日産の米国法人は9月1日、次期「Z」(日本名フェアレディZ)を示唆するコンセプトモデル「Zプロト」を、現地時間15日の午後7時30分(日本時間16日 9:30)にオンライン上で初披露すると発表した。
日産のアイコンであるフェアレディZの次期型開発は順調に進捗しているようだ。発表によれば、ZプロトはフェアレディZの50年を超える情熱の歴史と最新テクノロジーを融合した、とのこと。公表された予告画像では、LEDデイタイムランニングランプの点灯形状とルーフラインの一部がうかがえるのみだが、伝統のネーミングにふさわしい美麗なスタイリングに仕上がっているのは間違いなさそうだ。
フェアレディZの歴史をおさらいすると、北米で“Zカー(ズィーカー)”の名で知られる同車は1969年に初代S30型が登場。国内はもとより世界各国へ輸出され、それまでの日本車には見られなかったロングノーズ&ショートデッキの美しいスタイリングやスポーティな運動性能、そして手ごろな価格で瞬く間に日本製スポーツカーの代名詞へと駆け上がった。
米国など海外で「370Z」として販売されている現行型は6代目モデルにあたり、2008年に販売が開始。クルマと一体感を感じられるパッケージングに加え、400万円を切るスタート価格もアピールポイントとなっている。その外装デザインはいまでもスタイリッシュだが、モデルイヤー12年目を迎え、ファンの間には後継モデルを期待する声が強かったことも事実。そこに、今回のビッグニュースが飛び込んできたというわけだ。
同時にYouTubeで公開されたショートムービーには歴代Zが登場。デザイン図面の作成や風洞実験といった開発の模様から、ラリーやサーキットなどレースシーンでの活躍まで、伝統のネーミングがいかに現在の地位を築いたのか、栄光の歴史を紐解いている。こうした点からも、日産がいかにZのレジェンドを重視しているかは明らかだろう。
Zプロトの公開は日産のコミニュケーションサイト「https://www.thenissannext.com/」で行われるとのことだから、見逃さないようにしたい。
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