現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > マツダ3が9月になって好調 この4か月間で何があった? モデル展開が主要因か

ここから本文です

マツダ3が9月になって好調 この4か月間で何があった? モデル展開が主要因か

掲載 更新
マツダ3が9月になって好調 この4か月間で何があった? モデル展開が主要因か

9月の販売台数は7533台 大幅に増

text:Kouichi Kobuna(小鮒康一)

【画像】マツダ3と今後のライバル ゴルフ/カローラ 全179枚

マツダ3。「魂動デザイン」をさらに深化させ、引き算の美学をテーマに作り上げられたエクステリアデザインなどは日本車離れしていると、登場前から高い評価を受けていた車種である。

日本ではファミリア→アクセラという流れを汲む車種ではあるが、ミドルクラスのベーシックカーというよりは、マツダらしさが前面に散りばめられたモデルに仕上がっている、というのが正直な感想だ。

裏を返せばファミリアやアクセラのイメージとは決別したかったところもあったはずで、今回海外での販売名と同じマツダ3へと改名したのはある意味必然だったのかもしれない。

そんなマツダ3だが、実は販売台数だけを追ってみると登場月の1682台は仕方ないとして(5月24日発売のため)、6月も1591台、7月でも3668台と、前評判からすると非常に物足りない数字となっていた。

しかし、先月9月の販売台数は7533台と大幅に増進し、月販目標台数の2000台を大きく超える数字となっている。

果たしてマツダ3のデビューから9月までの4か月間に何があったのだろうか。

そもそもマツダ3、どんなクルマ?

その前にマツダ3というクルマについて今一度振り返ってみよう。

ボディタイプはファストバックと呼ばれる5ドアハッチバックと4ドアセダンの2種類。

ボディサイズは
全長:4460mm(セダンは4660mm)
全幅:1795mm
全高:1440mm(セダンは1445mm)
と、もはやファミリア時代の面影はない堂々としたもの。

ボディサイズだけでみれば2002年に登場した初代アテンザと同等と言えばそのサイズ感がおわかりいただけるだろう(セダン同士での比較)。

搭載されるエンジンは、ファストバックに1.5Lガソリンが用意される以外は共通で、1.8Lのディーゼルターボエンジンと2Lのガソリン、そして年末に発売が予定されているSKYACTIV-Xと呼ばれる、マツダ独自の燃焼方式「SPCCI(火花点火制御圧縮着火)」を採用するエンジンを搭載するグレードが控えているといった寸法だ。

乗り味はマツダらしいスポーティな印象で、こういった車種が好きな人であれば気に入ることは間違いなしだろう。

ただ、その結果、正しい操作をしなければクルマがきちんと動かない、ということも言える。

例えば、他社のコンパクトカーはどちらかというとアクセルが早開きの傾向があり、少し踏んだだけで前に出る感覚がある。

対するマツダ3は、しっかりした加速を得られたければその分アクセルを踏み込まなければならず、慣れていないユーザーだと「出足が悪い」と感じる可能性がある。

ブレーキも同様で、しっかり利かせたければその分しっかりブレーキペダルを踏み込む必要があるのだ。

そのため、そういった「演出過剰な」車種から乗り換えた場合、なじめないドライバーも出てきてしまうだろう。

9月に入って販売が好調に転じた理由は?

さて、本題の9月の登録台数が大幅に伸びた理由であるが、これはひとえにラインナップが充実してきたという理由がひとつにあるのではないだろうか。

実はマツダ3自体は5月に発売がスタートしていたが、当時デリバリーされていたのはファストバックの1.5Lガソリンモデルと1.8Lのディーゼルエンジンモデルだけだったのだ。

そしてようやく7月に入ってから2Lガソリンモデルがデリバリーを開始し始め、その結果ようやく登録台数が軌道に乗ったと思われる。

マツダ販売店によるとマツダ3は新規車種(アクセラの後継車とはいえ)であり、バリエーションも豊富なため、実際に乗り比べてから決めようと考えるユーザーも少なくないとのこと(SKYACTIV-Xは指名買いが多いようだが)。

そのため、試乗をして納得したユーザーが購入をし始めたというのが理由と考えられる。

また、残念ながらSKYACTIV-Xの販売が10月から年末に延期になったことや、レギュラーガソリンからハイオクガソリン仕様に変更になったことで購入を再検討したユーザーも少なからずいたそうだ。

どちらにしても、いわゆる新型車効果で登場後の数か月だけ販売が好調な車種よりは、じっくり選んだ結果チョイスされたマツダ3の方がクルマとしての底力を持った車種であると言えるかもしれない。

年末にSKYACTIV-Xが登場したときにまた販売台数がどう動くのか、期待しながら注視したいところである。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

全長2.5mで新車100万円級! トヨタの「斬新2シーターモデル」がスゴイ! めちゃお手頃サイズなのに「必要にして十分」の“おふたりさま向けマシン”とは
全長2.5mで新車100万円級! トヨタの「斬新2シーターモデル」がスゴイ! めちゃお手頃サイズなのに「必要にして十分」の“おふたりさま向けマシン”とは
くるまのニュース
アルピナの未来、26年「BMW傘下」でどう変わる? 高性能EV&Mモデルとの差別化を考える
アルピナの未来、26年「BMW傘下」でどう変わる? 高性能EV&Mモデルとの差別化を考える
Merkmal
高すぎるよぉ…! 価格が暴落したら買いたいスーパーカー3選
高すぎるよぉ…! 価格が暴落したら買いたいスーパーカー3選
ベストカーWeb
男性が乗って女性にモテるクルマTOP5は? ChatGPTに聞いて出た「ホントかよ!」な答えとは!!
男性が乗って女性にモテるクルマTOP5は? ChatGPTに聞いて出た「ホントかよ!」な答えとは!!
WEB CARTOP
悲喜交々のST-4。「複雑な気分」のENDLESS GR86と「逆に清々しい気持ち」で5連覇を逃した冨林勇佑
悲喜交々のST-4。「複雑な気分」のENDLESS GR86と「逆に清々しい気持ち」で5連覇を逃した冨林勇佑
AUTOSPORT web
光岡、話題の55周年記念車『M55』を市販化、100台限定で808万5000円
光岡、話題の55周年記念車『M55』を市販化、100台限定で808万5000円
レスポンス
「とりあえず増税ね」で50年!? 「世界一高い」自動車諸税&ガソリン税“見直し”正念場 “年収の壁”の向こうの璧
「とりあえず増税ね」で50年!? 「世界一高い」自動車諸税&ガソリン税“見直し”正念場 “年収の壁”の向こうの璧
乗りものニュース
あれぇぇ!? [ノートオーラNISMO]と[シビックRS]を比較してみると意外な結果
あれぇぇ!? [ノートオーラNISMO]と[シビックRS]を比較してみると意外な結果
ベストカーWeb
レゴ、F1全チームをテーマにした製品を2025年1月1日から販売開始。往年の名車ウイリアムズFW14Bなど“オトナ向け”製品も3月に発売
レゴ、F1全チームをテーマにした製品を2025年1月1日から販売開始。往年の名車ウイリアムズFW14Bなど“オトナ向け”製品も3月に発売
motorsport.com 日本版
ホンダが「凄い施設」を初公開! 夢の「全固体電池」実現に一歩前進!? パイロットラインを栃木で披露
ホンダが「凄い施設」を初公開! 夢の「全固体電池」実現に一歩前進!? パイロットラインを栃木で披露
くるまのニュース
ラリージャパン2024がついに走行開始。シェイクダウン1走目の最速はヌービル/WRC日本
ラリージャパン2024がついに走行開始。シェイクダウン1走目の最速はヌービル/WRC日本
AUTOSPORT web
MotoGPマシンデビューの小椋藍選手 初走行の印象は……【MotoGPバルセロナ公式テスト】
MotoGPマシンデビューの小椋藍選手 初走行の印象は……【MotoGPバルセロナ公式テスト】
バイクのニュース
ダイハツが新型「軽SUV」発表! 打倒「ジムニー!?」な“5ドア”モデル登場! タフすぎる「ゴツ顔×カクカクボディ」採用した“新型タフト”138万円から発売!
ダイハツが新型「軽SUV」発表! 打倒「ジムニー!?」な“5ドア”モデル登場! タフすぎる「ゴツ顔×カクカクボディ」採用した“新型タフト”138万円から発売!
くるまのニュース
ゼンリン、パナソニックのカーナビ「Strada」向け最新地図データ発売へ…12月2日
ゼンリン、パナソニックのカーナビ「Strada」向け最新地図データ発売へ…12月2日
レスポンス
下取り額爆上がり? アルヴェルのドアの速さまで変えられるトヨタの[KINTO FACTORY(キントファクトリー)]がすごい!
下取り額爆上がり? アルヴェルのドアの速さまで変えられるトヨタの[KINTO FACTORY(キントファクトリー)]がすごい!
ベストカーWeb
チャンピオン争いで明暗を分けた要因と変化がもたらす2025シーズンへの期待/MotoGPの御意見番に聞くソリダリティGP
チャンピオン争いで明暗を分けた要因と変化がもたらす2025シーズンへの期待/MotoGPの御意見番に聞くソリダリティGP
AUTOSPORT web
メルセデスが好発進、ハミルトンがトップタイム。RB勢は下位に沈み角田裕毅19番手|ラスベガスGP FP1
メルセデスが好発進、ハミルトンがトップタイム。RB勢は下位に沈み角田裕毅19番手|ラスベガスGP FP1
motorsport.com 日本版
ヤマハとホンダがコラボ展示! バイクSFアニメ『Tokyo Override』劇中車の『YZF-R1』&『CB1300』が渋谷に登場
ヤマハとホンダがコラボ展示! バイクSFアニメ『Tokyo Override』劇中車の『YZF-R1』&『CB1300』が渋谷に登場
レスポンス

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

97.0173.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

91.0178.0万円

中古車を検索
ファミリアの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

97.0173.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

91.0178.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村