29歳で人生初のフェラーリを購入した『GQ JAPAN』の編集部員のイナガキが、ひょんなことからメルセデスの“ゲレンデ(Gクラス)”を購入することに。はたして、“跳ね馬”の次はいかに?
駐車場に置けません!?
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W463型Gクラスの購入を決めたものの、やはり最新モデルのW463A型も気になる。どうせ買うなら少々高くても故障リスクの低い高年式がいいのでは……?と、迷いが生じた。
とりあえず車両入れ替えの準備を進めるべく、自宅マンション駐車場の管理事務所に出向いた。次期愛車について話すと、最新のGクラス(全長4680mm、全幅1985mm、全高1980mm)は規定サイズをオーバーしているため駐車不可という。
管理者曰く、平置き区画も全幅は1900mm以下と定めているそうだ。しかし、周囲を見回してみると全幅1900mmオーバーの現行ベントレー「フライングスパー」(全長5325mm、全幅1990mm、全高1490mm)やBMW「7シリーズ」(全長5390mm、全幅1950mm、全高1545mm)が駐車されている。
だったら最新のGクラスもいいのでは? 担当者に訊くと「以前の管理会社が“適当”だったようで、我々はきちんと管理をすることとなりました」と、話す。
管理会社が適当か否かで駐車可能車種が左右されるというのは、腑に落ちない。とはいえ、これ以上の交渉は進まず、諦めた。
ちなみにほかの駐車場も気になったので調べたところ、最新のGクラスが駐車不可となるケースが多いようだ。わがマンション周辺だと以下の通り。
Aマンション:機械式:全長5050mm、全幅1850mm、全高1550mm、重量2200kg以内。
Bマンション:機械式:全長5050mm、全幅1850mm、全高1550mm、重量2000kg以内。
Cマンション:平面:全長5300mm、全幅1950mm、全高2300mm、重量3000kg以内。
機械式の多くは1850mm以下だから、最新のGクラスは難しい。さらにいうと、平面でも全幅1950mm以下としている駐車場が多いようで2.0mに迫る最新Gクラスやレンジローバー(全幅2005mm)はNGとなるケースが多いようだ。
ゲレンデ探しを依頼しているエスアンドカンパニーの代表、鹿田能規さんによると駐車場のサイズ問題から、あえてちょっと旧いGクラスを購入する人も多いという。
話を戻すが、従ってわがGクラス購入候補はW463型後期(全長4530mm、全幅1810mm、全高1970mm)の一択となった。
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34歳、ゲレンデを買う──Vol.2 間違いだらけのGクラス選び29歳で人生初のフェラーリを購入した『GQ JAPAN』の編集部員のイナガキが、ひょんなことからメルセデスの“ゲレンデ(Gクラス)”を購入することに。はたして、“跳ね馬”の次はいかに?34歳、○○○○を買う──Vol.1 フェラーリからの次期愛車選びはこうなりました29歳で人生初のフェラーリを購入した『GQ JAPAN』の編集部員のイナガキが、ひょんなことから再び新しいクルマを購入することに。はたして、“跳ね馬”の次はいかに?購入車両決定希望するディーゼルモデルは、モノグレードだから内外装のカラーリングと年式、メーカーオプションを理想に近づければ良い。なおメーカーオプションとして、ほぼすべての個体に「ラグジュアリーパッケージ」が装着されていた。これは電動開閉式スライディングルーフと本革シート(前席・後席シートヒーター付)を含む。逆に、これが装着されていない車両は皆無。標準のファブリックシートモデルは、滅多に出回らないそうだ。
個人的には、外装が「チューライトレッド」で内装がブラックという組み合わせに強く惹かれる。年式はエンジン性能(最後出力211ps→245ps)が向上し、かつインフォテインメントシステムがApple CarPlayにも対応する2017年式以降のG350dがベスト。パーキングアシストリアビューカメラに、ステアリングの舵角に応じた走行軌跡を表示するガイドラインが追加されているのも、使い勝手を高めるのでイイ。
早速、エスアンドカンパニーの鹿田さんに相談すると「イナガキ君ね、希望はわかったけれども、“赤”は市場になかなか出てこないんよ……」と、難しそうな表情をする。訊くと、Gクラスは黒かシルバー、白がほとんど。その他の「ペリクレースグリーン」や「シトリンブラウン」といった個体は希少という。
タマが少ない分、中古車相場がちょっと安価であれば狙い目かも? と、思ったが、見通しが甘かった。オートオークションにもあまり出品されないという。
そこで、理想はチューライトレッドだけれども、ほかのボディカラーでも「これは!」と、思う個体が出てきたら、連絡してもらうことにした。
すると約1週間後、鹿田さんから「イナガキ君、めっちゃ、ええ個体がオークションにあるんだけど、どうかな!?」と、連絡があった。15年式のG350ブルーテックで、ラグジュアリーパッケージ付き。ボディカラーは黒だ。
G350ブルーテックかぁ……ディストロニック・プラスやブレーキホールドといった運転支援装備は搭載するし、快適装備も希望するG350dと遜色ない。飛ばすようなクルマではないからちょっとパワーが低いのは問題ないけれど、Apple CarPlayとパーキングアシストリアビューカメラのガイドラインは欲しい機能だから悩む。なによりグレード名が、現行モデルにない“ブルーテック”というのが気になる。やはり、おなじ“d”のほうが心象はイイ。
ちょうど連絡がきた時、遠方での取材が立て込んでいたため「すいません! とりあえずあとで電話しします!」と、伝えるので精一杯。そして1時間後、ふたたび、「先ほどは申し訳ありませんでした!」と、折り返すと……。
「イナガキ君、ごめん落札しちゃった。相場よりだいぶ安かったんよ。ホンマ大丈夫やから、安心して!」
というわけで、人生初のGクラスは、7.6万km走った15年式のG350ブルーテックで呆気なく決定。鹿田さんとの信頼関係がなかったら、きっとあり得ない購入方法だ。
「とりあえず諸々整備するから、ちょっと待ってね。1カ月ぐらい時間を下さいませ」
黒のゲレンデなんぞ、都心部で頻繁に見かけるからずっと敬遠していた。かつて“六本木のカローラ”と揶揄されたBMW「3シリーズ」(2代目・E30)を、彷彿とさせるぐらい多い。まさかそれに乗るとは夢にも思わず……これはもう“縁”と思うしかない。
それに、Apple CarPlayが未搭載ならばスマートフォン用のフォルダーを装着すればOKだし、パーキングアシストリアビューカメラのガイドラインもなければないで「ま、いいか」と、思ってきた。
それよりも、相場より買い得なGクラスが購入できたのに大満足である。BMWから始まったカーライフの12台目を飾るのは、初のオフローダーでディーゼル、そして高級車の代名詞とも言うべきメルセデス・ベンツ。“初”づくしで感慨深い。
次週は購入に向けての準備についてリポートする。
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34歳、ゲレンデを買う──Vol.2 間違いだらけのGクラス選び29歳で人生初のフェラーリを購入した『GQ JAPAN』の編集部員のイナガキが、ひょんなことからメルセデスの“ゲレンデ(Gクラス)”を購入することに。はたして、“跳ね馬”の次はいかに?34歳、○○○○を買う──Vol.1 フェラーリからの次期愛車選びはこうなりました29歳で人生初のフェラーリを購入した『GQ JAPAN』の編集部員のイナガキが、ひょんなことから再び新しいクルマを購入することに。はたして、“跳ね馬”の次はいかに?【34歳、ゲレンデを買う バックナンバー】
Vol.1 フェラーリからの次期愛車選びはこうなりました
Vol.2 間違いだらけのGクラス選び
文と編集・稲垣邦康(GQ)
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こんな執筆でビジネス的にイケてるの???