いすゞ自動車とホンダは2023年10月17日、両社が共同研究を進める燃料電池(FC)大型トラックの「GIGA FUEL CELL(ギガ フューエルセル)」をジャパンモビリティショー2023において初めて一般公開すると発表した。
いすゞとホンダは、高積載量・長時間使用・長距離走行・短時間での燃料供給が求められる大型トラックのカーボンニュートラル化において、CO2排出ゼロの水素を燃料とする燃料電池技術が有効であるという考えを共有する。そして、2020年1月に燃料電池大型トラックの共同研究契約を締結し、燃料電池の大型トラックへの適合性や車両制御など基礎技術基盤の構築を進める。そして、いすゞが燃料電池システムの開発および供給パートナーをホンダに決定し、2023年5月に両社で合意書を締結した。
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両社は実証実験を目的として、いすゞの新型トラクタヘッドのギガ(CYJ77C-WX 低床4軸8×4、GVW25t)に、ホンダ製のFCスタックと交流同期電動機のモーター、70MPaの高圧水素タンク、駆動用リチウムイオンバッテリーを搭載したモニター車「GIGA FUEL CELL」を製造し、ナンバーを取得。荷台部にはISUZUとHONDAのロゴ、水素分子を示すH2、車名のGIGAおよび燃料電池を意味するFUEL CELLなどを表記する。この新進の燃料電池大型トラックが、ジャパンモビリティショー2023において初めて一般公開されるわけだ。
なお、GIGA FUEL CELLを使った公道での実証実験は2023年度中に開始。航続距離は800km以上(いすゞ評価モード)を目指す。共同研究で得られた経験や知見を最大限に活かし、大型トラックに求められる性能や条件を満たして、顧客が満足できる商品開発を進めていくという。市場への導入は、2027年をめどに実施する計画だ。ショー会場では、GIGA FUEL CELLのさらなる詳細が公表される予定である。
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