現在位置: carview! > ニュース > モーターショー > バッテリー載せ換え装置! FCVは27年に量産! 「いすゞ」がトラック&バスのEV化に本気だった

ここから本文です

バッテリー載せ換え装置! FCVは27年に量産! 「いすゞ」がトラック&バスのEV化に本気だった

掲載 8
バッテリー載せ換え装置! FCVは27年に量産! 「いすゞ」がトラック&バスのEV化に本気だった

 この記事をまとめると

■ジャパンモビリティショー2023が開幕した

宅配トラックのミラーや四隅に付けられる謎テープ! 「安全」のための重要な取り組みだった

■いすゞの展示内容について紹介

■テーマは「INNOVATION FOR YOU ~加速させよう、「運ぶ」の未来。~

 EVトラックのバッテリー交換式ソリューションを世界初公開!

 2021年にUDトラックスを傘下に収め、技術の共有や車両の共同開発、協業拠点の設置などさらなる成長を遂げているいすゞ。ジャパンモビリティショーではUDとの共同でブースを出展していた。ブースのテーマは「INNOVATION FOR YOU ~加速させよう、「運ぶ」の未来。~」。2050年までに製品のライフサイクル全体における温室効果ガス(GHG)ゼロと、事業活動から直接排出されるGHGゼロを目指すいすゞグループの、カーボンニュートラル(CN)に寄与する商品とソリューション提案として、地球環境に優しい、化石燃料に代わる新しい動力を用いたトラックやバスを展示していた。

 ブースに入ってまず目に入ったのが、ステージに上がったエルフとそれに付随する巨大な機械。これは、EVトラックのバッテリー交換式ソリューション「EVision Cycle Concept」。充電済みの着脱式バッテリーパックを載せ替えることで、充電中の待機時間を大幅に短縮し、効率的な車両の稼働を実現させる。バッテリー本体と車両を切り離すことで充電時間も柔軟に設定でき、電気料金の安い時間帯や事業所の電力負荷が低い時間帯を狙って充電することにより、コストだけでなく電力負荷の低減も見込むことができる。

 従来のトラックの燃料タンクにあたる四角い箱をバッテリーパックとし、隣の大きな機械(ラック)から充電済みのバッテリーを取り出して車体にセット。その時間はおよそ数分。ガソリンスタンドでの給油より早いかもしれない。

 これが実用化されインフラも全国に整えば、EVトラックの活躍の場は劇的に広がることは間違いなしだ。

 いすゞ初の量産BEV「エルフEV」も

 さらに注目は、今年3月のエルフのフルモデルチェンジにともない、いすゞ初の量産BEV(バッテリー式電気自動車)としてラインアップに加わった「エルフEV」。ディーゼル車とプラットフォームを共通化することで幅広いバリエーションも展開。従来のディーゼルのエルフの利便性をそのままに、仕事車をEVにスイッチすることができる。充電のポートは運転席側のボディ前方の足まわり部分にあり、乗用車のEVと同じ工程で充電することができる。

 大型トラックもゼロ・エミッション。いすゞはホンダとの共同で燃料電池(FC)を用いた大型トラック「ギガFUEL CELL」を開発。ホンダがFC乗用車「FCクラリティ」で開発したFCパワートレインを現行ファイブスターギガに搭載。大型車のEV化を実現している。

 いすゞでは、今年中に公道実証実験を開始し、2027年には量産車両のデリバリーを目指している。これまで「バッテリーの充電時間や航続時間、バッテリー本体の重さを考慮すると大型トラックのEV化は難しい」といわれていたが、燃料電池という選択肢の登場で、早くも実現するかもしれない。

 バッテリー交換ソリューションEVision Cycle Conceptに続いて、いすゞはBEVフルフラット路線バス「エルガEV」も世界初公開。従来のディーゼル路線バスではエンジンの搭載スペースにより後部座席に段差が生じていた。このパワートレインを電動にすることでその段差を解消。車内移動の安全性を高めるとともに完全バリアフリーも実現している。さらにEV特有のスムースな加速と低振動・低騒音により、乗客の快適性も向上させている。

 小型トラックはもとより、大型車、さらにはバスにまで導入されるいすゞのEV車開発。ジャパンモビリティショーでは出品されていなかったが、この春フルモデルチェンジした中型トラック「フォワード」のEV化も期待してもいいだろう。

こんな記事も読まれています

東急バス「バス以外の交通手段」に参入 チャリもクルマもライバルじゃない “相乗効果”狙う
東急バス「バス以外の交通手段」に参入 チャリもクルマもライバルじゃない “相乗効果”狙う
乗りものニュース
アウディがプレミアムミッドサイズSUVの特別仕様車「Q5/Q5スポーツバック Sライン ダイナミックエディション」を発売
アウディがプレミアムミッドサイズSUVの特別仕様車「Q5/Q5スポーツバック Sライン ダイナミックエディション」を発売
@DIME
新型プリウス、クラウン、シエンタ、日産サクラで便利に使えるライティングアイテム【特選カーアクセサリー名鑑】
新型プリウス、クラウン、シエンタ、日産サクラで便利に使えるライティングアイテム【特選カーアクセサリー名鑑】
レスポンス
400馬力! スバルの美しすぎる「スポーツクーペ」が凄い! パワフルな「ツインターボ×四輪駆動」搭載! ガバっと開く「斬新ドア」採用した「B11S」とは
400馬力! スバルの美しすぎる「スポーツクーペ」が凄い! パワフルな「ツインターボ×四輪駆動」搭載! ガバっと開く「斬新ドア」採用した「B11S」とは
くるまのニュース
ヨス・フェルスタッペンがオーストリアGPでレッドブルRB8をデモランへ。息子マックスとの”共演”が実現?
ヨス・フェルスタッペンがオーストリアGPでレッドブルRB8をデモランへ。息子マックスとの”共演”が実現?
motorsport.com 日本版
大学への通学2時間でドラテク磨き!「若者のクルマ離れ」がウソのような「軽自動車レース」に青春を捧げた20代男子の英才教育とは
大学への通学2時間でドラテク磨き!「若者のクルマ離れ」がウソのような「軽自動車レース」に青春を捧げた20代男子の英才教育とは
Auto Messe Web
日産ローレルHT2000SGX(昭和47/1972年4月発売・KHC130型)【昭和の名車・完全版ダイジェスト069】
日産ローレルHT2000SGX(昭和47/1972年4月発売・KHC130型)【昭和の名車・完全版ダイジェスト069】
Webモーターマガジン
トヨタ『カローラFX』が米国で登場…現代的でスポーティ
トヨタ『カローラFX』が米国で登場…現代的でスポーティ
レスポンス
日産はレクサスLMよりずっと早く「超VIPミニバン」を作っていた! 「エルグランド・ロイヤルライン」の中身がスゴイぞ!!
日産はレクサスLMよりずっと早く「超VIPミニバン」を作っていた! 「エルグランド・ロイヤルライン」の中身がスゴイぞ!!
WEB CARTOP
サリーン、水素エンジン車でのル・マン復帰を計画中。数年以内にロードカーを生産へ
サリーン、水素エンジン車でのル・マン復帰を計画中。数年以内にロードカーを生産へ
AUTOSPORT web
トヨタがガチで作ったら……想像すると欲しい気がする! なぜトヨタはバカ売れジャンルの「軽自動車」を作らないのか?
トヨタがガチで作ったら……想像すると欲しい気がする! なぜトヨタはバカ売れジャンルの「軽自動車」を作らないのか?
WEB CARTOP
トヨタ「“丸目”商用バン」実車公開! めちゃ「四角い」懐かし系「車中泊」モデル! オシャ内装も魅力的な「Fillmore」がカッコイイ
トヨタ「“丸目”商用バン」実車公開! めちゃ「四角い」懐かし系「車中泊」モデル! オシャ内装も魅力的な「Fillmore」がカッコイイ
くるまのニュース
市販カーナビ最大!アルパイン「11型大画面カーナビ」にトヨタ・ハイエース専用モデルが登場
市販カーナビ最大!アルパイン「11型大画面カーナビ」にトヨタ・ハイエース専用モデルが登場
VAGUE
「台湾の巨匠」ホウ・シャオシェン最後のプロデュース作品『オールド・フォックス 11歳の選択』
「台湾の巨匠」ホウ・シャオシェン最後のプロデュース作品『オールド・フォックス 11歳の選択』
バイクのニュース
フィアット『Nuova 500』モチーフのティッシュケースが登場
フィアット『Nuova 500』モチーフのティッシュケースが登場
レスポンス
まさか!? 4時間セーフティカー&またSCでレースは振り出しに……2号車キャデラックが暫定トップ|ル・マン24時間:18時間経過
まさか!? 4時間セーフティカー&またSCでレースは振り出しに……2号車キャデラックが暫定トップ|ル・マン24時間:18時間経過
motorsport.com 日本版
日産「新型・車中泊“専用”バン」がスゴい! 超オシャレ「上質インテリア」採用! クルマとは思えない斬新「部屋仕様」に大反響
日産「新型・車中泊“専用”バン」がスゴい! 超オシャレ「上質インテリア」採用! クルマとは思えない斬新「部屋仕様」に大反響
くるまのニュース
アウトドアカーはシンプルがいいね! 大容量&車中泊に特化したトヨタ ハイエースがベースのキャンパー
アウトドアカーはシンプルがいいね! 大容量&車中泊に特化したトヨタ ハイエースがベースのキャンパー
月刊自家用車WEB

みんなのコメント

8件
  • dai********
    SCANIA、メルセデス、ボルボと言ったヨーロッパの大型車メーカーに一泡吹かして欲しいな。
    いすゞは技術力では負けて無いとおもうし。
  • Mr.grapefruit
    素人としてはバッテリーの集積と分散の手段が気になるが、当然それを踏まえての開発だろうから、世界に先立てて導入を願う。EVであれば自動運転との相性も良いだろうし、大量輸送車にこそCO2削減は求められる。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

413.0838.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

350.0350.0万円

中古車を検索
テーマの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

413.0838.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

350.0350.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村