スーパーGTをプロモートするGTアソシエイション(GTA)は7月25日、来たる第4戦富士450kmレースに向けてブルテンを発行。同レースにおける様々な規則について公示された。
タイヤの持ち込み本数、第3ドライバーの登録に関する記述などは、基本的には過去の450kmレースと同様のものとなっているが、ピットインの義務回数における規則に関しては、過去大会から変更があった。
■スーパーGT第4戦富士のエントリーリストが公開。大湯都史樹が負傷の8号車ARTAは木村偉織を第3ドライバーに登録
これまでの450kmレースでは最低2回の給油が義務付けられており、つまるところ最低2回のピットインが義務とされていた。これは今回も同じで「給油を伴うピットインを2回行う事が義務付けられる」とされているが、その義務が消化できるタイミングが異なっている。
以前は「決勝レーススタート後(フォーメーションラップを終了し、スタートラインを通過した後)」に2回の給油を行なう必要があるとされていたが、今回のブルテンでは「先頭車両が5周回目の第1SCラインに到達した時点から先頭車両が最終周回に入る前まで」と示されている。つまり、各車が最短でピットインの義務を消化できるタイミングは5周目終了時となったのだ。
この変更は、GT300クラスの戦略に影響を与えることになりそうだ。今季ここまで450kmレースとして開催された第2戦富士、第3戦鈴鹿では、1周目や2周目に短い給油だけのピットストップを敢行する、いわゆる“スプラッシュ&ゴー”作戦を活用したチームがGT300の上位に食い込んでいたからだ。
序盤にスプラッシュ&ゴーを敢行すると、そこで見た目上の順位は落ちるものの、後方でクリーンエアでの走行を続けることでマージンを稼ぐことができる。あとはタイヤライフと燃費をケアしつつ、レース中盤にドライバー交代、タイヤ交換、そして2度目の給油を実施して走り切る……こういった作戦を採った2号車muta Racing GR86 GTや52号車埼玉トヨペットGB GR Supra GTは2戦続けて表彰台を獲得したが、第4戦は違った展開になるかもしれない。
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みんなのコメント
こうやって戦略の幅を狭めちゃったら面白くなくなっちゃうと思うんだが