アルガルヴェ・サーキットで2020年MotoGP最終戦ポルトガルGPのMoto3クラス決勝が行なわれた。優勝はラウル・フェルナンデス(Red Bull KTM Ajo)だった。またアルベルト・アレナス(Gaviota Aspar Team Moto3)が今季のMoto3タイトルを獲得した。
Moto3クラスは最終戦までタイトル確定がもつれ込む激戦。ランキング首位はアレナスで、2番手小椋藍(Honda Team Asia)とのギャップはわずか8ポイント。小椋にもタイトル獲得のチャンスが十分に残された状態でレースを迎えた。
■MotoGPポルトガル予選:オリベイラ、初ポール獲得で母国に錦飾る。中上貴晶11番手
予選では小椋が5番手、アレナスが6番手と小椋が一歩リード。ポールポジションにはフェルナンデスがつけた。
21周の決勝レースがスタートすると、ポールのフェルナンデスが好発進。そこに鈴木竜生(SIC58 Squadra Corse)、好加速を見せた小椋が続いて1周目を消化した。4番手にはアレナスが続いている。
長くスリップストリームの効きやすいホームストレートでは、3周目にアレナスが小椋を交わして2番手に浮上。また小椋はジャウマ・マシア(Leopard Racing)やジェレミー・アルコバ(Kommerling Gresini Moto3)にも先行を許し、5番手にまでポジションを落としてしまう。ただマシアは前日のスロー走行でロングラップペナルティが科されていたため、次周にはポジションを大きく落とした。
先頭のフェルナンデスは2番手以下がバトルに興じている間に徐々に先行。5周目の時点で2番手アレナスに約2秒の大きなギャップを築いて独走に入りつつあった。
小椋は2番手集団の中で前に出ることに苦戦。4~6番手をセルジオ・ガルシア(Estrella Galicia 0,0)らと争っている状況で、苦しい戦いを強いられた。
7台で形成されている2番手集団だが、3分の1を超える8周が過ぎた頃にはアルコバが先頭で集団をリード。アレナスも3番手を堅守していた。一方小椋はライバルたちからポジションを守りきれず、集団最後尾の8番手にまで後退してしまう。
しばらく膠着状態でレースは進行。先頭のフェルナンデスは他を置き去りにするペースで、半分の11周が消化されたタイミングで8秒以上のセーフティーリードを確保していた。
レースは後半に入ったが、デニス・フォッジア(Leopard Racing)が率いる9番手集団が一気に2番手集団へと接近。残り9周で完全に2番手集団を捉え、大集団が形成された。そして小椋はその集団に飲み込まれるようにポジションをダウン。さら27番グリッドから脅威の追い上げを見せてきたランク3番手のトニー・アルボリーノ(Rivacold Snipers Team)もこの集団に加わっており、小椋を抜いていった。
2番手集団の争いは激しいが、その中でもフォッジアとマシアのペースが非常に良く、彼らは残り6周の時点で2番手と3番手に浮上。ペナルティをモノともしない走りだ。なお残り4周で3番手を走っていたマシアが転倒し、リタイアを喫した。
タイトル候補のアレナス、小椋、アルボリーノの3人は、大集団の激しい争いの中最終盤に接近。同一集団でバトルを繰り広げながらラストラップへと突入した。
アレナスは集団の最後尾にまで落ちてしまい、最終的に12位でフィニッシュ。しかしタイトル争いのライバルであるアルボリーノは5位、小椋も8位に留まったことで彼らの逆転タイトルはならず……アルボリーノが2020年のMoto3王者に輝いた。
なお優勝はフェルナンデス。6秒近いギャップを築き、独走での優勝を達成した。2位はフォッジア、3位はアルコバとなった。
最終的なランキングではアルボリーノと小椋が同ポイントでシーズンを終了。優勝回数の差でアルボリーノが年間2位、小椋が同3位という結果となった。
他の日本勢は佐々木歩夢(Red Bull KTM Tech 3)が13位、鳥羽海渡(Red Bull KTM Ajo)が15位、山中琉聖(Estrella Galicia 0,0)が17位、國井勇輝(Honda Team Asia)が22位でレースを終了している。鈴木は上位を走行していたが、残り2周で転倒しリタイアを喫した。
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