フランクフルトはID.3に集中
フォルクスワーゲンは、今年の秋に8代目となる新型ゴルフを発表することを認めた。同社のデザイン担当重役は、それが「本物の人目を引くクルマ」になると約束している。
この長い歴史を持つハッチバックの最新仕様は当初、新型電気自動車のID.3と共にフランクフルト・モーターショーで発表される予定だった。しかし、フォルクスワーゲンの社長は、このモーターショーをID.3の発表に集中させようと決めたのだ。新型ゴルフは秋に発表されることが確認されており、英国では来年初めに発売される予定だ。
新型ゴルフは、既にほとんど隠されていない姿で路上テストしている様子が、何度か目撃されている。フォルクスワーゲンは28日(現地時間)、白と黒のカモフラージュ柄を施した新型ゴルフがテスト中のオフィシャル写真を公開した。それを見ると、8代目もゴルフの伝統的なデザインの特徴を多く受け継いでいることがわかる。
新VWロゴを初採用
フォルクスワーゲンのデザイン担当エグゼクティブ・ディレクターを務めるクラウス・ビショフは、新型ゴルフが「エレガントなプロポーション」を特徴とすると述べている。さらに同社はプレスリリースで、8代目ゴルフについて「時代が求める電気駆動、デジタル化されたコネクテッドな車内、運転支援機能、オンラインを使った機能とサービス」に合わせて設計されていると記述している。
テスト車両のエンブレムが隠されていることにも注目すべきだろう。なぜなら、フォルクスワーゲンはフランクフルト・モーターショーで新しいロゴを発表する予定なのだ。新型ゴルフは、この新ロゴを付けて発売される最初のモデルになる。
フォルクスワーゲンは昨年末、ゴルフ8のスケッチを公開した。そしてインテリアのルックスとテクノロジーが明らかな進化を遂げると予告した。新型ゴルフには、インストゥルメントとインフォテインメント用の大型デュアル・スクリーンが、ドライバーの眼前からダッシュボード中央にかけて装備される。操作系はタッチスクリーンに集約されるため、インテリアのそれ以外の部分は、ミニマリスト的なデザインになる。
8代目はデジタルなゴルフ
フォルクスワーゲンの幹部もまた、同社にとって最も重要なモデルの最新型に関する情報の提供を始めている。
3月のジュネーブ・モーターショーで、同社の販売部門を率いるユルゲン・スタックマンは、新型ゴルフは歴代モデルの伝統を維持するものの、新しいテクノロジーの恩恵を受けると語った。
「新型ゴルフは、長年人々から愛されてきたものをすべて受け継ぎます。しかし、さらにデジタルなクルマになるでしょう」と、スタックマンは言う。「人々が求めるゴルフ、それはアイコン的存在です。しかし、今やその中身は飛躍的な進化を遂げます。依然としてゴルフ以外の何物でもありません。しかし、8代目はデジタルなゴルフです。人々から愛されてきた特徴を維持しつつ、次の段階へと移行します」
スタックマンはまた、新型ゴルフに電気自動車版のe-ゴルフはないことを認めた。ID.3と被ることを避けるためだ。電動化については「GTE(プラグインハイブリッド)に留まる」という。これから登場するVWの電気自動車は、すべてEV専用プラットフォームを使ったものになる。
また、現行ゴルフで採用された12Vのマイルドハイブリッドに加え、新型では48Vのリチウムイオン・バッテリーとベルト駆動スターター/ジェネレーターがエンジンをアシストする新しいマイルドハイブリッドも採用されることが既に明らかになっている。
ゴルフGTIとゴルフRは、次世代にも設定される見込みだ。ゴルフRは依然としてラインナップの最上級モデルであり、GTEがRを超えるほどのパワーを持つことはないようだ。ディーゼルのGTDに関しては、存続するにせよ、廃止されるにせよ、いずれ発表があるだろうとスタックマンは言った。
典型的な進化形デザイン
新型ゴルフは、ほぼカモフラージュの施されていない姿で、ドイツのマクドナルドのドライブスルーを通過する様子を写真に撮られたことがある。フォルクスワーゲン・ファンでインスタグラム・ユーザーのjohannes.vagが投稿したこの写真は世界中に拡散された。
この写真と昨年公開されたスケッチを見ると、全体はフォルクスワーゲンの主力車種の典型的な進化形デザインで、細部にはより小型のポロから受け継がれた部分も見られる。新たなグリルやヘッドライトのデザインは、最新SUVのトゥアレグで先に採用されたものだ。しかし、カモフラージュ姿のテスト車両の写真からは、他にファミリーとの類似は確認できない。まだトリムの多くが隠されているためだろう。
8代目ゴルフには、さらに進んだ省燃費技術、コネクティビティ技術、自動運転技術が採用され、より洗練されたクルマになる見込みだ。ライバルのフォード・フォーカスに「セカンド・ベスト」のレッテルを貼るためである。
トレッドは大幅に拡大
モデルレンジはシンプルになると予想される。3ドアとヴァリアント(ワゴン)は廃止の候補に挙がっている。顧客の好みはSUVやクロスオーバーに向いており、大衆向け自動車メーカーはコスト削減と利益拡大のプレッシャーにさらされているからだ。
内部関係者によると、8代目ゴルフは、より大型のクルマや高価格帯のクルマからダウンサイズを図る人々を惹き付けることも狙っているという。BMW3シリーズやメルセデス・ベンツCクラスから乗り換える人々だ。そのため、セグメントの標準よりも車内や荷室が広く、明らかに洗練され、非常に燃費の優れたクルマになるという。
新型ゴルフはトレッドが大幅に拡げられ、既に広々とした車内はさらに広くなる見込みだ。ホイールベースもわずかに長くなり、ライバルより大きな荷室を備えるだろう。
すべてタッチパネルで操作
インテリアは、従来のスイッチの類がほぼ完全に姿を消すことになるようだ。少なくとも上級グレードではそうなる。クラウス・ビショフはゴルフ8のインテリアについて「すべてが」デジタル化された環境になると言及している。旧来のメーター・パネルに替わってスクリーンが搭載され、エアコンの調整もタッチパネルによって行う。ヘッドライトのスイッチさえも、タッチパッド式になる可能性がある。
新型ゴルフには、現行モデルのMQBプラットフォームを改良したものが使われる。VWの内部関係者によると、軽量な素材を多用することで、現行より50kgも軽量化されるという。
構造を見直すことによって、生産効率も向上すると言われている。ゴルフはVWの最量販車種だから、スケールメリットや利益率を改善する効果は大きい。
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