現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > 250cc直4ヒストリープレイバック・ホンダ後編【RRの歴史はここから始まった】

ここから本文です

250cc直4ヒストリープレイバック・ホンダ後編【RRの歴史はここから始まった】

掲載 12
250cc直4ヒストリープレイバック・ホンダ後編【RRの歴史はここから始まった】

クォーター4気筒グレートヒーローズ

カワサキ Ninja ZX-25Rの登場により久々に復活する、250cc直4マシンの歴史を振り返る。スズキが先行しヤマハが追撃する流れの中で、いよいよホンダがCBR250FOURにて登場。カムギアトレーン×アルミフレームといったハイメカを惜しみなく投入し、ライバルに対抗した。その後、フルカウルのCBR250R→CBR250RRへと道が切り拓かれていった。

250cc直4ヒストリープレイバック・ホンダ編【ハイメカ投入でFZを追撃】

●文:沼尾宏明/宮田健一 ●写真:真弓悟史

CBR250RRシリーズ:ホンダの「RR」はここから始まった

◆’90 CBR250RR:渾身作「RR」のMC22が登場

250レプリカが4スト2スト問わず絶頂期に到達しようとしていた’90に、CBRはフルチェンジしてついに「CBR250RR」へと進化。エンジンはさらなる高回転化に成功し、レッドゾーンは1万9000rpmまでアップ。メーターはカワサキZXR250と並ぶ市販車最高のフルスケール2万1000rpmまで用意された。車体もLCGフレームと呼ばれる最新構造のものにガルアームを組み合わせて、スポーツ性能を追求。もちろんフロントブレーキは再びダブルディスクとなっており、栄華を築くこととなった。

―― 【’90 HONDA CBR250RR】■水冷並列4気筒DOHC4バルブ 249cc 45ps/15000rpm 2.5kg-m/12000rpm 142kg(乾燥) ■タイヤF=110/70R17 R=140/60R17 ●当時価格:59万9000円 ※諸元&価格は’90

―― カウルはスラント化が進み流麗な出で立ちに。ヘッドライト両脇にあった横長のエアダクトは縦長となり、やや下に下げられるデザインとなった。ダブルディスクも誇らしい。

―― 「Rを超えたR」。ホンダが車名に「RR」を冠したのは、CBR250RRが最初だった。カウル各所には誇らしげに「RR」の文字が踊っていた。

―― エンジンは低中速域のレスポンスを向上しつつ、レッドゾーンも+1000rpm化。「2万rpm以上回るエンジン」ともてはやされた。

―― 独特のLCG(=Low Center of Gravity)フレームはその名のとおり低重心化を狙ったもの。400にも使われた。

◆’94 CBR250RR ファイアーブレード:馬力自主規制から最終型へ

CBR250RRもライバル同様、馬力自主規制変更から逃れることができず、’94で40ps化。バルブタイミングやマフラー変更で低中速寄りに変更された。CBR900RRイメージも加味され、車体には「Fire Blade」のロゴが追加。その後、カラーそのまま’00で生産終了を迎えることとなった。

―― 【’94 HONDA CBR250RR FIRE BLADE】■40ps/14500rpm 2.4kg-m/11500rpm 143kg(乾燥) ■タイヤF=110/70R17 R=140/60R17 ●当時価格:62万円 ※諸元&価格は’94

◆’91 ジェイド:CB人気に隠れた250直4ネイキッド

ネイキッドブームに合わせて、「自然体スポーツ」をコンセプトに登場。CBRからバルブタイミングやリフト量、キャブセッティングを変えて低中速域寄りでマイルドな設定とした。ただモノサスはユーザーが求めた姿と違っており、CB400SFの影に隠れた。

―― 【’91 HONDA JADE】■水冷並列4気筒DOHC4バルブ 249cc 40ps/14000rpm 2.4kg-m/11000rpm 146kg(乾燥) ■タイヤF=100/80-17 R=140/70-17 ●当時価格:47万9000円 ※諸元&価格は’91

◆’91 ジェイド:これまで最後の国産250直4だった

なんと大型クラスと同じ180/55ZR17という迫力サイズのリヤタイヤを履いて登場。ホーネットは’07排ガス規制で生産終了となるまで、バリオス-IIとともに最後の250cc直4としてその存在感を守り通すことに成功した。

―― 【’96 HONDA HORNET】■水冷並列4気筒DOHC4バルブ 249cc 40ps/13000rpm 2.4kg-m/11000rpm 149kg(乾燥) ■タイヤF=130/70ZR17 R=180/55ZR17 ●当時価格:49万9000円 ※諸元&価格は’96

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

快適さと使いやすさの最適解! 日産NV200バネットがベースのキャンパー
快適さと使いやすさの最適解! 日産NV200バネットがベースのキャンパー
月刊自家用車WEB
[大型ミニバン]頂上対決!? レクサス[LM]vsトヨタ[ヴェルファイア]約800万円の価格差はどこ?
[大型ミニバン]頂上対決!? レクサス[LM]vsトヨタ[ヴェルファイア]約800万円の価格差はどこ?
ベストカーWeb
破格の約90万円!! ダイハツ・[コペン]は今こそ買い時でしょ!
破格の約90万円!! ダイハツ・[コペン]は今こそ買い時でしょ!
ベストカーWeb
[BEV]計画着々と進行中!? トヨタが福岡県に[BEV]電池工場を新設
[BEV]計画着々と進行中!? トヨタが福岡県に[BEV]電池工場を新設
ベストカーWeb
アストンマーティン・ヴァルキリーのデビュー戦とふたりのドライバーが決定。IMSAはデイトナを欠場へ
アストンマーティン・ヴァルキリーのデビュー戦とふたりのドライバーが決定。IMSAはデイトナを欠場へ
AUTOSPORT web
モリゾウがトヨタを激励。豊田スタジアム新コースでの“人力パワー”に観客から拍手/WRC写真日記
モリゾウがトヨタを激励。豊田スタジアム新コースでの“人力パワー”に観客から拍手/WRC写真日記
AUTOSPORT web
「エニカ(Anyca)」サービス終了…カーシェアはどこへ向かうのか?
「エニカ(Anyca)」サービス終了…カーシェアはどこへ向かうのか?
ベストカーWeb
オジエが豊田スタジアムステージの苦手意識を明かす「僕たちはいつも遅い」/ラリージャパン デイ1コメント
オジエが豊田スタジアムステージの苦手意識を明かす「僕たちはいつも遅い」/ラリージャパン デイ1コメント
AUTOSPORT web
オヤジむせび泣き案件!! ホンダの[デートカー]が帰ってくるぞ!! 新型[プレリュード]は究極のハイブリッドスポーツだ!!!!!!!!!
オヤジむせび泣き案件!! ホンダの[デートカー]が帰ってくるぞ!! 新型[プレリュード]は究極のハイブリッドスポーツだ!!!!!!!!!
ベストカーWeb
ラリージャパン2024が開幕。勝田貴元が新レイアウトのスタジアムステージで3番手発進/WRC日本
ラリージャパン2024が開幕。勝田貴元が新レイアウトのスタジアムステージで3番手発進/WRC日本
AUTOSPORT web
N-VANより安い200万円以下!? スズキ新型[エブリイ]は配達業を助ける!! 航続距離200kmのBEVに生まれ変わる
N-VANより安い200万円以下!? スズキ新型[エブリイ]は配達業を助ける!! 航続距離200kmのBEVに生まれ変わる
ベストカーWeb
実録・BYDの新型EV「シール」で1000キロ走破チャレンジ…RWDの走行距離はカタログ値の87.9%という好成績を達成しました!
実録・BYDの新型EV「シール」で1000キロ走破チャレンジ…RWDの走行距離はカタログ値の87.9%という好成績を達成しました!
Auto Messe Web
8年目の小さな「成功作」 アウディQ2へ試乗 ブランドらしい実力派 落ち着いた操縦性
8年目の小さな「成功作」 アウディQ2へ試乗 ブランドらしい実力派 落ち着いた操縦性
AUTOCAR JAPAN
RSCフルタイム引退のウインターボトム、2025年は古巣に復帰しウォーターズの耐久ペアに就任
RSCフルタイム引退のウインターボトム、2025年は古巣に復帰しウォーターズの耐久ペアに就任
AUTOSPORT web
ハコスカ!? マッスルカー!?「ちがいます」 “55歳”ミツオカ渾身の1台「M55」ついに発売 「SUVではないものを」
ハコスカ!? マッスルカー!?「ちがいます」 “55歳”ミツオカ渾身の1台「M55」ついに発売 「SUVではないものを」
乗りものニュース
スズキ、軽量アドベンチャー『Vストローム250SX』のカラーラインアップを変更。赤黄黒の3色展開に
スズキ、軽量アドベンチャー『Vストローム250SX』のカラーラインアップを変更。赤黄黒の3色展開に
AUTOSPORT web
元ハースのグロージャン、旧知の小松代表の仕事ぶりを支持「チームから最高の力を引き出した。誇りに思う」
元ハースのグロージャン、旧知の小松代表の仕事ぶりを支持「チームから最高の力を引き出した。誇りに思う」
AUTOSPORT web
本体35万円! ホンダの「“超”コンパクトスポーツカー」がスゴい! 全長3.4m×「600キロ切り」軽量ボディ! 画期的素材でめちゃ楽しそうな「現存1台」車とは
本体35万円! ホンダの「“超”コンパクトスポーツカー」がスゴい! 全長3.4m×「600キロ切り」軽量ボディ! 画期的素材でめちゃ楽しそうな「現存1台」車とは
くるまのニュース

みんなのコメント

12件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村