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愛車の履歴書──Vol13. 菊地英昭さん THE YELLOW MONKEY / brainchild’s(前編)

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愛車の履歴書──Vol13. 菊地英昭さん THE YELLOW MONKEY / brainchild’s(前編)

愛車を見せてもらえば、その人の人生が見えてくる。気になる人のクルマに隠されたエピソードをたずねるシリーズ第13回の前編。THE YELLOW MONKEYのギタリスト、そしてbrainchild’sのプロデューサーとしても活躍されている菊地英昭さんが憧れのトヨタ「2000GT」と対面!

幼い頃からクルマが好きでした

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THE YELLOW MONKEYのギタリスト、そしてbrainchild’sのプロデューサーとしても活躍する菊地英昭さんは、知られざる“カー・ガイ”だ。訊くと、ギターを手にするより前にクルマに興味を持ったという。

「母におんぶされているくらいのときからクルマが好きだったそうです。当時、プラスチック製のピンクのミニカーだったと思うんですが、それをずっと握りしめていたそうなんです。幼少期からミニカーを集め始めたのですが、そのなかに、“このクルマ”があったんですね」

“このクルマ”とはトヨタの「2000GT」である。今回の撮影時、菊地さんに乗りたい・見たいクルマを聞くと、真っ先に2000GTが挙がった。そこで、「トヨタ2000GTオーナーズクラブ・ジャパン」に協力を依頼。山本秀哉(やまもとひでや)会長自ら、愛車を操り撮影現場にきた。

「僕は“スーパーカー世代”なんですが、マンガ『サーキットの狼』以前から、クルマが好きだったんです。それこそ、言葉を覚え始めるくらいのときからさまざまな車名を言っていたそうで(笑)。だから、スーパーカーブームの前に登場した2000GTの印象が強く残っているんです」

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「実車を見た記憶はほとんどありません。街で走っていたのを見たような、見ていないような……だから、運転席に座るのは初めての経験です」

2000GTの印象はいかに?

「美しいクルマですね。当時の人たちが描いていた“未来のクルマ”っぽさが垣間見えました。昔はただ、『カッコいいなぁ』と、思っていただけですが、今見ると当時の世相を反映した“美しさ”がよくわかります。フロントノーズが長くて、キャビンも小さいといったデザインは、当時だからこそできたんでしょうね」

ドアを閉める音も「重厚感がありました」と、印象的だったという。これほど気になっていた2000GTだけに、購入を考えた機会もあったそうだ。

「当時は今ほど高価ではなかったですから……。確か1000万円台で販売されていた個体もあったように記憶しています」

現在、2000GTが市場に流通することは稀だ。仮に販売されたとしても1億円超のプライスになる。山本会長によれば1980年代までは数百万円で取引されていたこともあったという。

「ヨタハチ(トヨタ・スポーツ800)とかも、『あの時買っておけばよかったなぁ』と、思います。個人的にはマツダ『コスモ・スポーツ』やダットサン『フェアレディ』など1960年代の日本車が好きなんです。クルマを好きになった原点でした。当時はそれほど輸入車に詳しくもなかったですし」

日本車を好きになったきっかけは家族の影響もあったそうだ。

「父が初代のダットサン『ブルーバード』に乗っていて、その影響もありますね。アメ車をギュッと凝縮したようなデザインで、ツートンのボディカラーでした。実は今でも当時の思い出は残っているんです。父がフィルム会社に勤めていて、よくカメラを撮ったり、8mmフィルムをまわしていました」

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「トヨタの『カローラ・レビン』です。“86”が欲しかったのですが、当時はお金がなく、“85”の中古車を買って乗っていました。3ドアではなく2ドアクーペです」

レビンを選んだきっかけは?

「80年代後半、地元・八王子には、週末になると近くの大垂水峠に走り屋が集まっていました。だからカローラ・レビンや(ホンダ)シビックが、家の近所を走り回っている。それの様子を『カッコいいなぁ』と見ていました。そろそろ自分のクルマを買おうかなぁと考えていた時に、値頃の“85”を見つけたんです。たしか50万円ぐらい」

レビンには3~4年ほど乗ったという。峠を激しく攻めるような走りはせず、無傷のままだったそうだ。

「ひとり、凄い奴がいたんです。弟(THE YELLOW MONKEYのドラマー・菊地英二さん)の友達だったかな。もの凄いスピードで峠を駆け抜けていくのですが、それを見て『これをやっていたら自分は死ぬな』と、思い、以降は『ひとりでノンビリ走りを楽しもう』と考えが変わったので、週末の“走り屋”たちが集まるような場所には行きませんでした」

レビンの次はトヨタの初代「MR2」だ。

「知人が乗っていたMR2と『取り替えよう』という話になって、1年だけ本当に取り替えたんです。名義変更もしました」

MR2の次は、意外にもトヨタ「セラ」。バブル期の1990年に登場した3ドア・クーペで、バタフライドアを持つ個性的なクルマだった。菊地さんはガンメタリックのボディカラーの個体をチョイス。

「100万円ほどの中古車を購入しました。個性的なクルマが欲しかったんです。見た目もかわいくて、バタフライドアへの憧れもありました。ただ実際に乗ってみると、恥ずかしい(笑) コンビニなどで乗り降りすると、子供たちが「あーっ!」と、驚くんです」

セラには4年ほど乗ったという。

「よく走るいいクルマでしたね。後ろの席を倒せばギターも載せられましたし。セラは、これまで購入したクルマのなかで1位、2位を争うほど視界が良かったです。ハッチが全部ガラス張りなので、振り向くと後ろが全部丸見えでした。だから合流もすごいラクだった。ただ、夏場はちょっと暑かった(笑)」

セラを購入したのは、ちょうどTHE YELLOW MONKEYとしてデビューするタイミングだったそうで、自身への“お祝い”の意味もあったという。

「当時、弟はクルマを持っていなかったので、よくふたりでセラに乗って仕事場へ行っていました。小さいクルマに大きな男がふたりで乗っているから、『違和感がある』とか『このクルマからあのふたりが出てくるのは面白い!』とか言われましたね(笑)」

4年間ほど乗ったセラの次に選んだのはマツダの「RX-7(FD型)」だ。

「“ファッション・カー”のようなセラに乗っていたら、ふつふつと“走り屋”気分がちょっと疼いたんです……(笑)」

新車で購入したRX-7のボディカラーは白。トランスミッションはあえてATを選んだ。

「たしか当時、ほんのわずかだけATのグレードがあったのでそれを選びました。ATでもいいクルマでしたよ」

1年ほどRX-7に乗ったあと、菊地さんは輸入車の世界にどっぷりハマることとなる。その話は後編で。

【プロフィール】\菊地 英昭(きくち ひであき) 1964年12月7日生まれ、東京都出身。1986年12月KILLER MAYのギタリストとしてメジャー・デビュー。1989年に解散し、同年THE YELLOW MONKEYに参加する。1992年5月、日本コロムビア・TRIADレーベルよりデビュー。2001年1月8日東京ドームでのライブを終えTHE YELLOW MONKEYは活動を休止。2004年解散。2008年にBrainchild’s Musicを設立し、ソロ・プロジェクトbrainchild’sを始動。2015年1月にTHE YELLOW MONKEYとして15年ぶりの再集結をも果たす。2018年にアリオラジャパンより、brainchild’s メジャーアルバム第一弾をリリースし、2022年にメジャー2枚目(通算6枚目)となる『coordinate SIX』を発表。

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文・稲垣邦康(GQ) 写真・安井宏充(Weekend.) スタイリスト・西村哲也 ヘア&メイク・三原結花 撮影協力・トヨタ自動車、トヨタ2000GTオーナーズクラブ・ジャパン

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みんなのコメント

10件
  • 「トヨタ2000GTオーナーズクラブ・ジャパン」に協力を依頼。山本秀哉(やまもとひでや)会長自ら、愛車を操り撮影現場にきた。

    依頼にこたえてお見えいただいたんだから、「撮影現場にきた」はないわな。

    あと、わざわざ来さしといて、記事の内容がたったこれだけってのも失礼なんじゃないの?

    誰が書いたんだろう、この記事?

  • 私が10代の頃、紫色のポルシェを乗られていた気がします。
    もう20数年前ですが。笑
    地元八王子の大スター様で、今でも大ファンです。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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