11月12日、2023年MotoGP第18戦マレーシアGP MotoGPクラスの決勝がセパン・インターナショナル・サーキットで行われ、レプソル・ホンダ・チームのマルク・マルケスは13位、ジョアン・ミルはリタイアで終えている。
また、アレックス・リンスの代役として参戦したイケル・レクオーナ(LCRホンダ・カストロール)は16位、日本勢の中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は転倒があったものの、再スタートを切って18位でチェッカーを受けた。
バスティアニーニが2022年アラゴンGP以来の優勝。バニャイア3位、マルティン4位で両者の差は14ポイントに/第18戦マレーシアGP
土曜日のスプリントではマルケスとミルともに転倒を喫するも、ふたりとも完走を果たし、決勝に向けて多くのデータを収集した。そのなかで迎えた決勝はドライコンディションで、マルケスとミルを含む全ライダーがフロント、リヤともにミディアムタイヤを選択していた。
マルケスはスプリント同様に好スタートを切って15番手、ミルは19番手でオープニングラップを終える。大きな集団の中でミルは2周目に16番手までポジションを上げると、前を走るマルケスに詰め寄っていく。バトルを繰り広げ、順位を入れ替えるふたりだったが、5周目にミルが4コーナーで転倒を喫してしまう。マシンに跨る姿が映し出されていたが、再スタートを切れずにそのまま戦線離脱となった。
その後、中盤にかけて転倒が相次いだことにより、マルケスは12周目には13番手までポジションを上げる。前を走るヨハン・ザルコ(プリマ・プラマック・レーシング)とのギャップはやや広がっていたが、リスクを回避しながら最後まで落ち着いてレースを展開し、13位で終えてポイントを獲得した。
スプリントでは、ペースをキープすることの難しさに悩まされていたレクオーナ。決勝では好スタートを切って集団の中でバトルを展開し、一時は中上の前に出る姿も見受けられた。転倒やリタイアが相次いだこともあるが、レクオーナは16位でチェッカーを受け、ポイント獲得に迫る走りを見せた。そんな彼は連戦となる第19戦カタールGPでもリンスの代役を務める。
■マルク・マルケス(決勝:13位)
「20番グリッドからのレースとなり、厳しい戦いとなってしまった。スプリント、決勝レースで難しいレースになったのは、予選の失敗が原因だったんだ。マシンのフィーリングは、昨日のスプリントと同じような感じだったと思う」
「昨日はプッシュして転倒してしまったから、今日はコントロールに専念し、ポイントを獲得することができた。カタールではまた厳しい戦いが待ち受けているけれど、引き続き、現在の状況を改善できるように努めたいね」
■ジョアン・ミル(決勝:リタイア)
「今大会もまた、全力で仕事に取り組みマシンの改善に努めたよ。まだあきらめていない。今日も全力でプッシュしたけれど、それが転倒につながったんだ。今日はマルケスの後ろで走ることができたし、何周かは、彼とバトルすることもできた。しかし、フロントタイヤのプレッシャーがとても高くなり、ブレーキングでコントロールがうまくできなかったんだ」
「マレーシアのような暑いコンディションでは、すべてを管理しなければならない。マルケスと戦えたのはよかったし、うれしいよ。違うシーズンなら表彰台を争っていたと思う。1週間後のカタールGPも全力で挑んでいくよ」
■イケル・レクオーナ(決勝:16位)
「レースを楽しむことができた。マシンのフィーリングもよかったよ。もちろん、一番の目標はチームに多くのデータを提供することだから、自分の仕事はしっかりこなせたと思う。今大会は、何よりもレースを楽しめたので満足しているよ。LCRホンダ・カストロールには感謝している。彼らとの仕事は、いつも楽しいからね」
■中上貴晶(決勝:18位)
「スプリント同様、フロントタイヤのフィーリングがよくなく、第9コーナーで転倒してしまいました。加えてリヤタイヤのグリップも足りず、全体的にバランスの悪さを感じました。この数戦では、いまのRC213Vの抱えている課題がはっきりと出たと思います。来週のカタールではもっとよくなるようにプッシュしていきたいです」
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みんなのコメント
よほどコースとの相性が良くなければ戦えるマシンではない無理だ。
と言う事で日本では超マイナーな位置付けになりつつあるmotoGP。
ライダーの育成とマシンの改善が急務。