ピケとマンセルのコンビで9勝をあげた1986年のウィリアムズ・ホンダFW11。もはやF1界では「ホンダのエンジンがなければ勝てない」とまで言われる状況になっていた。タイトル写真の右はロータス・ルノー98Tのアイルトン・セナ。(写真:金子 博)
16戦9勝でコンストラクターズタイトルを獲得
1985年終盤の3連勝で勢いに乗ったウィリアムズ・ホンダのパフォーマンスは、1986年に登場したウィリアムズ・ホンダFW11でさらに向上していた。
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当時のターボエンジンの技術向上は目覚ましく、ホンダのRA166Eエンジンは予選ではリッターあたり1000ps、つまりわずか1.5Lの排気量で1500psという、とんでもないレベルに達していたと言われる。量産車の技術を応用した低燃費高出力のターボエンジンの開発に成功、テレメタリーシステムによるデータ解析も飛躍的な性能向上に寄与していた。
このため1986年の規定では、決勝レースの燃料使用量が220Lから195Lへと制限され、燃費性能に優れることも求められるようになっていた。しかしこうした規制強化はホンダにとっては好都合で、ウィリアムズ・ホンダFW11は1986年ブラバムから新加入したネルソン・ピケが4勝、ナイジェル・マンセルが5勝をあげ。16戦9勝という圧倒的な強さを見せコンストラクターズタイトルを獲得した。
当然、ドライバーズタイトルも獲得できたはずだが、指揮官フランク・ウィリアムズが交通事故に遭ったこともあり、チームメイトバトルをコントロールできず、マクラーレン・TAGポルシェのアラン・プロストにチャンピオンを奪われてしまった。
このことがその後のウィリアムズとホンダの関係に影を落としたとも言われている。圧倒的な速さを発揮しながら、1987年いっぱいでウィリアムズとホンダのコンビは解消されることになるのだった。
ウィリアムズ・ホンダFW11 Williams Honda FW11(1986)
エンジン:Honda RA166E
●形式:水冷80度V6DOHCツインターボ
●総排気量:1494cc
●ボア×ストローク:79.0mm×50.8mm
●圧縮比:未発表
●最高出力:1050ps以上/11600rpm
●燃料供給方式:PGM-FI
シャシ:Williams FW11
●デザイナー:パトリック・ヘッド
●車体構造:カーボンファイバーモノコック
●ホイールベース:2855mm
●トレッド前/後:1829/1676mm
●サスペンション:ダブルウイッシュボーン+インボードスプリング
●タイヤ前/後:12-13/16.5-13インチ
●燃料タンク:195L
●トランスミッション:6MT
●車体重量:540kg
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