■VWの技術の結晶「XL1」とはどんなクルマ?
今回は、イギリスのシルバーストーン・オークションで落札された、珍しい、しかしながら当時の低燃費技術を満載したモデルを紹介することにしよう。
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シルバーストーン・オークションは、その名前が物語っているように、イギリスのシルバーストーン・サーキットで年に数回のオークションを開催するオークショネア。
同サーキットとは自動車オークションに関する独占契約が結ばれているため、世界最大級のクラッシック・モーターレース・フェスティバルとして知られる、シルバーストーン・クラッシックでは、毎回世界中の視線を集める出品車を集めたオークションが開催される。
特徴的なのは、出品車がクラッシックだけに限られていないことと、高価なブランドに集中していないこと。それだけに毎回ここでのオークションは盛り上がる。
そのなかから今回注目したのは、VWが2000年代から2010年代にかけて、プロダクション化に向けて積極的な開発を続けた結果誕生した「XL1」だ。
最初のプロトタイプといえる「1Lコンセプトカー」が発表されたのは2002年のことだ。排気量300ccの1気筒ディーゼルエンジンを搭載したモデルで、6速MTとの組み合わせで100kmを0.99リッターの燃料で走行する(101km/L)ことを証明してみせた。
その後2009年にはさらに進化したプロトタイプの「L1」が、800ccの直列2気筒ターボディーゼル+電気モーターというパワーユニットで製作され、こちらは0.9L/100km(111km/L)の燃費性能と同時に、158km/hの最高速を記録することにも成功している。
そして2011年、中東のカタール・モーターショーで発表されたのが、プロトタイプのサードモデルとなった「XL1」、別名「スーパー・エフィシエント・ヴィークル(SEV)」だった。
燃費性能は0.9L/100kmと変化はなかったが、搭載された800ccの直列2気筒ターボディーゼルエンジンは、47psの最高出力と100Nmの最大トルクを誇り、さらにプラグインのハイブリッドシステムが組み合わされた。
■エッジで希少なハイブリッドカーの落札価格は?
XL1は、パワーユニット以外にも、燃費向上のためにさまざまな技術が導入されたモデルだった。プロダクション仕様には7速DSGも採用され、さらにボディは軽量素材を積極的に採用して、わずか795kgしかない。
エクステリアは見るからにエアロダイナミクスに優れた造形だが、実際のCd値は0.186。これはかつてGMが製作したBEVの「EV1」に匹敵する高性能ぶりである。
VWがさらにアピールしたのは、このXL1が当時のポロとほぼ同サイズのモデルであり、十分な実用性や機能性を持つモデルであったことだ。全長3970mmは、実際の路上でも実に使い勝手のよいサイズといえる。
そして2012年、VWはついにXL1のセールスを、250台の限定で、ヨーロッパ市場に限っておこなうことを決定する。
実際の販売は2014年から開始されたが、今回の出品車はそのなかの1台。カーボン繊維強化プラスチックから成型されたボディは現在でも非常に美しく、2シーターのインテリアも同様に、使用感はほとんどない。
電気モーターによるゼロエミッション走行でも、50km程度の走行は可能だというから、日常の使用で燃料を補給する機会は少ないといえるだろう。
走行距離はわずかに72マイル(約1152km)。落札価格はそれを反映してか、6万5813ポンド(約882万円)と、オーバー1000万円だった新車時よりは十分に買いやすさが表れている。
エコカー全盛の日本でこのXL1に乗れば、ドアも上に開くのでその目立ち度はかなりのもの。人気物になるのは間違いないだろう。
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みんなのコメント
電化製品になると、資料的価値はあるが欲しい方々は減る•
21世紀のVWの歴史となる車の一台だけに
20年後には3~4倍の値がつくだろう。
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