アルファロメオF1チームのバルテリ・ボッタスは、すべてのページに自分の裸の写真を掲載した2024年カレンダーを発表して人々を驚かせた。撮影したのはドイツの著名な写真家で、この数年でボッタスと親しくなったポール・リプケだ。昨年、インスタグラムに投稿したボッタスの裸の写真が反響を呼び、その画像は何千枚ものTシャツにもプリントされることになった。それが2024年カレンダーを制作するアイデアのきっかけとなった。
ボッタスはカレンダーの企画について次のように語った。
ボッタス、大反響の全裸の写真で多額の寄付金集める。親友ハミルトンには特別にプレゼント
「昨年、アスペンで撮影したあの写真を発表したらかなりの人気があって、実際にチャリティのために多くの資金を集めることができた。それでリプケといろいろなことを決めたんだ」
「親しい友人である彼と、冗談としてこのアイデアについて話し合った。『こういう写真で埋め尽くしたカレンダーを想像してみなよ』という感じでね。11月の『Movember(モーベンバー)』(注:男性特有のがんに関する認知度を高めるために11月に行われるキャンペーン)のチャリティのことを念頭に置いて、何か本当に素晴らしいことができないか考え始めた。それでチャリティのためにやることにしたんだ」
「カレンダーの発表からほんの数日で、5万ユーロ(約800万円)以上を集め、その後も売り上げが増え続けている。目標は前立腺がん研究のために10万ユーロ(約1600万円)に到達させることだ。素晴らしい理由だと思う。当初は1万冊のカレンダーを印刷したけれど、すでに増刷しているところだ」
カレンダー1部あたり5ユーロ(約800円)が前立腺がん研究に寄付されることになっている。11月末の段階で、約15万ドル(約2200万円)が集まったとボッタスは報告している。
ボッタスは、今回のチャリティの趣旨について、次のように説明した。
「前立腺がんの研究のためのチャリティだ。『モーベンバー』はそこに焦点を置いており、僕の身近にもこうした問題を抱えている人たちがいるからだ。男性は、たいていは自分の健康問題について話すことをかなり恐れている。『モーベンバー』は、こうした問題に対する意識を高めるために作られた。だから僕もそのお手本になろうと全力を尽くした。メッセージは『人間の身体を恥ずかしがる必要はない』ということだ」
当初、今回のプロジェクトを親しい家族にも秘密にしていたボッタスは、このアイデアが良いものであると、母親に納得させる必要があったという。
「母から『これは何なの?』というようなメッセージが届いた。彼女は英語があまり分からないから、かなり混乱していたし、保守的になっていた。母は『これが本当にあなたの進む道なの?』と尋ねてきた。でも慈善事業の側面を説明したら、分かってくれたよ」
「この企画に対する反応はすべて肯定的なものだった。『なぜそうしたの? なぜお尻を見せたいんだ?』と質問した人たちもいる。でもチャリティの面を説明すると、みんな納得してくれる」
「それに、想像できるだろうけれど、こうした写真を撮るのは本当に楽しかった。撮影はすべてサマーブレイクの間にコロラドで行ったので、雪の上での写真はないんだ」
「(ラスベガスGP前の)月曜日には、すべての写真をベガスのアートギャラリーで展示した。やって来た人たちは何を見ることになるのか知らなかったから、プリントを見せ始めたら、ひどく混乱していたよ! でもその後、理解してもらえた。だから面白かったし、チャリティだと分かってもらえたので、とても楽しかった」
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