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デイトナ24時間(12時間レポート):マツダの2台に悪夢。小林可夢偉&アロンソのキャデラック10号車は2番手を走行

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デイトナ24時間(12時間レポート):マツダの2台に悪夢。小林可夢偉&アロンソのキャデラック10号車は2番手を走行

 第57回ロレックス・デイトナ24時間レースは12時間を経過し、アキュラ・チームペンスキーの7号車がトップ。小林可夢偉、フェルナンド・アロンソが参加するウェイン・テイラー・レーシングの10号車は総合2番手につけている。

 スタートはポールシッターのマツダ77号車のオリバー・ジャービスがトップをキープ。しかしアキュラ勢、キャデラック勢も僅差で続いた。その中でも、マツダの77号車とアキュラ・ペンスキー6号車を駆るファン・パブロ・モントーヤが激しいトップ争いを展開した。

■デイトナ24時間予選:マツダの77号車がポールポジション 。アロンソ&可夢偉のキャデラックは6番手

 1時間40分が経過したところでエンジンブローを喫したマシンがコース上にオイルを撒いてしまったため、セーフティカーが出動。これで上位陣の差がゼロとなった。各車が一斉にピットに入ったタイミングで、ウェイン・テイラー・レーシング10号車のキャデラックにフェルナンド・アロンソが乗り込んだ。

 アキュラ6号車とマツダ77号車が徐々に隊列から抜け出す中、2時間45分が経過したところで、ピット出口でGTLMクラスの24号車BMW M8 GTEが止まってしまい2度目のセーフティカー出動した。

 レースが再開されると、アロンソは驚異の走りを披露。リスタート時は5番手だったが、3時間10分経過の時点で3番手に浮上。10分後にはアキュラ7号車のエリオ・カストロネベス、マツダ77号車のルネ・ラストを攻略しトップに立つと、そのままリードを21秒まで広げる快走を見せた。

 だがレース4時間経過を前にストップしたマシンの回収作業で3度目のコーションが出されたことでアロンソのリードは霧散してしまった。それでも10号車の速さは顕在。4時間40分が過ぎたところでアロンソから小林可夢偉にステアリングが引き継がれると、小林も15秒のリードを保つペースを刻んだ。

 しかしこのリードも、4度目のコーションで帳消しに。レース開始から5時間40分のところで、コース上でクラッシュが発生したためだ。ここで小林を含め多くのマシンがピットイン。ここでウェーレン・エンジニアリング・レーシング31号車がステイアウトし暫定トップとなった。

 リスタート後、小林とアキュラ6号車のモントーヤが激しいトップ争いを繰り広げた。両者がピットに入り、それぞれレンジャー・ヴァンデル・ザンデ、デーン・キャメロンへとステアリングを託すと、アキュラ6号車がリードを広げていく展開となった。

 10号車はその後、4番手まで後退。しかし8時間経過後に発生したコーション中にピットインした際、フロントカウルを交換した。どうやらこれがタイムを失う原因となっていたようだ。

 速さを見せていたマツダ勢は相次いで波乱に見舞われた。レース開始から6時間40分を超えたところで、55号車がリークによる燃圧低下でスロー走行。その直後、77号車はトラブルでマシンストップ。マシンからは火が上がり、レースをリタイアすることになった。55号車は2周遅れでレースに復帰したものの、77号車は信頼性トラブルに泣くことになった。

 その後はアキュラ勢がワンツー体制でレースを率いていく。盤石の闘いぶりを見せていたが、10時間が経過しようという頃、6号車のシモン・パジェノーが下位クラスのマシンと接触。ルーティーンより5分ほど早く予定外のピットインを強いられたが、幸い致命的なダメージには繋がらなかった。

 アキュラの6号車と7号車、キャデラックの10号車と31号車が同一周回。僅差のまま、ピット作業で順位を入れ替えながらレースが進んでいった。

 するとあと5分でレース折り返しというタイミングで、GTLMクラスのトップを走っていたコルベット3号車がコース上でストップ。コーション中にレース開始から12時間を迎えた。

 各車がピットインを行い、アキュラ6号車がトップ。ウェイン・テイラー・レーシングの10号車が2番手につけているが、ウェーレン・エンジニアリングの31号車、アキュラの7号車も続いており、この4台がほぼイコールコンディションで、レース後半を迎えている。

 LMP2クラスは18号車のドラゴンスピード、GTLMクラスは25号車のBMW M8 GTEがリード。GTデイトナクラスは、86号車のマイケル・シャンク・レーシングのアキュラNSX GT3がトップとなっている。

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