5月18日、2024年F1第7戦エミリア・ロマーニャGPの予選がイタリアのイモラ・サーキットで行われ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が自身通算39回目となるポールポジションを獲得した。
2番手にオスカー・ピアストリ(マクラーレン)、3番手にランド・ノリス(マクラーレン)が続いた。角田裕毅(RB)は今季5度目のQ3進出決め7番手となった。
予選2番手のピアストリにペナルティ。マグヌッセンへの妨害で決勝3グリッド降格/F1第7戦
2年ぶりの開催を迎えたエミリア・ロマーニャGP。19日に行われる決勝のスターティンググリッドを決する予選は、現地時間16時(日本時間23時)にスタートを迎えた。
■Q1:ミディアムのルクレールが2番手
気温24度、路面温度43度というコンディションで開始された18分間のQ1。各車コースインするなか、ジョージ・ラッセル(メルセデス)、シャルル・ルクレールとカルロス・サインツのフェラーリ勢はイエローのミディアムタイヤでコースイン。
セッション前半はピアストリが1分15秒940を叩き出し暫定トップとなるなか、ミディアムタイヤのサインツは4番手、ルクレールは6番手につけた。
なお、ラッセルはミディアムでのアタックをやめ、早々にソフトタイヤに履き替えている。一方、角田はファーストアタックで1分16秒211をマーク。ピアストリから0.271秒差と好位置につけた。
残り6分というタイミングでノリスが1分15秒915をマークし、ピアストリを0.025秒上回る。その後ろではフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)がターン2(タンブレロひとつめ)でコースオフを喫するなど、フリー走行3回目に引き続き、苦戦の様相を見せる。
残り時間1分を切るなか、ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)が1分15秒841で暫定首位に浮上し、サーキットに歓声が湧いた。ただ、その直後にフェルスタッペンが1分15秒762を叩き出し、トップの座を掴む。
さらに引き続き同じミディアムを履いたルクレールが1分15秒823と、フェルスタッペンから0.61秒差の2番手に浮上。そして2アタック目の角田が1分15秒894で、フェルスタッペンから0.132秒差の4番手に浮上、フリー走行で見せた好調ぶりをQ1でも発揮してQ2進出を決めた。
一方、16番手バルテリ・ボッタス(キック・ザウバー)、17番手周冠宇(キック・ザウバー)、18番手ケビン・マグヌッセン(ハース)、19番手アロンソ、20番手ローガン・サージェント(ウイリアムズ)の5台はQ1敗退となった。
なお、サージェントは1度目のアタックがタイム抹消となり、2度目のアタックで17番手タイムを記録していた。ただ、この2度目のアタックもトラックリミット違反の判定が下り、タイム抹消となった。
■Q2:RBが揃ってQ3進出決める。ペレスは11番手
続く15分間のQ2。残り11分という早めのタイミングでフェルスタッペンが1分15秒386と、Q1で自らが記録した最速タイムを早々に上回る。その直後、ソフトタイヤを履いたルクレールが1分15秒328を叩き出し、ティフォシを沸かせた。
ただ、もうひとつのイタリアチームであるRBの角田がQ2ファーストアタックで1分15秒358、ルクレールから0.030秒差の暫定2番手に続き、国際映像の注目を一身に集める。この角田のタイムは同条件のタイヤを履いたフェルスタッペンよりも0.028秒速いものだった。
終盤、暫定2番手につけた角田を除く14台が再度アタックに挑み、フェルスタッペンが1分15秒176でトップに浮上。これで2番手ルクレール、3番手角田という結果となった。
角田のチームメイトであるダニエル・リカルドも10番手に入り、RBは揃ってQ3進出を決めた。一方、最終アタックでミスのあったセルジオ・ペレス(レッドブル)がリカルドから0.015秒差の11番手でQ3進出を逃す結果に。
ペレス、そして12番手エステバン・オコン(アルピーヌ)、13番手ランス・ストロール(アストンマーティン)、14番手アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)、15番手ピエール・ガスリー(アルピーヌ)の5台がQ2敗退となった。
■Q3:フェルスタッペンPP獲得。マクラーレン勢も好調
ポールポジションを決める最終Q3は12分間。Q1を4番手、Q2を3番手で終えた角田にも世界から注目が集まるなか、セッションはスタートを迎えた。
リカルドはセッション序盤はコースインせず。ヒュルケンベルグ、ラッセル、ルイス・ハミルトン(メルセデス)の3台はユーズドのソフトを、残る6台は新品ソフトでQ3最初のアタックに臨んだ。
リカルド以外の9台が最初のアタックを終えた段階で、フェルスタッペンが1分14秒869をマークし暫定トップに浮上する。
以下、2番手ノリス、3番手ルクレール、4番手ピアストリ、5番手サインツ、6番手ラッセル、7番手角田、8番手ハミルトン、9番手ヒュルケンベルグというオーダーに。角田のQ3ファーストアタックは1分15秒465と、Q2のタイムからも0.1ほど遅れていた。
全車新品ソフトに履き替え、残り2分を切ったころから全車が最後のアタックに臨んだ。そんななか、フェルスタッペンは1分14秒746を叩き出し、トップの座をキープ、自身通算39回目となるポールポジションを獲得した。
そしてピアストリがセクター2全体ベストを更新も、セクター3でわずかに出遅れ、フェルスタッペンから0.074秒差の2番手となった。3番手にノリスが続き、マクラーレンが2-3となった。
以下、4番手ルクレール、5番手サインツ、6番手ラッセル、7番手角田、8番手ハミルトン、9番手リカルド、10番手ヒュルケンベルグという結果に。角田は最終アタックでセクター1自己ベスト更新もセクター2、3は更新できず、タイムと順位をあげることは叶わなかったが、今季予選ベストの7番手から決勝のスタートを迎えることになった。
2024年F1第7戦エミリア・ロマーニャGP、63周の決勝は18日の日本時間22時にスタートが切られる予定だ。予選で好走を見せた角田の決勝での戦いぶりに注目が集まる。
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みんなのコメント
角田選手は、期待を裏切らずに安定と云うか••華が無く予想通りな結果が残念無念••