アウディジャパン、2023年のカスタマーレーシング参戦体制を発表。3カテゴリー4台が参戦へ

　3月15日、アウディジャパンは2023年にスーパーGT、スーパー耐久、TCRジャパンに参戦するアウディスポーツ・カスタマーレーシングの4台の体制を発表した。今季もアウディのレーシングモデルで参戦するチームを、年間を通じレースウイークのサーキットで部品供給のサポートをしていく。

　アウディはグローバルにカスタマーレーシング・プログラムを展開しており、2023年は過去最高の年間76タイトルを獲得した。TCR、GT4、GT2、GT3の各カテゴリーの年間合計806レースに参戦し、3つの24時間レースを含む合計290回の優勝、勝利率36%を達成した。年間累計表彰台獲得は651回に達している。

　今季、アウディジャパンではカスタマーレーシング・プログラムにより、スーパーGT GT300クラスにR8 LMSで参戦する1チーム1台、スーパー耐久シリーズST-ZクラスにR8 LMS GT4で参戦する2チーム2台、TCRジャパンシリーズにRS3 LMSで参戦する1チーム1台の合計4チーム4台のカスタマーチームをサポートする。また今季、アウディジャパンでは初めてフォルクスワーゲングループ内ブランドであるクプラのクプラ・レオン・コンペティションの1台の部品供給もサポートする。

　まずGT300クラスでは、15日に発表されたとおりTeam LeMansが参戦する。R8 LMSはアウディスポーツ・カスタマーレーシングのラインアップにおいて、最高峰に位置するモデルだ。GT300をはじめ10年以上にわたり、さまざまな国際的なGTレースに出場して数多くの素晴らしい結果を収めてきた。今季は第2世代のR8 LMS GT3エボIIをTeam LeMansが投入し、片山義章／ロベルト・メリ・ムンタン／神晴也の3人がステアリングを握る。

　スーパー耐久では、2台のアウディR8 LMS GT4が参戦。R8 LMS GT4は、市販モデルのR8クーペと60％以上の構成部品を共有しており、速さはもちろん安全性、耐久性、整備性が高く、コストパフォーマンスに優れている車両だ。

　今季は新たにスーパー耐久での経験も豊富で、多くの結果を残してきたTechno Firstと、GT300で10年連続参戦し3回の優勝を誇るAudi Team Hitotsuyamaが昨年に引き続きR8 LMS GT4で参戦する。

　国内で5戦が予定されているTCRジャパンシリーズでは、昨年シリーズチャンピオンをはじめ、2年連続で4つの賞のすべてを獲得したバースレーシングプロジェクト（BRP）が鈴木建自を擁し参戦する。またBRPは昨年のシリーズチャンピオンを獲得したフォルクスワーゲングループ内ブランドクプラ・レオン・コンペティションでも参戦する。こちらもアウディジャパンが部品供給を行う。

　アウディジャパンは2016年からアウディスポーツ・カスタマーレーシングのパーツトレーラーを全国のサーキットに配備し、レースに参戦するカスタマーチームをサポートしている。今年も専用のトレーラーにボディ、トランスミッション、エンジン等、レース車検に適合した約3,400アイテム、約11,300点の部品を積載し、いかなるレース展開にも対応できるように体制を整えスーパーGT、スーパー耐久、およびTCRジャパンに参戦するチームとともにサーキットを転戦する。

　またアウディスポーツプログラムの一環として、『High Performance Driver Training』や女性ドライバー専用の運転トレーニングプログラム『Audi women’s driving experience』など、数々のプログラムを継続実施する。こうしたさまざまなアウディスポーツの活動や、RSモデルを通じて、アウディならびにアウディスポーツの認知の向上、イメージの強化を進めていく。

アウディスポーツ・カスタマーレーシングチーム
2023年参戦体制
スーパーGT GT300クラス
#6 / Team LeMans / DOBOT Audi R8 LMS
A：片山義章　B：ロベルト・メリ・ムンタン　C：神晴也

スーパー耐久（ST-Z：GT4）
#21 / Audi Team Hitotsuyama / ベンチャー投資のファンディーノ Audi R8 LMS GT4
A：山脇大輔　B：神晴也　C：ショーン・ウォーキンショー　D：阿野雄紀　E：高木真一

#34 / TECHNO FIRST / SUN'S TECHNO Audi R8 LMS GT4
A：加納政樹　B：大草りき　C：安田裕信

TCR ジャパン（TCR）
#17 / バースレーシングプロジェクト(BRP) / BRP Audi Mie RS 3 LMS
鈴木建自