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マクラーレン720S GT3の「EVO」モデルが登場。空力特性の改善によりダウンフォースを向上

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マクラーレン720S GT3の「EVO」モデルが登場。空力特性の改善によりダウンフォースを向上

 英国マクラーレン・オートモーティブは2023年2月16日(現地時間)、マクラーレン720S GT3の進化バージョンとなる新型「720S GT3 EVO」を発表した。

 チューンアップしたM840T型3994cc・V型8気筒DOHCツインターボエンジンをミッドシップ搭載する720S GT3は、GT3カテゴリーのレーシングカーとして2019年にデビューして以来、国際的なGT3レースのトップランナーに位置し続けている。今回発表された720S GT3 EVOは、その成功を2023年シーズン以降も継続するべく、現場での経験をフィードバックして改良を加えた。

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 まず空力性能の面では、フロントバンパーやスプリッターなどのボディワークを見直し、ダウンフォースを高めるとともに全体のバランスを前方へシフトして、走行中における安定性を向上。また、カナードなどの空力パーツをクイックリリースファスナーで容易に脱着できるように設定し、整備性を高める。さらに、フロントボンネットのガーニーのバランスと冷却性能をアップ。合わせて補助ランプの位置を変更して、長距離イベント時の夜間走行における視認性を引き上げた。ほかにも、リアウィングガーニーを高く配置することで、全体のバランスを崩すことなくダウンフォースを向上。ウィングのパイロン機能を簡単に調整できるよう設計変更したことも改良のトピックである。

 足回りについては、高周波数ピストンと長さの調整が可能な新型のTTX40オーリンズ製4ウェイアジャスタブルダンパーの採用や、フロントおよびリアのアッパーウィッシュボーンの変更を実施。また、フロントサスは新しい軸受けのクレビスでドループを増加させることが可能で、一方のリアサスはジオメトリーの変更を図ってトラクション性能を引き上げる。さらに、トラックロッドクレビスの内蔵によって、ホイール同士の接触に対する耐久性を向上させた。ほかにも、フロントブレーキキャリパーをボルトで固定し、システム全体をユニットとして素早く交換できるように改善。ブレーキディスクにはクローズドフェイスベルを採用し、耐久性をより高めている。

 なお、720S GT3 EVOは新車のほか、既存の720S GT3ユーザーに向けてアップデートパッケージを用意する。マクラーレンのモータースポーツ・ディレクターであるイアン・モーガン氏は、「マクラーレン720S GT3は、4年前のデビュー以来、GT3レースで驚異的な成功を収め、ガルフ12時間レースにおいては数時間にわたってレースをリードしました。それ以来、多くのレースで勝利を重ね、昨年はアジアン・ル・マン・シリーズ、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権、GTワールドチャレンジ・ヨーロッパでタイトルを獲得し、2023年はデイトナ24時間レースでの表彰台で幕を開けました。その間、我々はカスタマーレーシングチームと密接な関係を保ち、彼らの提案の多くを新しいEVOパッケージに取り入れ、性能の一貫性と整備性を改善しました。これによりマクラーレン720Sは、今後何年にもわたりGT3レースにおいてリードすることでしょう」とコメントしている。

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