Tは軽量&MT、Sはハイパワーが個性。どちらもマニアック
いまさら多くを語る必要はないが、MT好きのカーガイは多い。家族で移動するクルマとは別にマニュアルシフトをコキコキ動かして走る相棒を所有する人は少なくない。
軽量化+6速MTを採用した改良型ポルシェ911カレラTが日本デビュー
そんな人のハートをバキュン!と撃ち抜くのがこの911カレラT。2ペダルのパドルシフトがデフォルトとなる昨今、レアなキャラクターのモデルとして登場した。
992型のカレラTは2022年秋にリリースされた。「ツーリング」の頭文字をとったそのモデルは、ピュアなドライビングエクスペリエンスを提供することが目的である。特徴は車高を10mm低くしたスポーツサスペンションとリアシートを取り外したキャビン。遮熱音材も激減させている。
そして何より注目したいのがギアボックス。そう、マニュアルシフトが選べるのだ。2022年登場時の992型に用意されたのは7速MTと8速PDKだった。もちろん、それだけでも衝撃的なのだが、昨年秋にマイナーチェンジした992-2型は、なんと6速MT一択。潔いほどの仕様になっていた。
きっと従来型のほとんどがMTだったのだろう。いやもしかしたら100%だったかもしれない。新型は6速というのも注目ポイント。マニュアルシフトの場合、あまり多段化されてもうれしくはない。
大型トレーラーじゃないんだからスーパーローはいらないし、オーバードライブがいくつあっても意味がない。ギアの段数が増えればギアボックスが大きくなって重くなるだけである。
新型のトピックスは、初めてカブリオレが選べるようになったこと。マーケットニーズに応えるカタチなのだろうか。「MT+屋根開き」というレアな仕様が加わった。
エンジンはカレラと同じ3リッター水平対向6気筒ツインターボ。最高出力は394psとなる。ただ、カレラより最大42kg軽量されているから走りは異なる。リアアクスルステアリングを標準装備することからも体感する運動性能はかなりよさそうだ。
そんなカレラTとは異なる性格となるのがカレラS。こちらは今年1月から予約注文が開始されている。
カレラSはカレラTとは異なり、モアパワーを欲するユーザー向けといえばいいだろう。3リッター水平対向6気筒ツインターボはタービンを再設計することで最高出力は先代モデル比+30psを達成。480psとなった。
カレラSは先代カレラGTSに匹敵するパフォーマンスを発揮する。ギアボックスは8速PDK、最高速度は時速308km/hに達する。こちらもクーペとカブリオレが用意される。
スポーティかつエレガントというならカレラSカブリオレなんて最高の選択肢に違いない。
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みんなのコメント
スポーツドライビング目的では無く、シフト機構としての信頼性や操作における安全性で確実にオートマに勝るのがマニュアル。
マニュアルだとまず踏み間違いによる暴走もしないし。
パワー値段共GTS並みになった