ドゥカティのフランチェスコ・バニャイヤは、バルセロナでのポストシーズンテストで試した新型バイクのプロトタイプについて、すでに今季型と大きな違いがあると語った。
バニャイヤは火曜日にバルセロナのカタルニア・サーキットで行なわれたシーズン終了後の公式テストで、2025年に使用するデスモセディチGP25の初期バージョンを初めて試乗した。
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GP25、GP24、そしてこの2台のハイブリッドバージョンで合計56周を走ったバニャイヤは、トップタイムのアレックス・マルケス(グレシーニ)に0.595秒差の3番手でテストを終えた。
GP25はまだ開発中だが、バニャイヤはすでにこのマシンのポテンシャルと、MotoGPにおける覇権を維持するためにドゥカティが行なっている作業に感銘を受けていた。来季からチームメイトになるマルク・マルケスとも、フィードバックが近いという。
「今日はいろいろなことをテストしたし、GP25は開発や改良を開始するのにいいベースだと言わなければならない」
「僕らのエンジニアとチームはこの冬にたくさん働くだろう。幸運なことに、僕とマルクはバイクについて同じフィーリングを持っていた。これはポジティブなことだ」
「すでに24年型と25年型の差はかなり大きい。マレーシア(2月のテスト)では大きなステップを踏むことはないと思う。というのも、(前進の)ステップはすでにここであったからだ」
「また、新しいマシンのセットアップも少し調整する必要がある」
一方でバニャイヤは、GP25がGP24よりも苦手としている部分もあることを認めた。しかし彼は、GP24が1年間走り続けてシーズン終了時にはかなり洗練されていることをその一因に挙げている。
「ハンドリングという点では、まだGP24のほうがブレーキングで優れている」
「ブレーキングに関しては、一年を通してかなり改善した。GP25でも同じ方向性を追求しなければならないだろう」
「でもGP25は高速コーナーでの安定性がとても良くて気に入っている。これは素晴らしい。エンジンはとても強力で速い」
「通常、新しいバイクについてはこの早い段階から取り組んでいく。でも、スタートのベースはとても良いし、満足している」
ドゥカティにとって、2025年シーズンを強力なマシンでスタートすることは、新しいエンジン開発凍結ルールとコンセッション(優遇措置)システムの影響もあり、非常に重要になる。
ドゥカティが来年の開幕時にホモロゲーションするエンジンは、2026年以降に現行のルールサイクルが終了するまで同じ仕様のままでなければならない。コンセッションを受けるホンダとヤマハは開発継続が許されるが、MotoGPの覇権を握っているドゥカティとしてはエンジンの850cc化を含む大規模なレギュレーション変更が控えている2027年まで今の王朝を続けていくためにも、この冬の開発は非常に重要なのだ。
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