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絶滅危惧種だろうが不人気だろうがセダンは偉大! クルマの基本といわれる所以とは

掲載 更新 21
絶滅危惧種だろうが不人気だろうがセダンは偉大! クルマの基本といわれる所以とは

 3ボックスのシンプルなスタイルは創成期にすでに確立していた

 セダンはいくつかあるクルマスタイルのなかでも基本と言われているし、年配の方を中心に実際に聞くことも多い。逆に若い人にとってはミニバンやSUV、コンパクトカーが主流だし、そもそもセダンが基本もなにも続々とモデルが消滅していて、意識外の存在と言ってもいい。子供にクルマの絵を描かせると昔はセダンだったけど、最近はミニバンなどという話も耳にする。となると、セダンがクルマの基本というのはどこから出てきているのだろうか?

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 確かに1990年ぐらいからのスバル・レガシィによるステーションワゴンブーム前夜まではセダンが多くて、クルマの基本と言われても納得の状況だった。そもそもステーションワゴンだけでなく、ミニバンやSUVというのはほぼ存在していないわけで、クルマのスタイルが少なかったのは事実だ。

 たとえばワンボックスをFFにしたり、乗用車のような足まわりを採用したりするのに加えて、質が高くて実用的な内装にしてミニバンと呼ぶなんて夢にも思わなかったし、SUVという、クロカンをマイルドにしたクルマが大流行するなんて想像外のことだった。つまり“発明”されていなかったわけだ。そうなると、乗用ではクーペ、ハッチバック、ワゴン程度しかボディスタイルはなく、セダンが基本となるのは当然のことだろう。

 構造的に見ても、セダンが基本ということは言える。エンジンルーム/キャビン/トランクの3つが独立した、いわゆる3ボックスというシンプルなスタイルは創成期にすでに確立していて、その後も長く続いた。そこから進化して、床下にエンジンを置いたり、横置きにしてキャビンぎりぎりに寄せたり。トランクを長尺物が積めるようにキャビンとつなげてみたりと、ミックスされて現在に至っている。そのルーツをたどればやはり3ボックスがある。

 自動車の創成期にセダンは存在しなかった?

 よく創成期のクルマはセダンではないという意見を聞く。確かにメルセデスの1号車やT型フォードはセダンではないが、発明されたばかりだったり、大量生産で安価にたくさん売ろうといういわばスペシャルモデル。戦前期のクルマは基本的に馬車から派生しているので、従者は外にいるものの、キャビンは独立していて、後部には荷物が積めるスペースがあるなど、セダンの要素を垣間見ることができる。

 最後にクルマの性能として見ても、じつに素直なのがセダンという形式で、車高が低いのでコーナーも安定するし、空力も有利。エンジンルームとキャビン、ラゲッジが仕切られて独立しているので静粛性やボディ剛性も高くできる。着座姿勢も自然でゆったりだ。もちろんSUVやミニバンでも同様の性能を実現しているが、それはセダンライクな味付けを目指して違和感がないように努力してきたからというのはある。

 1990年代から急速にステーションワゴン、ミニバン、コンパクト、SUVの波が続々と押し寄せてきただけに、困惑してしまう気持ちはわからないでもない。歴史や構造からすると、確かにセダンは基本と言えるのだが、つねに時代は変わるし、クルマの基本がなにかはユーザーには関係ないこと。基本がセダンだからセダンを買うという人はいないわけで、セダンが好きだから買って、結果としてセダンが自分の基本になる。もっと言ってしまえば好きなスタイルのクルマが、自分にとっての基本となればいいのではないだろうか。

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みんなのコメント

21件
  • なんかセダンがなくなるみたいに騒いでるけど
    今でも海外じゃ主要カテゴリーだからね
    需要はある
    日本のメーカーも無くさないよ
    日本で売るかは分からないが笑
  • スポーツ車が売れんのにセダンをワイドローにしたのが失敗
    クラウン なんて伸びたノーズで扱いにくく狭くなった室内
    コストダウンがはっきり分かる外装樹脂パーツの増加
    なのに価格up
    メーカーだけが儲けようとしてる感が強い
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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