初開催のF1ラスベガスGPは、ピットレーンの出口が狭いため、フリー走行中にこのピットレーン出口でスタート練習することが禁止され、各フリー走行終了後にグリッド上でスタート練習することになっていた。しかしFP1とFP3が赤旗終了となってしまったため、ここまでスタート練習できたのは、FP2終了後の1回のみだった。
この状況に各チームは懸念を表明。これを受けてFIAのF1レースディレクターであるニールス・ウィティヒは、決勝レースのスターティンググリッドに向かうレコノサンスラップで、ピット出口でのスタート練習を認める決定を下した。
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なお各ドライバーは、ピット出口でスタート練習を行なうことができるが、スタート練習をしない場合には、スタート練習するために停車しているマシンを避けるため、ピットレーン出口のホワイトライン(今回のラスベガスGPは特例としてピンク色のラインになっている)を超えて走ることができるとされている。
「レースに向けてピット出口が開いている間は、ピット出口の終盤、SCライン2手前で、スタート練習を行なうことができる。この間、スタート練習のために停車したマシンを追い越すドライバーは、白線を超える可能性がある」
なおこの決定が下される前、複数のチームの関係者は、これまでスタート練習がほとんど行なわれていないため、決勝のスタートは興味深いモノになると懸念を抱いている旨を明かしていた。
アルピーヌのテクニカルディレクターであるマット・ハーマンは、motorsport.comにスタート練習があまりできていないことを尋ねられると、次のように語った。
「今回のスタートは、興味深いモノになると思うよ」
そうハーマンは語った。
「少し難しい状況になるだろう。我々はスタート、そして良いスタートを切って最初のコーナーを乗り切るのを確実にすることについて、懸念を抱いているんだ」
またウイリアムズのビークルパフォーマンス責任者のデイブ・ロブソンも、次のように語った。
「サーキットの状況は未知数だと思う」
そうロブソンは語った。
「そしてレースのスタート時に、タイヤがどう機能するかを正確に知るのも難しい」
「だからスタートについて、いつもよりも理解が少ない。でもどうなるか見てみるしかないね。どこにいる必要があるのか、大体は分かっているつもりだけど」
「難しいのは誰にとっても同じだ。1コーナーを曲がるまでには短い距離しかないが、誰かが見事に間違うことになると思う。それはメカニカルな問題か、ドライバーのミスによるものだろう。ターン1までには、大きな違いが見られるはずだ」
一方でマクラーレンのチーム代表であるアンドレア・ステラは、スタートについてはそれほど心配していないようだ。
「ドライバーにとって難しいのは、スタート手順そのモノではない。この手順は、サーキットに関係なく、いつも繰り返されるモノだからね」
「ただ、グリップのレベルに応じて、クラッチやスロットルの使い方を少し調整する必要があるかもしれない」
むしろステラ代表は、スタートよりも1周目のビックブレーキングポイントの方が、混乱する可能性があると指摘する。
「難しさは、グリップレベルの低さに関係があると思う」
そうステラ代表は語った。
「ターン1に向けてのブレーキングは、加速する区間が短いから、それほど混乱はしないかもしれない」
「しかし長いストレートのブレーキングポイントでは、氷の上を滑っているような感じになるだろう。それは、ドライバーたちにとって大きなストレスになるはずだ。ただ願わくば、全てが問題なくいくといいね」
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