現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 6億円のポルシェを忠実に再現! 700万円で乗れる伝説マシン「BECK 550 SPYDER」とは

ここから本文です

6億円のポルシェを忠実に再現! 700万円で乗れる伝説マシン「BECK 550 SPYDER」とは

掲載 更新 17
6億円のポルシェを忠実に再現! 700万円で乗れる伝説マシン「BECK 550 SPYDER」とは

旧車人気のいま、再注目されるレプリカ仕様

 マット・デイモンとクリスチャン・ベイルが初共演する2020年1月公開の映画「フォード vs フェラーリ」。1960年代のル・マン24時間レースを舞台に描かれる、クルマ好きにはたまらない作品なのだが、劇中に登場しているのがポルシェ550スパイダーだ。

ポルシェ904を忠実に再現した『Beck GTS』という超高性能マシン

 ポルシェ550スパイダーといえば、ポルシェ初の市販レーシングカーとして1954年に誕生。同年にミッレ・ミリア初登場で6位入賞、ル・マンでは総合4位(クラス優勝)を果たすなど、レースシーンで大活躍したクルマとしても知られている。そんなポルシェ550スパイダーは、54~56年にかけて生産。販売されたのは約90台と極めて少なく、現存するのはわずか30台前後を言われており、オークションでは約6億円で落札されるほど、超貴重ともいえるモデルだ。また、映画「エデンの東」でおなじみの俳優ジェームス・ディーンの愛車としても有名である。

 じつは前述の劇中車はホンモノではない。そこに登場するのは、アメリカのBECK社が手掛けた「ベック 550スパイダー」という車両。オリジナルが極めて貴重となっているいま、注目を集めているのがレプリカモデルというわけだ。

 ベック550は、アメリカ・インディアナ州出身のチャック・ベック氏が創設した「ベック・デベロップメント」が、ポルシェ550スパイダーのフレームやボディなどオリジナルを忠実に再現して製造している。それ以外のコンポネートパーツには、フォルクスワーゲンのパーツを使用することでコストを抑え、手に入れやすい価格設定としたのである。

 そんなベック550スパイダーは2019年から日本でも販売を開始。「BECK JAPAN(ベックジャパン)」として、国内販売をスタートさせた「ヨシムラオート」の吉村社長にお話しをうかがってみた。

オーダーメイドながら700万円から入手可

「本国にあるベック社では、1986年からベック550スパイダーを製作しています。日本にも当時輸入されていたのですが、一時期途絶えてしまったので、ベックジャパンとして輸入を再開することにしました。現存するポルシェ550スパイダーの価格が現実離れしていること、エンジン単体でも5000万円以上と言われるほど、オリジナルの価値が高くなっています。そこまで高価だと怖くて乗れないのも事実。実際にポルシェ550スパイダーを所有している人がレプリカに乗って雰囲気を楽しむというケースもあります」。

 気になるベック550スパイダーのプライスは700万円から。エンジンやインテリアなどもオーダー可能で、仕様によって価格は変わるそうだ。エンジンは、フォルクスワーゲン製の1600cc、1900cc、2160ccの3種類。さらにスバル製のEJ25(2500cc)も選択可能。展示車はフォルクスワーゲン製の空冷水平対向4気筒エンジンで、車重は800kgほど。オリジナルはレースカーだったので超軽量であり、ベック社でも最も軽量な状態として600kg(4輪ドラムブレーキ仕様)に抑えることができるそうだ。

 なお、フレームはパイプフレーム(チューブラーフレーム)で、オリジナルは2インチ径よりも太い3インチ径を採用。ボディのFRP層も厚く成型しているため、車体強度も問題はない。また、ホイールは本物と同じ16インチと実車(ポルシェ550スパイダー)の雰囲気を忠実に再現させている。さらに保安部品についても1955年当時の安全基準をクリアしているので、車検も問題なし。安全性アップのためのロールバーやエアコンといった快適装備を付けることも可能という。

「もうひとつの展示車両は”ベックGTS”という、1964年製ポルシェ904GTSのレプリカです。価格は1400万円~(為替レートによって変わる)。この車両も映画『フォードvsフェラーリ』に登場するので、ぜひご覧になってください」と吉村社長が教えてくれた。

 オリジナルのポルシェ550スパイダーには手も足も出ないが、700万円で憧れの1台を味わえるとなれば本気で購入を考える人もいるのではないだろうか。なお、ベック550スパイダーの生産台数は年間5台程度。世界規模を考えると、ある意味で希少なのではないだろうか。

こんな記事も読まれています

約99万円! トヨタ新型「“軽”セダン」発表! 全長3.4m級ボディで4人乗れる! 安全性向上&寒さ対策UPの「ピクシス エポック」どんな人が買う?
約99万円! トヨタ新型「“軽”セダン」発表! 全長3.4m級ボディで4人乗れる! 安全性向上&寒さ対策UPの「ピクシス エポック」どんな人が買う?
くるまのニュース
夢だけで終わらせたくない「マイ・バイクガレージ」 たぐちかつみ・マイガレージ回顧録 VOL.01
夢だけで終わらせたくない「マイ・バイクガレージ」 たぐちかつみ・マイガレージ回顧録 VOL.01
バイクのニュース
「(次期)セリカ、作ります!」ラリージャパン会場でトヨタ中嶋副社長が明言!! 開発開始を宣言、次期86も「出す」
「(次期)セリカ、作ります!」ラリージャパン会場でトヨタ中嶋副社長が明言!! 開発開始を宣言、次期86も「出す」
ベストカーWeb
スズキ・フロンクスが月販目標の9倍も受注! 絶好調な理由は小さくて安いのに感じられる「高級感」!!
スズキ・フロンクスが月販目標の9倍も受注! 絶好調な理由は小さくて安いのに感じられる「高級感」!!
WEB CARTOP
車載電池のノースボルト、米国で破産法を申請 事業継続にめど
車載電池のノースボルト、米国で破産法を申請 事業継続にめど
日刊自動車新聞
【初試乗!】さらにスポーティになった「メルセデスAMG GT 63 PRO」はポルシェとのGT対決に終止符を打てるか!?
【初試乗!】さらにスポーティになった「メルセデスAMG GT 63 PRO」はポルシェとのGT対決に終止符を打てるか!?
AutoBild Japan
レクサス新型「FF最大・最上級セダン」世界初公開に大反響! めちゃ“斬新グリル”&一文字ライト採用! “6年ぶり”に内外装刷新の「ES」中国に登場!
レクサス新型「FF最大・最上級セダン」世界初公開に大反響! めちゃ“斬新グリル”&一文字ライト採用! “6年ぶり”に内外装刷新の「ES」中国に登場!
くるまのニュース
20年前の個体なのに走行距離301キロ!? 555台の限定車 BMWアルピナ「ロードスターV8」がオークションに登場 極上車の気になる予想価格とは
20年前の個体なのに走行距離301キロ!? 555台の限定車 BMWアルピナ「ロードスターV8」がオークションに登場 極上車の気になる予想価格とは
VAGUE
完璧なシーズンでも届かない、王者の背中。ノリス「たとえミスがなかったとしてもタイトルを手にできたかどうか……」
完璧なシーズンでも届かない、王者の背中。ノリス「たとえミスがなかったとしてもタイトルを手にできたかどうか……」
motorsport.com 日本版
苦手な「前向き駐車」なぜコンビニで推奨されるのか? 「もちろんやってる」「出る時が怖い…」賛否あり!? バック駐車じゃない理由への反響は?
苦手な「前向き駐車」なぜコンビニで推奨されるのか? 「もちろんやってる」「出る時が怖い…」賛否あり!? バック駐車じゃない理由への反響は?
くるまのニュース
今でも現役! いろんなバイクに採用されています。「SOHC」とは?【バイク用語辞典】
今でも現役! いろんなバイクに採用されています。「SOHC」とは?【バイク用語辞典】
バイクのニュース
ダイハツ『タフト』安全性能向上で仕様変更、138万6000円から
ダイハツ『タフト』安全性能向上で仕様変更、138万6000円から
レスポンス
BMW 2シリーズクーペ【1分で読める輸入車解説/2024年最新版】
BMW 2シリーズクーペ【1分で読める輸入車解説/2024年最新版】
Webモーターマガジン
レクサスの末っ子LBXに、次世代モダンインテリア空間を表現したElegantが新登場
レクサスの末っ子LBXに、次世代モダンインテリア空間を表現したElegantが新登場
カー・アンド・ドライバー
荷台が“伸びる”ダイハツ「斬新軽トラ」登場! “画期的”発想の「超ロングボディ仕様」がスゴい! まさかの「実車化」果たした衝撃のモデルでWRCをサポート
荷台が“伸びる”ダイハツ「斬新軽トラ」登場! “画期的”発想の「超ロングボディ仕様」がスゴい! まさかの「実車化」果たした衝撃のモデルでWRCをサポート
くるまのニュース
新車で買える!? トヨタ「シエンタ“SUV”」がスゴイ! 5人乗り仕様もある「小型SUVミニバン」が台湾で人気すぎるワケとは
新車で買える!? トヨタ「シエンタ“SUV”」がスゴイ! 5人乗り仕様もある「小型SUVミニバン」が台湾で人気すぎるワケとは
くるまのニュース
「トイレに行きたいのですが…駐めちゃダメ?」 高速にある「謎のバス停」 SNSでは「一般車が進入していた」の声も どんなルールなの?
「トイレに行きたいのですが…駐めちゃダメ?」 高速にある「謎のバス停」 SNSでは「一般車が進入していた」の声も どんなルールなの?
くるまのニュース
運賃交渉すれば“村八分”にされる? 荷主を過剰に気遣う中小運送の社長たち、本当に守るべきは誰なのか?
運賃交渉すれば“村八分”にされる? 荷主を過剰に気遣う中小運送の社長たち、本当に守るべきは誰なのか?
Merkmal

みんなのコメント

17件
  • BECKってマルカツがあったときは200万円台だったはず。
    ちょっと金額乗せ過ぎじゃないかなぁ?
    高すぎにもほどがある。
  • 昔はもっと安く買えました。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村