ライバルを凌ぐ航続距離
アウディは新型EV「A6 eトロン(A6 e-tron)」の受注を英国で開始した。ボディは2種類あり、ハッチバックの「スポーツバック」が6万9900ポンド(約1300万円)から、ステーションワゴンの「アバント」が7万1700ポンド(約1350万円)からとなっている。
【画像】空気抵抗どうなってる? エアロダイナミクスを追求した流麗ボディ【新型アウディA6eトロンを写真で見る】 全26枚
A6としては第6世代に数えられ、歴代初のフルEVとなる。内燃機関を搭載した従来のA6は、まもなく実施予定のマイナーチェンジに伴い「A7」へと名称を変更する。
電動SUVのQ6 eトロンと同じく、新世代のEV専用プラットフォーム「プレミアム・プラットフォーム・エレクトリック(PPE)」を採用し、800Vの高電圧アーキテクチャーと多様なバッテリー、パワートレインの導入を可能にした。
注目すべき点は、A6スポーツバックeトロンで航続距離が最長756km(欧州WLTPサイクル)を達成したことだ。ライバルのBMW i5(573km)やメルセデス・ベンツEQE(690km)を大きく上回る。
ステーションワゴンのA6アバントeトロンは、エアロダイナミクスにやや不利な形状のため、航続距離720kmとされている。
一方、出力を高めたスポーツモデルのS6スポーツバックeトロンの航続距離は675km、S6アバントeトロンは647kmとされている。
こうした航続距離は、高効率な94.9kWh(使用可能容量)のバッテリーによるものだ。PPE専用設計で、12個のモジュールと180個のセルで構成されている。まもなく10個モジュール構成の79kWhバッテリーも導入される予定だ。
どちらも正極材にニッケル・マンガン・コバルト(NMC)を使用したリチウムイオンバッテリーで、現行のQ8 eトロンやeトロンGTのユニットよりもセル密度が30%高いという。
家庭用のAC充電器で最大11kW、DC充電器では最大270kWの急速充電に対応する。AC充電は将来的に22kWへアップグレードされる予定だ。
ファーストクラスの快適性
新型A6 eトロンのエントリーグレードとなる「パフォーマンス」は、リアに永久磁石同期モーターを搭載した後輪駆動で、最高出力367psを発生。0-100km/h加速タイム5.4秒、最高速度は210km/hとされている。
スポーツモデルのS6 eトロンではフロントアクスルに非同期モーターを追加し、四輪駆動となり、合計出力は503psに向上。ローンチ・コントロール機能を使用すると、一時的に550psまでパワーアップし、0-100km/h加速タイムは3.9秒に短縮される。最高速度は240km/h。
走りの面では “ファーストクラス” の快適性を目指しており、エントリーグレードには従来のスチール製スプリング、S6 eトロンにはアダプティブ・エア・サスペンションが標準装備される。
S6 eトロンは走行中に車高を自動調整し、空力性能と航続距離を改善する。また、駐車時やロック解除時には車高が上がり、楽に乗り降りできるようになる。
インテリアでは、Q6 eトロンのレイアウトを踏襲し、大型のOLEDスクリーンが主役となっている。11.9インチのインストゥルメントパネルと14.5インチのインフォテインメント・タッチスクリーンを統合したものだ。
オプションで10.9インチの助手席ディスプレイも用意されている。オプションのカメラ式サイドミラー装着車では、ダッシュボード上に2枚の小型ディスプレイが設置される。
新型A6 eトロンの英国での納車は来年2月から開始される。
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みんなのコメント
綺麗なシックスライトハッチバックはアウディだけ
他社はガラス枚数が多かったりサッシュが一部残ったりで、全てのドアを開いた時の見た目が酷い😅