「今日(予選日)、明日(決勝日)がレース人生の中で一番大事な日だと思います」
そう語っていたのは、スーパーフォーミュラ第3戦SUGOで同カテゴリーへのデビューを果たした平良響。今回のレースウィークに、並々ならぬ思いで望んでいる。
■Juju、トラブルフリーの走行初日に笑顔。ライバルとのタイム差も縮小傾向「明日のレースが楽しみです!」
昨年まで3シーズン、スーパーフォーミュラ・ライツに参戦し、昨年はランキング2位を獲得した平良だが、今季はスーパーフォーミュラ昇格を逃し、スーパーGTなどの“箱車レース”を主戦場としている。しかし国内トップフォーミュラへの思いは消えておらず、GTで結果を残すことでなんとかチャンスを掴みたいと語っていたが、そのチャンスは思いもよらぬ形でやってきた。
テオ・プルシェールが急遽離脱したことで、その後任を探していたITOCHU ENEX TEAM IMPULが、第3戦のドライバーとして平良を起用することになったのだ(第2戦はベン・バーニコートを起用)。なお、第4戦以降のドライバーは未定となっているため、平良としては現状一度きりのチャンスということになる。それが冒頭の「レース人生の中で一番大事な日」というコメントに繋がるのだ。
午前のフリー走行を終えた直後では、スーパーフォーミュラ車両のスピード感にやや押され気味な部分もあるとして、マシンのポテンシャルを100%活かしきれていないと語っていた平良。午後の予選ではフリー走行からタイムをコンマ6秒ほど上げることに成功したが、目標に掲げていたQ1突破には届かず、Q1 A組10番手で総合20番手という結果に終わった。
ただ、Q2進出ラインからは0.355秒と、ライバルから大きく離れていたわけではなかった。だからこそ、平良には悔しさが残っているようだ。
平良はセクター1のS字をはじめ、若干タイムロスした箇所があったと語っている。特に車高変化に関するセンシティブな特性にはかなり手を焼いたという。そしてミスをした箇所が浮き彫りとなる走行後のロガーデータを見ると余計に悔しさが込み上げてくると語った。
「Q1で1分6秒台に入ったのは悪くないと思うんですけど、やっぱりあとコンマ3秒でQ1突破という数字を見ると……ロガー見ましたけど、こっちとこっちでコンマ3秒ある(稼げる)じゃん!……みたいな。ロガーを見れば見るほど悔しいですね」
3年前にルーキーテストで少しスーパーフォーミュラを経験しているとはいえ、事前テストも無しにぶっつけ本番でのスーパーフォーミュラ参戦は、平良にとっても厳しい挑戦と言えるだろう。しかし平良はこのわずかなチャンスを掴み取るため、その適応力もアピールしていきたいと考えている。
結果的に決勝は下位グリッドからのスタートとなるが、平良は意気込みを次のように語った。
「もちろんこの順位なので追い上げるしかありません。そういった意味では、明日天候が崩れるということで、だいぶチャンスな方向に行くんじゃないかなと思っています」
「普通にドライでスタートしてゴールすると、なかなかポジションを上げられないですからね。レインタイヤでスタートして、いつスリックタイヤにするか?……みたいな荒れる展開レースの方が追い上げられるので、そこはポジティブに捉えています。しっかりと戦略を組んで、がんばりたいです」
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