ルノー・ジャポンは2月21日、メガーヌ ルノー・スポール(R.S.)にF1などモータースポーツで培ったノウハウや先進技術を盛り込み、よりスポーティな走りを実現させた『メガーヌR.S.カップ』を発表。3月22日から限定100台が発売される。
初代から数えて3代目となるメガーヌR.S.は、Cセグメントホットハッチ市場においてベンチマーク的存在となった先代モデルと同様に、ルノー・スポールが持つモータースポーツのノウハウと情熱を注ぎこんだモデルだ。
ジェイテクトの新型LSD“トルセン タイプB”がルノー・メガーヌR.S.カップに採用
スポーツドライビングを訴求したモデルとあって、メガーヌR.S.では状況に応じてリヤタイヤの角度を変化させる四輪操舵システム“4コントロール”や、ラリーで培われた四輪ハイドロリック・コンプレッション・コントロール(HCC)などが装備され、優れたコーナーリング性能を手に入れている。
そのメガーヌR.S.にコーナーリング時のロールを抑える高剛性シャシー、走行安定性と高い操舵性を両立させたトルセンLSD、冷却性能の向上と軽量化を実現したバイマテリアルフロントブレーキ、さらに6速マニュアルトランスミッションを採用することで、より優れたスポーツドライビングを実現させたのがメガーヌR.S.カップだ。
限定モデルで新たに採用された高剛性シャシー“シャシーカップ”は、スプリングレートを高めると同時にフロントアンチロールバーの剛性を高めたもの。これによってコーナー通過時のロールが抑えられ、ドライバーに正確なハンドリングをもたらすという。
また、トルセンLSDは左右輪のトルク配分比を高めることでトラクション性や走行時のフィーリングの向上に寄与する。その一方で、アクセルオフ時には差動制御の効きを抑え、最適なトルク配分とドライバビリティの向上を実現させる。
軽量化と冷却性能が高められたフロントブレーキには鋳鉄製のベンチレーテッドディスクにアルミ製ハブを組み合わせたバイマテリアルブレーキが採用された。その重量はメガーヌR.S.と比べ1個あたり1.8kgの軽量化を達成。また、同時に冷却性能も向上しているという。
搭載されるエンジンは新世代の1.8リットルの直噴ターボ、最高出力は279馬力に達する。特徴的なのはそのエンジン特性で最大トルク390N・mを2400rpmで発生させる点だ。メガーヌR.S.カップでは、この低回転域から太いトルクによって快適なドライビングがもたらされるという。
この他、メガーヌR.S.カップにはレッドブレーキキャリパー、インテリアにはR.S.用ナパレザー/アルカンターラステアリングといった専用装備が用意される。
ボディカラーはプラン・ナクレメタリック、グリ・チタニアムメタリック、ノワール・エトワールメタリックの3色展開。希望小売価格は450万円(税込)となっている。
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