■「ヒャッハー系」キャラの源流はあの映画にあり!?
『一九九X年 世界は核の炎に包まれた!! 海は枯れ地は裂け……あらゆる生命体は絶滅したかにみえた……だが…人類は死滅していなかった!!』
大型バイクも軽々と乗りこなす!?アニメキャラが乗っていたバイク5選
こんなあまりに有名なイントロで始まるマンガ、『北斗の拳』(原作:武論尊 作画:原哲夫)は1983年に「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載が開始され、累計発行部数で1億部を突破。1984年からはフジテレビ系列でアニメが放映され、最高視聴率は23.4パーセント(ユニバーサルミュージックより出典)をマークした多くの人が知るメジャーな作品なのですが、その舞台となる「世紀末世界」ではバイクが(主に)ワルイ奴らのアシとして活用されています。
「水や食料のない世界でどうやってガソリンを手に入れているのか?」はさておき、悪役(主にモヒカン)といえばバイク、バイクといえば悪役というフォーマットは、十中八九1981年公開の映画「マッドマックス2」が元ネタなのですが、その中で忘れられないのがヴァーノン・ウェルズが演じた「ウェズ」というキャラクターではないでしょうか。
モヒカンでバイクに乗るワルイ奴……という「ヒャッハー系」キャラの源流が明らかにこの男であることに異論を挟む方は少ないと思いますが、そのウェズがスクリーンの中で乗り回していたバイクを考察すると、おそらくダイナモ・カバーやシリンダーヘッドの形状からしてカワサキZ系(Z1、Z2、Z1000、KZ900)の車両がベース。車体に取り付けられたターボなどからスズキXN85やカワサキGPZ750ターボなどがベースという説もありますが、エンジンの形から見ても先の説はまず間違いないでしょう。
ちなみにフェアリングはプリンス主演の映画、「パープルレイン」の劇中に登場した「ホンダCM400T」に取り付けられていたのと同じく米国の「ベッター社」製。おそらく「クイックシルバー」という商品を改造したもので、ズバリ「4気筒の社外ターボが取り付けられたカワサキ」がウェズのバイクです。
■カワサキやスズキ、ホンダなど多彩なメーカーとおぼしき車両が登場
こうしたフォーマットから、北斗の拳の第一話に登場した「ジードのバイク」も4気筒のジャパニーズ・マルチがベースであると考えられますが、最初にアタマが破裂するザコが乗っていたバイクの「ドッドドド」という排気音から察するともしかすると二気筒なのかもしれません。まぁ「Z(ジード)」という軍団名からも、いずれにしてもZ750Tなどのカワサキであると考えたいところです。
また北斗の拳の劇中でケンシロウがユリアと旅立つ回想シーンでは、スズキGSX-R系とおぼしきサイドカーが傍らにあるのですが、こうして改めて見ると「ケンシロウがバイクに乗れる」という事実が浮かび上がります。物語の中では基本は徒歩での移動、ラオウ亡き後は馬の「黒王号」に乗っていたイメージが強いのですが、どうやら免許は持っている様子です。
そのケンシロウの胸に「七つの傷」をつけたシン率いる「キングの軍団」はリアエンジンのトライクを乗り回しているのですが、おそらくは構造的にワーゲンエンジンのバギーあたりがベース。これは何故かトライクなのにハンドルがクルマと同じ形状という摩訶不思議な乗り物となっています。
「キング編」の後の「ゴッドランド編」でも多くの敵が豪華なサイドカーに乗っているのですが、その形状から察するにホンダ「ゴールドウィング」やヤマハ「ベンチャーロイヤル」、カワサキ「ボイジャー」、BMW「K1600GTL」あたりが妥当かもしれません。おそらく「国」という体制側に属していた「ゴッドランド」の源流を考えるとパレードなどで使われていた警察車両的なマシンがベースなのかもしれません。
■北斗兄弟唯一のヤラれキャラ「ジャギ」や「サウザー」が乗るバイクのベースモデルは?
そして「北斗のバイク」の中で、何といっても忘れてならないのが北斗四兄弟(原作では北斗三兄弟の呼称を使用)の中で唯一のヤラれキャラ、「ジャギ様」のチョッパーではないでしょうか? まぁ、この男の性格や実力を見ると師父リュウケンの「人を見る目」のなさが浮き彫りになるのですが、ともかく北斗兄弟の中では被っている「ヘルメット」も相まって唯一の「バイカーキャラ」という印象です。バイク乗りとしては親近感を感じてしまったりします。
そのジャギ様のバイクといえば、エンジンのフィンの形状の細かさからスズキ「イントルーダー」あたりか、車体の左側にマフラーが二本、アップスウィープ状で出ていることから察するとおそらくはV型4気筒。ホンダ「V45マグナ」あたりを改造したものなのかもしれません。 更に劇中で最もインパクトのある乗り物といえるのが「聖帝サウザーのトライク」なのですが、5メートルはあろうかと思われるシッシーバー(背もたれ)や車体の巨大さから察するにボスホスのトライクあたりがベースとしては妥当でしょう。
エンジンの細かい造形を見ると、何やらバルブ・スプリングが剥き出しのようにも見えるのですが、やはり、あのバカ・デカい車体を「ドドドド」と引っ張るには6200cc(過去には8000ccオーバーのモデルもありました)のV8エンジンを搭載したバケモノ・バイク「Boss Hoss(ボスホス)」がベースであると考えるのが自然かもしれません。実際、ボスホスでラインナップされているトライクは「聖帝サウザー」のソレと変わらぬインパクトです。 こうして極一部をザザッと羅列してみてもバラエティーに富んだ「バイク」が登場する「北斗の拳」ですが、この先、どんな未来が来ようとも(核戦争後の荒廃した世の中はゴメンですが)我々が愛するモーターサイクルが元気に走っていることを願ってやみません。
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