いよいよ3月20日(日)決勝のバーレーンGPで開幕を迎える2022年のF1。それに先立ち、メルセデスがアップデートされたセーフティカーとメディカルカーを公開した。
今シーズンもF1のセーフティカーおよびメディカルカーは、メルセデスとアストンマーチンが分担して担当することになっている。
【ギャラリー】セーフティカーも日々進化。メルセデスAMGの最新SC&メディカルカー
セーフティカーは、昨年使われたメルセデスAMG GT Rに代わり、今季はメルセデスAMG GTブラックシリーズが投入される。メディカルカーは、2015年からC63 Sエステートが使われてきたが、今季からはAMG GT 63 S 4MATIC+になる。
メルセデスによれば、最もパワフルなエディションが、セーフティカーとメディカルカーとして使われることになるという。
ベース車両が変更されるだけではない。装備面でも、変更が加えられている。
昨年までルーフの上に装着されていたライトバーは、今回取り外されることとなった。これに代わり、フロントガラスとリヤスポイラーに、新しい光信号システムが内蔵されている。
またサイドウインドウに取り付けられたライトにより、セーフティカーがピットに入るタイミングを、スタンドの観客に知らせる形となるようだ。
コクピット内にはモニターが2画面設置され、ひとつはテレビ映像が、もうひとつにはレース情報が表示されることになるという。これによりセーフティカーのドライバーであるベルント・マイランダーと、コ・ドライバーのリチャード・ダーカーが、コース上の状況を確認しながら走行を行なうことになるという。
「1996年以来、つまり四半世紀以上にわたって、メルセデスAMGはF1が必要とする緊急車両の供給を続けてきた」
メルセデスAMGのモータースポーツ責任者であるクリストフ・サゲムラーは語る。
「F1の公式セーフティカーとして、我々のパフォーマンス車両は、悪天候の時やインシデントが発生した時に、F1を安全に走らせてきた。そして必要な場合には、公式メディカルカーが迅速に現場に駆けつける」
「これらの任務を確実にするために、2022年シーズンに向けてこれまでで最もパワフルなモデルであるAMG GTブラックシリーズと、AMG GT 63 Sを投入。さらにレベルアップした。これらの車両のコース上でのパフォーマンスは、これまでのどの先代のモデルよりも、モータースポーツのDNAを存分に発揮することになる」
なお今シーズンも、昨年までと同様にセーフティカーもメディカルカーも赤いカラーリングとなり、インターネットセキュリティサービスを提供する企業であるクラウドストライクがセーフティカーのスポンサーを務める。
なおメルセデスの緊急車両が走行しない週末には、アストンマーチンが車両を供給。セーフティカーとしてヴァンテージが、メディカルカーとしてはDBX SUVがそれぞれ役割を担当することになる。
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