3月20日に開催されたフォーミュラE第5戦東京E-Prixでは、マセラティのマキシミリアン・ギュンターが優勝。初開催の東京E-Prixを制したギュンターは「信じられないほどの週末で、特別な勝利になった」と語った。
東京ビッグサイト周辺の公道を含む特設コースで争われた今回のレースで、ギュンターは中盤のセーフティカー明けのタイミングで、ポールスタートから首位を守っていた日産のオリバー・ローランドをターン10でオーバーテイク。そのまま差を広げると、2度目のアタックモードも消化し、トップの座を固めた。
■ローランド、エネルギー管理に苦しみ勝利に届かず「悔しさもあるけど、日本で結果を出せて誇りに思う」
ただローランドは終盤もテールトゥーノーズ状態で迫っており、ラストラップには彼が襲いかかった。ローランドはギュンターを激しく攻め立ててオーバーテイクを狙っていくが、ここでギュンターが抑えきってトップチェッカー。東京E-Prixの初代勝者に輝いた。
ギュンターは前戦サンパウロGPでは予選3番手を獲得しながらも、コンポーネントの割当数を超過したことで、最後尾スタートに。それでもなんとか9位入賞を果たしていた。
東京E-Prixではそうした前戦の悔しさを晴らすかのように、予選2番手からペナルティなしの好レースを展開して勝利をもぎ取っただけに、彼としても喜びは大きいようだ。
「アメイジングなレースだった。素晴らしい街だし、素晴らしい国で、ここで走れて嬉しいよ。とてもチャレンジングでテクニカルな素晴らしいコースだった。今回が始めての東京だったけど、素晴らしいフィーリングだったね」
「素晴らしかったし、信じられないほどの週末だった。僕らはどのセッションもトップ3で通過していて、特別な勝利になったよ」
ギュンターはそう語る。
「チーム全体が素晴らしい仕事をしてくれた。それは戦略面でもだ」
「前回のサンパウロのようなレースから、僕らは上手く復活することができた。懸命にやってきたのはわかっているけど、今回僕らは速かったね。素晴らしいことだし、この勝利を誇りに思う」
なおローランドを追い抜いていった後は、後方のドライバー達を警戒していたとギュンターは語った。
「(ターン10で)追い抜いた後少しギャップを作ったけど、それでアタックモードを起動するのに十分かどうかはわからなかったんだ。でも、これが勝つための鍵だった」
「エネルギーもとてもタイトで、たとえばポルシェ勢もとても速く、エネルギーも残っていた。彼らをハードにディフェンスして、最後はそれが報われたよ」
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