鈴鹿サーキットで12月10日(日)から行なわれるスーパーフォーミュラの合同テスト兼ルーキードライバーテスト。12月3日(水)より参加ドライバーの発表がスタートしたが、4日(木)にも続々とドライバーの名前が明らかとなっている。
この日は4人のドライバーの名前が発表されたが、中でも注目と言えるのが現在FIA F2参戦中のルーク・ブラウニングだ。
■ジャック・ドゥーハン、来季はスーパーフォーミュラ挑戦か。アルピーヌF1と決別し新たな道を歩む可能性
イギリス人ドライバーのブラウニングはウイリアムズのドライバー育成プログラムに加入している、将来のF1ドライバー候補生のひとり。2022年GB3チャンピオン、2023年マカオGP覇者という実績を誇り、2024年にFIA F3でランキング3位となって今季F2にステップアップすると、コンスタントに上位フィニッシュを記録している。最終アブダビラウンドを前にチャンピオンはレオナルド・フォルナローリに決定しているが、現在ランキング4番手につけるブラウニングはランキング2位でシーズンを終えられる可能性がある。
既にF1でのフリー走行にも出走するなど、着実に経験を積んでいるブラウニング。来季はスーパーフォーミュラにフル参戦するのではという噂もある。その場合、今季ハイテックTGRからF2に参戦しているブラウニングはトヨタ陣営からの参戦となりそうで、チームはKONDO RACINGが有力か……KONDO RACINGはジャック・ドゥーハン加入の噂もあることから、場合によっては外国人ドライバーコンビとなる可能性もあるかもしれない。
またブラウニングの他にも、スーパーフォーミュラフル参戦経験のない3人のドライバーがテストに参加することが発表された。
まずひとり目は梅垣清。梅垣はTGRの育成ドライバーのひとりであり、今季は日本のFIA F4とフォーミュラ・リージョナルにダブルエントリー。F4ではランキング7位という結果に終わったが、フォーミュラ・リージョナルでは今季F4王者で同じトヨタ育成のライバルである鈴木斗輝哉を下してチャンピオンに輝いた。彼にとってスーパーフォーミュラ車両は大きなステップアップと言えるが、貴重な経験になるはずだ。
ふたり目は大草りき。NAKAJIMA RACINGからスーパーGT・GT500クラスにフル参戦していることでも知られる大草は、スーパーフォーミュラではスポット参戦のみ。NAKAJIMA RACINGから過去に2度ルーキーテストに参加した経験があるが、1回目はクラッシュを喫し、2回目はコースイン直後のコースオフにより全く走行ができないままテストを終えるなど、悔しい思いをしている。今回ラストチャンスの意気込みで臨むという大草は、会心のパフォーマンスを見せられるか。
3人目の名取鉄平も、スーパーフォーミュラにはスポット参戦1回のみで、しかも彼の場合決勝出走の経験はない(体調不良で欠場のため)。しかし今季のスーパーGT・GT500では松田次生と共に第6戦SUGOを制し、GT500初優勝を達成。最終ラップでの豪快なオーバーテイクは日本のレースファンの記憶にも新しく、フォーミュラでもインパクトを残してチャンスを掴みたいところだ。
なお3日(水)には小山美姫、小林利徠斗、カッレ・ロバンペラの参加が発表済。5日(金)には各ドライバーの参加チームなど、現時点で決定している詳細が明かされるようだが、今季はホンダ、トヨタ共に来シーズンの体制を発表していない状態であり、今回の鈴鹿テストの陣容はより一層注目を集めることになる。
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