水素エンジンカローラ＆CN燃料のGR86がタイに見参。ROOKIE Racingがタイ25時間耐久に挑戦へ

　12月12日、ENEOSスーパー耐久シリーズ2022 Powered by Hankookに参戦しているROOKIE Racingとトヨタ自動車は、12月17～18日にタイのチャーン・インターナショナル・サーキットで開催される『イデミツ1500・スーパーエンデュランス2022（通称タイ25時間耐久）』に、水素エンジンを積むORC ROOKIE GR Corolla H2 concept、カーボンニュートラル燃料を使うORC ROOKIE GR86 CNF Conceptが参戦すると発表した。

　ROOKIE Racingとトヨタは、2021年の富士SUPER TEC 24時間レースから、世界でも類をみない水素エンジン搭載のレーシングカー、ORC ROOKIE GR Corolla H2 conceptをスーパー耐久シリーズのST-Qクラスに投入。カーボンニュートラル社会の実現に向け、自動車業界内外の仲間を増やしながら、モータースポーツの舞台を使って水素を『つくる』、『はこぶ』、『つかう』取り組みを加速させてきた。

　また2022年からは、同じST-QクラスにスバルとともにORC ROOKIE GR86 CNF Conceptを投入。カーボンニュートラル燃料を使用し、燃料の選択肢を広げる挑戦を行うとともに、BRZと競い合うことで『もっといいクルマづくり』への挑戦も行ってきた。

　特に水素エンジンのGRカローラは、市販車のGRカローラへの開発へ繋がったこと、そして大きな挑戦と言えた水素のモータースポーツ活用で世界的にも注目を集めてきたが、そんな2台が海を渡り、タイでその勇姿を披露することになった。水素エンジンの活用では、WRC世界ラリー選手権第9戦ベルギーや第13戦ラリージャパンでも水素エンジンを積むGRヤリスH2をデモランさせてきたが、ORC ROOKIE GR Corolla H2 conceptそのものの海外挑戦はORC ROOKIE GR86 CNF Conceptとともに初となる。

　舞台となるチャーン・インターナショナル・サーキットは、MotoGPの開催地や2019年までスーパーGTを開催してきたお馴染みのコース。ROOKIE Racingにとっては、ドライバーでありチーム代表でもあるモリゾウもステアリングを握り、2019年に開催された10時間耐久レースでクラス優勝も飾っているコースだ。

　今回、2台は25時間フル参戦ではなく、競技の開始直後および終了直前の数時間の走行となる予定だという。また、Toyota Gazoo Racing team Thailandの走行車両のうちの1台もCN燃料を使用して走行予定とのことだ。なおドライバーはこの段階では発表されていない。

　ROOKIE Racingとトヨタはこの参戦をきっかけに、モータースポーツを起点としたカーボンニュートラルの選択肢を広げる挑戦をアジアへも展開し、日本とは異なる環境下でクルマを鍛えていくとしている。

ORC ROOKIE Racing
2022 タイ25時間耐久レース参戦体制
ORC ROOKIE GR86 CNF Concept
カテゴリー：ディビジョン3
カーナンバー：328

ORC ROOKIE GR Corolla H2 concept
カテゴリー：ディビジョン2
カーナンバー：232

Comments

CNってカーボンニュートラルのつもりなんだろうけど、どう見てもシアン化合物になっちゃうから。

ドキッとするからやめてくれ。