間になる。しっかりと準備をしていかないといけない。いろいろなことを想定していくけど、予選前の90分間のフリー走行が本当に重要になる」と、すでに頭の中はオートポリス戦に向いていたローソンであった。

■佐藤蓮(TCS NAKAJIMA RACING)予選7番手/決勝DNS
 エクストラフォーメーションラップ中に、無線でクラッチの不具合を訴えていた佐藤。結局、トラブルの症状がひどく、スターティンググリッドにつかないままピットインし、スタートできないまま鈴鹿大会を終えた。

「駆動系のトラブルです。(エクストラフォーメーションに)出ようと思ったときに、普段のように出られなくて、ちょっと異変を感じていたんですけど、そこから1周ずっとギヤを変えるたび、クラッチが滑っている感じで、ピットに入りました。修復もできなかったので、レースを終えました」と佐藤。

 マシンに関しては手応えをつかんでいただけに、かなり落胆した様子だった。

「朝のフリー走行では、ちょっと(セットを)外してしまった方向に行ってしまいましたが、その原因も分かっていました。しっかりと見返したら8分間のウォームアップでは調子が良さそうだったのでした。SCが入って荒れた展開になったので、そういった意味でも(トラブルで)チャンスを逃したなと思います。相当悔しいですね」

■太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)予選不通過/決勝17位
 前日の予選では、走路外走行によるタイム抹消と、他車への妨害行為として3グリッド降格のペナルティを受け、最後尾からのスタートとなった太田。決勝ではアンダーカットの作戦を採って挽回を目指すも、セーフティカーの影響が不利に働いてしまい、17位でレースを終えた。

「僕たちはミニマムの10周目でタイヤを交換する戦略でいきましたけど、セーフティカーの影響で、後半に入った人たちに追いつかれてしまいました。アンダーカットのマージンはけっこう稼いでいたのかなと思います。それがチャラになっちゃって、結果的に作戦はうまくいかなかったのかなと思います」

「今回はタイム差も少なくて、レースペースに関しては、富士と比べて格段に良くなっていました。正直、予選で後方に沈んだのがすべてでした」

「次戦に向けてはポジティブな部分もあるし、トップグループとは差があるので、次のオートポリスまでに改善していきたいです」

■牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)予選5番手/決勝15位
 5番グリッドからスタート予定だった牧野だが、決勝日はトラブルに苦しめられることになった。午前中のフリー走行では、シフト関係のトラブルが発生し、わずか5周しか走れなかった。

「朝は4速から5速がシフトアップできなくなってしまいました。4速から下は使えたのですが、5速に入らない状態でした。そこでギアを開けてみたら、3、5、6速がダメになっていました」と牧野。

 決勝までに不具合箇所を交換し、8分間ウォームアップでは問題なく走行でき、トラブルは解決したかに思われたが、フォーメーションラップを終えて自身のグリッドに着こうとした時に、今度は別のトラブルに見舞われた。

「(フォーメーションラップから帰ってきて)ボタンを押してニュートラルにするんですけど、そこでニュートラルではなく、1速に入っていた状態で、グリッドについた時点ではストールしてしまっていました。インジケーターに問題があったのか、ボタンの接触が悪かったのか……いまのところは、原因は分かっていません」

 牧野はピットスタートという形でなんとかスタートを切り、15位で完走を果たした。

■ジェム・ブリュックバシェ(TGM Grand Prix)予選17番手/決勝9位
 17番グリッドからスタートとなったブリュックバシェ。もともと後半までピットストップを引っ張る作戦でスタートしていたのだが、セーフティカー導入で、一気に流れを引き寄せた。

 最終的に9番手でチェッカー。ルーキーながら、早くも今季2度目となるポイントを獲得した。

「セーフティカーのタイミングが僕たちにとっては助けになった。もともとオーバーカットをするようにクルマのセットアップも決めていたし、タイヤの持ちも良かった。ピットアウトした後もペースは良かったし、最終的に9番手に入って、2ポイント積み重ねることができた」とブリュックバシェ。今回は運も味方したが、レースペースが良かったことも、ポイント圏内浮上のきっかけとなった。

 次回は、初挑戦となるオートポリス。「次も初めてのコースになるけど、富士でも初めて走って8番手を獲得できたから、オートポリスでも、さらにポイントを重ねられるようにしたい」と、ブリュックバシェは前向きに捉えていた。

 彼はeスポーツ界でも有名なドライバーで、事前のシミュレータートレーニングは欠かさないルーティンとなっているとのこと。オートポリスに関しても事前練習をする予定だそうで「グランツーリスモ7にオートポリスが収録されているから、練習しなきゃね!」と笑顔を見せていた。

■小高一斗(KONDO RACING) 予選6番手/決勝7位
 予選で好走し、6番手と上位からのスタートとなった小高。決勝レースではさらなる順位アップも狙うも、スタート直後のペースに苦労し、2周目には8番手まで順位を下げてしまうことに。

「スタート自体は悪くなかったけど、1周目の位置取りを失敗したかなと思います」という小高は、「富士からそうだったんですけど、タイヤのウォームアップがよくない。それで1周目に後ろからパパッと抜かれてしまった」と、スタート直後のタイヤ温度に苦労していたことを明かした。

「タイヤを替えてからのペースはよかったので、それがなかったらもうちょっとうまくレースできたんじゃないかなと思いますし、ちょっとそこが悔しいですね」

 また、ピット作業にもミスがあり、タイムロスをしてしまっていたという。

「作業自体に遅れがありました。その後のペースは悪くなかったので順位が変わることはなかったのですけれど、(ピット作業が)もうちょっとうまくできてたら、阪口(晴南)選手の前に行けてたかどうか……。もうちょっと早く追いつけたら、レースの展開も変わってきたのかなと思うので、ピット作業もチームとしては課題ですね。1周目だったり、スタート直後のタイヤのウォームアップの悪さも含めて、次戦に向けて改善していきたいです」

 ただ、ポイント獲得となる7位フィニッシュの結果には、安堵する様子も見せた。

「(ポイント獲得は)自分の自信につながったと思います。自分としては、もう少しクルマのポテンシャルを引き出して、いい順位でゴールできたんじゃないかなとも思うので、ちょっと悔しい面はありますが、今回はポイントが取れたらいいなという気持ちで臨んでいたので、そこはよかったかなと思います」

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みんなのコメント

6件
  • セーフティーカーは予定に組めない
    ラッキー/アンラッキー
    徳を積め。。
  • ギヤトラブルの選手がグランツーリスモで擬似トラブル再現して練習したのかと思って記事読んで行くとギヤトラブルとグランツーリスモの選手は別人で騙された
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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