「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前のクルマは環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は、アルファロメオ ミト(MiTo)だ。
アルファロメオ ミト(2010年:車種追加)
1年半ほど前(編集部註:2009年)に日本上陸をはたしたミト(MiTo)は、アルファロメオならではの奇抜なデザインやエキサイティングなドライビング感覚で、すでに日本でも多くのファンを魅了している。そこに待望のデュアルクラッチ式トランスミッション「TCT(ツインクラッチ テクノロジー)」を搭載した新グレードの「コンペティツィオーネ」が正式に日本発売となった。
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これまではMTしか設定されていなかったので、ミトのスタイリングが気に入っていても諦めていた人も多かったらしい。このコンペティツィオーネの登場は、そんな人たちにとっては大朗報といえるだろう。
しかも、トピックはそれだけではない。「マルチエア」を装備した1.4Lのターボエンジンや、アイドリングストップ機構「スタート&ストップシステム」など、時代を反映した新機構がいくつも与えられているのだ。
ミトは楽しいクルマだが、従来型のエンジンフィールは少々物足りず、もう少し刺激的でもいいような気がしていた。ところが今回搭載された「エンジン of ザ・イヤー」を受賞した新エンジンは、全域にわたってレスポンスがいい。
そして、この美味なるエンジンをイージーに味わわせてくれるのがTCTだ。一般的にはDCT(デュアルクラッチ トランスミッション)とも言われているが、基本的にはフォルクスワーゲンの乾式DSG(ダイレクト シフト ギアボックス)と同様の機構で、MTのようなダイレクト感に、瞬時のシフトチェンジと駆動力の途切れのない加速フィールを楽しめる。TCTは半クラッチの制御がうまく、ゼロ発進でのギクシャク感が小さいし、クリープの再現も滑らかだ。
これならAT免許でもミトの走りが楽しめる!
ステアリングホイールにはパドルシフトも付き、フロアセレクター側はフォルクスワーゲンとは逆で、押してダウン、引いてアップになっている。シフトダウンでは軽やかに空吹かししてエンジン回転を同調させてくれる。ちなみにフォルクスワーゲンは7速だが、アルファロメオのエンジンとの相性を考えると、むしろ6速が最適らしい。
そしてスタート&ストップシステムは、かなり積極的にエンジンを止める設定で、再始動も静かとはいいがたいが、そのこと自体をドライバーに楽しませようとしているような雰囲気がある。
また「DNAシステム」を駆使してドライブフィールを変えられるところもミトならでは。Dにするとメーター内にはブースト計が表示され、エンジンレスポンスやステアフィール、VDCなどがよりスポーティな設定になるのは従来どおりだ。
そんな、ちょっとノスタルジックでヤンチャ坊主な性格が持ち味だったミトが、その雰囲気をそのままに、いきなり最先端をいくお利口さんになったような感じだ。さらに、円高とコスト削減のおかげで、TCT搭載モデルは当初より10~13万円も価格がダウンされた。これは、すごく得した気分にさせてくれる。
AT免許しか持っていないけれどミトが気になっていた人に、このコンペティツィオーネをオススメしても間違いないだろう。
■アルファロメオ ミト コンペティツィオーネ 主要諸元
●全長×全幅×全高:4070×1720×1465mm
●ホイールベース:2510mm
●車両重量:1260kg
●エンジン種類:直4 DOHCターボ
●排気量:1368cc
●最高出力:99kW<135ps>/5000rpm
●最大トルク:190Nm<19.4kgm>/4500rpm
●トランスミッション:6速DCT
●駆動方式:横置きFF
●10・15モード燃費:未発表
●タイヤ:215/45R17
●当時の車両価格(税込):292万円
[ アルバム : アルファロメオ ミト はオリジナルサイトでご覧ください ]
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