メルセデスのルイス・ハミルトンは、”退屈だ”と批判を受けたソチ・オートドロームのコースレイアウトを変更するべきだと語った。
2014年から開催されているロシアGPは、今年で5回目を迎えた。この5年間のうち、ポール・トゥ・ウィンを達成したドライバーはふたりしかいないが、レースはオーバーテイクが少なく、退屈だと批判を受けている。
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今年ロシアGPで3度目の優勝を飾ったハミルトンは、レース後、トラックレイアウトを変更する必要があり、F1は大胆な提案も考慮するべきだと話した。
「ソチは本当に素晴らしい場所だ」
「1周のラップに関して、自分ひとりで走っている時は良いけれど、それがレースとなるとまったく良いものではない」
「とても長いストレートがあって、このサーキットの特性としては、最初のふたつのセクターがとても速いようだ」
「最終セクターでは、リヤタイヤの温度が非常に高くなる。前を走るマシンについていくことはできないので、十分に近づくこともできない」
さらにハミルトンは、トラックの周回方向を「逆周りにするべきだと思う」と述べた。
「逆方向に進んでトラックを回る。そうすれば、最初に遅いセクションを走って、その後で速いセクションを迎えることになる」
「それで違いが生まれるかどうかはわからない。でもそうしないのであれば、もっとレースができるようなトラックに変えるべきだ」
このソチ・オートドロームは、2014年のソチオリンピックの会場の周りを走るようデザインされている。ロシアGPのオーガナイザーである『Rosgonki』のCEOであるアレクセイ・ティトフは、今年の初めに、トラックレイアウトの変更を議論しているが、実際にレイアウトが変わるのは2018年以降になるだろうとmotorsport.comに語っていた。
また今年のレースに向けて、ハミルトンはFIAのレースディレクターであるチャーリー・ホワイティングに対し、シンプルな微調整を加えてはどうかと提案していた。
「DRS(のアクティベーションポイント)をもっと手前に設置できないのかと、僕はチャーリーに要求した。というのも、おそらくそれでオーバーテイクが促進されるからだ」とハミルトンは語った。
「オーバーテイクのためには、前のマシンよりも1.4秒早く走る必要がある。その反対で、後ろを走るドライバーと争っている時は、その相手より1.4秒遅く走ってはならない」
一方ホワイティングは、ドライバーズブリーフィングにおいてDRSゾーンを変更するという提案がなされたが、それを今年のレースで実行するには提案が遅すぎたと説明した。
「一晩でそれを行うのは不可能だと証明された」
「それを行うためには、非常に多くのシステムを変更する必要がある」
「新しいものを導入しなければならないが、それを土曜日に向けて行うことは現実的ではなかった」
「700mの地点というのは、DRSゾーンとしては通常のものだ。しかしタイヤに関しては、このような特性のトラックでどうやってタイヤを機能させるかという点もある。これにより状況が難しくなっているのだと考えている」
「もちろん、来年に向けてそれを実行できないかと考えるつもりだ。なぜうまくいかなかったのかなど、他の理由も議論するだろう」
縁石やマーシャルポスト、ランオフエリアやバリアなど、あらゆるものが現在の周回方向に向かってデザイン、あるいは設置されているという点は、トラックの逆回りを実現することへの課題となる。
また、FIAによって再度ホモロゲーションを受ける必要もある。2006年に大規模な工事を行い、周回方向を時計回りに変更したミサノのように、永続的な周回方向の変更を願い出なければならない可能性もある。
なお国際的なチャンピオンシップではないレースを開催する場合には、一時的にサーキットを逆回るする場合もある。
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