7月24~25日、イギリス・ロンドンで2020/2021年ABB FIAフォーミュラE世界選手権第12~13戦ロンドンE-Prixがダブルヘッダーで開催され、第12戦をジェイク・デニス(BMW i アンドレッティ・モータースポーツ)が制し、第13戦ではアレックス・リン(マヒンドラ・レーシング)がフォーミュラE初優勝を飾っている。
新型コロナウイルスの影響で大幅に今季の開催スケジュールが変更されてしまったが、いよいよシーズンの終盤戦に差し掛かっているフォーミュラE。今回の舞台となるのはイギリスのロンドンに設営された特設サーキットだ。
【順位結果&ダイジェスト】2020/2021年フォーミュラE第12~13戦ロンドンE-Prix
第12戦ロンドンE-Prixの予選でポールポジションを獲得したのは今シーズン速さを見せるリンとなり、2番手にデニスがつけ、3番手にはセバスチャン・ブエミ(ニッサン・e.ダムス)が続いた。
45分+1周で争われる決勝レース。そのスタートではポールシッターのリンがホールショットを決め、イン側に素早く寄って2番手デニスのアタックを防ぎ、3番手はブエミという予選順位どおりのポジションでターン1を通過する。
後方集団も接触なくターン1をクリアするが、その後のコース幅が狭いセクションに入ると、ターン5でアレクサンダー・シムズ(マヒンドラ・レーシング)がウォールにヒットしてしまいマシンストップ、早くもフルコースイエロー(FCY)導入となった。
レースが再開されると、リンとデニスのトップ2台はアタックモードの作動を開始。その後も3番手ブエミ、4番手アンドレ・ロッテラー(タグ・ホイヤー・ポルシェ)と上位勢のポジションに変化なくレースが進んでいく。
そして、レース残り28分というところでトップのリンが2回目のアタックモードアクティベートゾーンに進入したことで2番手のデニスが首位に浮上。抜かれたリンも食らいついていくが、18周目のターン10でブレーキをロックアップさせてしまい、その差が2秒まで広がってしまう。
2番手となったリンはその後、レース後半に追い上げを見せていたニック・デ・フリース(メルセデスEQフォーミュラEチーム)にもオーバーテイクされ3番手に後退する。
レースリーダーとなったデニスはチェッカーフラッグまで快調なペースを刻みフィニッシュ、見事な優勝を果たした。2位には予選9番手から怒涛の追い上げを果たしたデ・フリースが続き、3位リンという表彰台となった。
ニッサン・e.ダムスはブエミが4位、オリバー・ローランドが10位でフィニッシュしたが、レース後に「規定以上(47kWh)のエネルギー量を使用した」として2台ともに失格処分が下されている。
■第13戦ではディ・グラッシがSC中に奇策を打つも失格。リンが初優勝
翌日に開催された第13戦の予選ではストフェル・バンドーン(メルセデスEQフォーミュラEチーム)がポールポジションを獲得し、ニッサン・e.ダムスのローランドが2番手につけ、前日の第12戦で表彰台を獲得したリンが3番手に続いた。
同じく45分+1周で争われる決勝レースのスタートでは、バンドーン以下のトップ3はクリーンな出だしを見せ予選順位どおりにターン1を通過していく。
しかしその直後、4番手につけていたデ・フリースがターン10のヘアピンで3番手リンをオーバーテイクしポジションを上げる。3番手に浮上したデ・フリースは、ローランドが1回目のアタックモードアクティベートゾーンに進んだことで2番手にポジションアップを果たす。
これでメルセデスEQフォーミュラEチームがワン・ツー体制を築くが、デ・フリースのアタックモードアクティベートゾーン進入で再び順位は逆転、ローランドが2番手となる。
レース残り36分にはレネ・ラスト(アウディスポーツ・アプト・シェフラー)とブエミが接触してしまい、ラストのマシンフロント部分が大破、コース上にストップしてしまったことでセーフティカー(SC)が導入された。
コースがクリアになると主導権を握ったのはメルセデス勢となり、バンドーンがレースをリードし、3番手デ・フリースは再びローランドをオーバーテイクして2番手にポジションを上げる。11周目には、ロッテラーと接触したアントニオ・フェリックス・ダ・コスタ(DSテチーター)がターン1でマシンを止め、2度目のSCが導入された。
そして、SCの隊列が完成しホームストレートを通過するタイミングで、なんとルーカス・ディ・グラッシ(アウディスポーツ・アプト・シェフラー)がピットレーンを走行、SCの速度のよりもピットレーンの制限速度のほうが速かったためトップでコースに復帰する形となった。
レースが再開されると、ヘアピンで3番手ローランドが2番手バンドーンにアタックするも、バンプでロックアップしたローランドがバンドーンの右サイドに突っ込んでしまい両者大幅にポジションを落としてしまう。
このアクシデントで2番手に浮上したデ・フリースが16周目にディ・グラッシをかわしてトップに浮上するも、再びディ・グラッシがアタックモードを使用して首位の座を奪還する。2番手となったデ・フリースは直後にアタックモードを使用したリンにもかわされてしまい3番手に後退となった。
レースはその順位のままチェッカーが振られ、ディ・グラッシがSC中の奇策で逆転優勝かと思われたが、SC中のピットレーン通過時にピットボックスに停止しなかったことに対してドライブスルー・ペナルティが科され、納得できずにペナルティを消化しなかったためディ・グラッシは順位降格となったが、その後失格処分が下されている。
この結果レースを制したのはリンとなり、嬉しいフォーミュラE初優勝を飾った。2位にはデ・フリースが続き、3位はミッチ・エバンス(ジャガー・レーシング)という表彰台に。
現在のドライバーズランキングは1位がデ・フリースとなり、2位ロビン・フラインス(エンビジョン・ヴァージン・レーシング)、3位はサム・バード(ジャガー・レーシング)。チームランキングはエンビジョン・ヴァージン・レーシングが1位につけている。フォーミュラEの次戦は8月14~15日にドイツ・ベルリンで最終戦となるダブルヘッダーレースが開催される予定だ。
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