ランチアは9月23日、新型『イプシロンRally4 HF』のテストを、ステランティスのカルロス・タバレスCEOが行った、と発表した。
ランチアは、公式にラリー競技への復帰を目指している。テストはステランティスグループのバロッコ試験場で実施された。バロッコ試験場はイタリア北部ヴェルチェッリ県に位置し、総延長80km以上のコースを有する高性能車両開発の中心地として知られている。
ランチアのルカ・ナポリターノCEOは「カルロス・タバレスCEOがイプシロンRally4 HFを運転する姿は素晴らしかった」とコメント。「212hpのターボエンジンと精密な設計は、チームの情熱の結晶。イプシロンRally4 HFは、野心と謙虚さを兼ね備え、競争の中心であるRally4クラスへの我々のコミットメントを反映している」と述べた。
新型イプシロンRally4 HFは、1.2リットル3気筒ターボエンジンを搭載し、212hpを発揮する。5速マニュアルトランスミッションと機械式リミテッドスリップデフを採用し、前輪駆動で俊敏な走りを実現。若手ドライバーのレース参戦に最適な車両となっている。
一方、市販モデルとなるイプシロンHFは、100%電気駆動の280hpモーターを搭載。0-100km/h加速は5.8秒だ。ランチアの過去のモデルにインスピレーションを得たデザインを採用している。
ランチアは2025年にモータースポーツ復帰を果たし、現代の自動車競技での存在感を再確立することを目指している。
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