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メルセデス・マイバッハ初のフル電動SUVモデル「EQS 680 SUV」が日本上陸

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メルセデス・マイバッハ初のフル電動SUVモデル「EQS 680 SUV」が日本上陸

 メルセデス・ベンツ日本は2024年8月1日、メルセデス・マイバッハ初のラグジュアリーSUV電気自動車「メルセデス・マイバッハEQS 680 SUV」を日本で発売した。車両価格は2790万円に設定する。

 新設定のメルセデス・マイバッハEQS 680 SUVは、既存のメルセデス・ベンツEQS SUVをベースに、贅を尽くした専用の内外装アレンジやファーストクラスパッケージの設定、専用セッティングの走行モード「MAYBACH」の採用などを実施して、洗練されたラグジュアリーを体現する至高のメルセデス・マイバッハならではのフル電動SUVモデルに仕立てたことが特徴である。

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 注目のパワートレインは、フロントアクスルに最高出力174kW/4858~6937rpm、最大トルク346Nm/0~4858rpmを発生する六相式の電気モーター、リアアクスルに最高出力310kW/4918~6886rpm、最大トルク609Nm/0~4822rpmを発生する六相式の電気モーターを配し、前後合わせて総出力484kW(658ps)/955Nmを発生する電動パワートレイン(eATS)を搭載して4輪を駆動する。前後アクスル間のフロア部には総電力量118kWhのリチウムイオン電池を配備。また、フロントアクスルにアクチュエーターを用いたクラッチを設けることで、走行状況に応じてクラッチを切ることで前輪をフリーにしてモーターによる抵抗を極力低減させるディスコネクトユニット(DCU)を組み込んだ。一充電航続距離および交流電力量消費率はWLTCモードで640km、224Wh/kmを成し遂げる。

 充電に関しては、6.0kW(200V・30A)までの交流普通充電と、50/90/150kWタイプの直流急速充電(CHAdeMO規格)に対応。充電に要する時間は、CHAdeMO規格による50/90/150kWの充電で0→80%までを約114/63/54分でこなす。また、航続距離を延ばす目的で効率的な回生制御を導入。さらに、車外へ電力を供給できる双方向充電、いわゆるV2H/V2Lも配備した。

 キャビン空間のNVH(騒音・振動・ハーシュネス)、とくに後席のNVHを重視したこともトピック。フロントとリアのエレクトリックドライブトレインのカプセル化やフロントアクスルのキャリアフレーム、ウインドスクリーン下のクロスメンバーからラゲッジルームフロアにかけてのスプリング/マスコンポーネントの採用、ボディシェル製造段階からの防音発泡材の挿入などを実施するとともに、ARTICOでカバーするラゲッジルームカバーにEQSセダンと同様、ボディに固定した仕切り壁の役割を持たせ、合わせてリアシートのバックレストを上端に固定し、ラゲッジルームをリアウインドウの下端まで密閉して、ノイズを効果的に抑制する。パノラミックスライディングルーフの開口部を大きくした一方で、ウインドディフレクターおよびカバーの密閉形状を工夫して、騒音を抑えたことも特徴である。

 シャシー面については、連続調整ダンパーADS+を備えたAIRMATICエアサスペンションを標準装備するとともに、最大35mm車高を上げることができる機構を採用。また、最小回転半径の縮小やコーナリング時の安定感を高めるリアアクスルステアリングを標準で組み込む。さらに、車両統合制御システムのダイナミックセレクトにはECO/SPORT/OFFROAD/INDIVIDUALの走行モードに加えて、後席乗員に快適な乗り心地を提供する専用の「MAYBACH」モードを設定した。

 エクステリアに関しては、ひと目でマイバッハと分かる独自の高級感を電動SUVスタイルで表現したことが訴求点だ。フロントマスクは象徴的なスリーポインテッドスターのボンネットマスコットを装着したうえで、垂直にクロームメッキされた立体的なデザインのオーナメントが付いたブラックパネルのフロントグリルや、マイバッハパターンをあしらったフロントバンパーのエアインテークおよびフロントサイドスカート、メルセデス・マイバッハのエンブレムを配置したランニングボードなどを採用して特別感を演出。一方でサイドビューは、クローム仕上げのBピラーやメルセデス・マイバッハのエンブレムを配したDピラー、格納式のシームレスドアハンドルなどを採用して個性を強調するとともに、軽い力で確実にドアを閉めることができるドアクロージングサポーターや、ディスプレイ操作でドア開閉が可能な電動コンフォートドア(前席・後席)を装備して機能性を高める。ハイグロスブラックのホイールハウスを配した足もとには、専用デザインの22インチマイバッハアルミホイール(06R)と275/40R22タイヤを装着した。そしてリアセクションは、LEDリアコンビネーションランプの内部を曲線的な螺旋構造として、立体的に映るような工夫を施したことが注目ポイント。フロントと同じく、連続したライトバンド(光の帯)も設定する。さらに、ルーフスポイラー、リアガラス下部、リアエプロンにはクロームオーナメントを施して、ラグジュアリーかつ存在感あふれる後ろ姿を具現化した。

 ボディカラーはモノトーンのオブシディアンブラック、セレナイトグレー、ハイテックシルバー、エメラルドグリーン、ソーダライトブルー、ベルベットブラウンの標準色、アルペングレー、オパリスホワイトのオプション色のほか、高品質な2トーンのハイテックシルバー/オブシディアンブラック、ハイテックシルバー/ノーティックブルー、オブシディアンブラック/セレナイトグレー、オブシディアンブラック/カラハリゴールド、ベルベットブラウン/オニキスブラックをラインアップしている。

 内包するインテリアは、最新のデジタル技術を採用したうえで、上質かつサステナブルな素材が融合した高級感漂うキャビン空間を創出したことがトピック。マイバッハ専用のモチーフをインテリアトリム、ウッドステアリング、足もとのペダルに採用することで、さらなる特別感を付与する。インテリアトリムはバラオブラウン/エスプレッソブラウン、マキアートベージュ/ブロンズブラウン、クリスタルホワイト/シルバーグレーという3色の内装色と、ブラウンバーチウッド、ブラウンオープンポアウォールナットウッド、ブラックピアノラッカーフローイングラインという3種類のウッドパネルを設定した。

 コクピットについては、3枚の高精細パネル(コックピットディスプレイ、有機ELメディアディスプレイ、有機ELフロントディスプレイ[助手席])がダッシュボード全体を1枚のガラスで覆うMBUXハイパースクリーンを標準装備。イグニッションをONにするとMAYBACHの文字と専用の配色によるグラフィックが有機ELメディアディスプレイに浮かび上がる。ディスプレイの表示は複数のスタイルからカスタマイズすることが可能。表示スタイルはジェントル、スポーティ、マイバッハ、ナビゲーション、アシスト、オフロード、サービスの7種類を設定した。

 シートに関しては、コーヒー豆の殻をなめし材の原料として使用し、なめしに使用する加脂剤も自然由来のものを採用したナッパレザーを配したうえで、フロントシートのバックレストそれぞれに11.6インチのモニターを備えたMBUXリアエンターテインメントシステムを標準で装備する。また、後席の快適性をいっそう向上させるファーストクラスパッケージをオプションで用意。2名乗車の左右独立シートやセンターアームレストヒーター、専用シャンパングラス格納、格納式テーブル、温冷機能付カップホルダー、クーリングボックスを配備して、より快適な時間を過ごすことを可能としている。快適性を高めるアイテムとしてはほかにも、浮遊汚染物質を除去するHEPAフィルターや特別な室内の香りを演出するエアバランスパッケージ、Dolby Atmosにも対応した15スピーカーのBurmester 4Dサラウンドサウンドシステムなどを設定した。

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