ボルボは8月23日、往年のプレステージサルーン「164」が、誕生50周年を迎えたことを機に、そのモデルライフを紹介する振り返る発表を行った。
今でこそドイツ車とは異なるテイストのプレミアムカーとして高い評価を得ているボルボだが、半世紀前は実用車としてのイメージが強かった。そんな北欧メーカーが米国での販拡を見据え、ラグジュアリーマーケットへ踏み出すために開発したのが164だ。
ボルボによれば、高級モデルを開発しようというアイデア自体はより以前から社内に存在し、50年代後半には何とV8を搭載した大型車の計画も持ち上がっていたとのこと。しかし、小型モデルの需要が米国で高まるという調査結果を踏まえて、この大型車開発計画は破棄され、代わりに164にゴーサインが出された。
こうした経緯を経て、1968年に164はラグジュアリーながらコンパクトなモデルとしてデビュー。フロントグリルには対角線とロゴマークのモチーフが輝き、今に続くプレミアムコンパクトの誕生と相成った。
ベースとなった小型サルーン「140」からの変更点は多岐にわたり、直4用のエンジンベイに145馬力を発生する3リッター直6を収めるためシャシーが10cm延長されたほか、上級モデルらしくシートは厚いウールで覆われ、リアにはアームレストも装備された。さらに、1年後にはレザーシートが標準となり、米国仕様にはパワーウインドウ、電動サンルーフ、エアコンといった当時最先端の贅沢装備が奢られた。
結果として、米国市場での成功という狙いは見事に奏功し、専門誌にはビュイック、オールズモビル、さらにはメルセデスからも顧客を奪う存在として評価され、「お金以上のモノを持っていることを示す高級車」というメーカーのキャッチコピーどおり、医師や弁護士といった高所得の知的専門職に愛好された。これらは現在のボルボのイメージと重なるところがあるのは興味深いところ。
164は1975年に生産終了となり後継モデルの「264」へバトンタッチ。そのレガシーが後継モデルへと受け継がれることとなった。
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