現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > プジョー208 GT ハイブリッド 小改良版へ試乗 インテリアは競合以上! 爽快な操縦性も◎

ここから本文です

プジョー208 GT ハイブリッド 小改良版へ試乗 インテリアは競合以上! 爽快な操縦性も◎

掲載 1
プジョー208 GT ハイブリッド 小改良版へ試乗 インテリアは競合以上! 爽快な操縦性も◎

2022年の欧州で1番売れた乗用車:208

2021年と2022年の欧州市場で、最も売れた乗用車は何かご存知だろうか。小さなハッチバック、プジョー208だ。

【画像】爽快な操縦性も◎ プジョー208 GT ハイブリッド サイズが近い欧州製ハッチバックたち 全131枚

しかし、2023年はテスラ・モデルYが最多売へ急上昇。ルノー・クリオに次ぐ5位へ、順位を落としている。それでも、大成功といえる結果を導いたことは間違いない。2024年は、フェイスリフトを施し巻き返しを狙っている。

このクラスでは、フォード・フィエスタが撤退。競合が1車種減ったわけだが、オペル・コルサやフォルクスワーゲン・ポロ、トヨタ・ヤリス、ホンダ・ジャズ(フィット)などライバルは多く、競争は楽ではない。

パワートレインには、100psの3気筒ガソリンターボに加えて、100psと136psのマイルド・ハイブリッドも登場。電気モーターで走る、e-208も併売されている。

近年のプジョーは、スタイリッシュな見た目を強みとするが、208でも同様。フロントで縦に3本並ぶデイライト、ライトクローは、フェイスリフトでバンパー側へ移動した。他のラインナップと、共通した顔つきになっている。

ライオンが横を向くプジョーのロゴは、ボディカラーと同色で染められるフロントグリルの中央。この場所は、従来と変わりない。

リア側は、テールライトが横3本のストライプに改められている。ワイドな後ろ姿に見えるよう、これまで通りテールゲートにはブラックのトリムが備わる。

素材や品質でライバルを凌駕するインテリア

英国で選択できる塗装は、セレングレーやイエローなど7色。ドアミラーはブラックで仕上げられる。GTグレードを選ぶと、ホイールアーチにブラックのカバーが追加される。

アルミホイールは、アリュール・グレードでは16インチのツートーン・ダイヤモンドカットが標準。GTでは17インチへ拡大される。どちらも408に影響を受けたデザインで、カッコいい。

インテリアの雰囲気は、このクラスの中では特に好印象。足元には硬質なプラスティックのままの部品も見られるが、素材や品質はライバルを凌駕するといっていい。

ダッシュボード中央には、10.0インチのインフォテインメント用タッチモニター。その下部には、車載機能用のスイッチが並ぶ。ホーム画面へ戻るボタンもある。全体的なレイアウトが整っていて、直感的に操作できるように思う。

機能は充実し、アップル・カープレイとアンドロイド・オートに対応。エアコンの操作も、このモニターで行う。フェイスリフト前も同様だったが。

ワイヤレス充電パッドのほか、前席だけでなく後席にもUSB-CやAのポートがあり、スマホ充電の順番待ちは不要。パーキングセンサーとバックカメラも、標準で備わる。

ステアリングホイールが小径で低い位置に伸びるのは、以前からの特徴の1つ。身長によっては、メーターがリムで隠れてしまう。自分にはしっくり来ない、という人もいるだろう。

ISGが低域の力強さを加算 好ましい走り

車内空間は広い。ボロの方がさらに余裕はあるが、身長の高い大人でも、フロントシートへゆったり座れる。リアシートも同様で、膝前にも頭上にも充分な余地がある。リアドアが小ぶりで、若干乗り降りしにくいけれど。

荷室容量は311L。テールゲートの開口部が小さめで、大きなスーツケースを乗せるのは少し大変かもしれない。

フェイスリフトで追加されたマイルド・ハイブリッドは、電圧48Vのスターター・ジェネレーター(ISG)が、1199ccの3気筒ターボをアシスト。低回転域のトルクが加算され、燃費は最大で15%改善されている。

試乗車は136psのそれで、カタログ燃費は23.0km/L。市街地では、内燃エンジンを回さずに約半分の時間を走れると主張される。

発進させてみれば、このGT ハイブリッド136が好ましいハッチバックだとすぐに理解できる。ISGが低域の力強さを高め、1228kgと比較的軽量なボディをスルスルと走らせる。0-100km/h加速は、8.1秒と充分に速い。

3気筒ターボエンジンは、アイドリング時から静か。巡航状態では、殆どノイズが聞こえてこない。高速域での風切り音が小さいのも、褒められる。

ただし、ISGの回転音はやや大きい。高負荷時にはエンジン音も目立つ。もう少し、この辺りの遮音性は高めても良さそうだ。

ダイレクトな操舵感 しなやかな乗り心地

試乗したルートは、グレートブリテン島中南部のオックスフォードシャー地方。緩やかにカーブを描く一般道を、爽快な操縦性で駆け抜けてみせた。ドライバーが意図した方向へ素直に回頭し、優れたグリップ力とフラットな姿勢制御で、安心感が高い。

切り始めで若干の抵抗感はあるが、やや重さが増したステアリングフィールも好ましい。ダイレクトで、身軽さがあるリアアクスルと組合わさり、運転の楽しさのベースを作っている。小径なステアリングホイールも、208の個性には合致する。

サスペンションは、リアがトーションビーム式ながら、乗り心地は驚くほどしなやか。アスファルトが酷く傷んだ区間では、つぎはぎの多い都市部と同様に、処理が追いつかなくなる事はあるようだが。アルミホイールは、16インチの方が良いかも。

フェイスリフト前から、208は魅力的なスモール・ハッチバックだった。ハンサムで高級感があり、装備は充実。走行中の快適性も高い。2024年も、検討候補へ加えるべき価値がある。

このクラスには有能なライバルが多いものの、208が気に入ったのなら、躊躇する必要はないだろう。筆者なら100psの1.2Lガソリンと、今回のマイルド・ハイブリッドで悩むことになりそうだ。

◯:カッコいい見た目 運転しやすく楽しい
△:同等に魅力的なライバルは多い 身長によってはしっくり来ない運転姿勢

プジョー208 GT ハイブリッド136 e-DSC6(英国仕様)のスペック

英国価格:3万510ポンド(約580万円)
全長:4055mm
全幅:1745mm
全高:1430mm
最高速度:200km/h
0-100km/h加速:8.1秒
燃費:19.3-23.0km/L
CO2排出量:105g/km
車両重量:1228kg
パワートレイン:直列3気筒1199cc ターボチャージャー+ISG
使用燃料:ガソリン
最高出力:136ps
最大トルク:23.4kg-m
ギアボックス:6速デュアルクラッチ・オートマティック(前輪駆動)

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

小高一斗「残しておこうと決めていた」。中村仁「決勝は変なミスをしないように」【第8戦GT300予選会見】
小高一斗「残しておこうと決めていた」。中村仁「決勝は変なミスをしないように」【第8戦GT300予選会見】
AUTOSPORT web
予選の大クラッシュでマシン大破。アルボン、F1サンパウロGP決勝出走を断念か「これで僕のレースはおしまいだ……」
予選の大クラッシュでマシン大破。アルボン、F1サンパウロGP決勝出走を断念か「これで僕のレースはおしまいだ……」
motorsport.com 日本版
心を満たす多くの魅力! 最新 ミニ・エースマン SEへ試乗 まん丸モニター 刺激的な運転体験
心を満たす多くの魅力! 最新 ミニ・エースマン SEへ試乗 まん丸モニター 刺激的な運転体験
AUTOCAR JAPAN
全幅2.1メートルのスバル「BRZ」発見! 超絶ワイドボディを装着するためにフロントを「86」化…エアサスなしでは走行不能です
全幅2.1メートルのスバル「BRZ」発見! 超絶ワイドボディを装着するためにフロントを「86」化…エアサスなしでは走行不能です
Auto Messe Web
RBメキーズ代表も角田裕毅の予選3番手に高評価「彼は素晴らしいよ。でも、今興奮しすぎる必要はない」
RBメキーズ代表も角田裕毅の予選3番手に高評価「彼は素晴らしいよ。でも、今興奮しすぎる必要はない」
motorsport.com 日本版
Q1最速の大草りき「コンタクトの度数を上げたので、すごく見えました!」。伊沢拓也「総合力のポール」【第8戦GT500予選会見】
Q1最速の大草りき「コンタクトの度数を上げたので、すごく見えました!」。伊沢拓也「総合力のポール」【第8戦GT500予選会見】
AUTOSPORT web
“今季初アタック”でワークス2台をしのぐ会心の一撃。ベテランのジャニ「主張を証明できた」/WEC第8戦
“今季初アタック”でワークス2台をしのぐ会心の一撃。ベテランのジャニ「主張を証明できた」/WEC第8戦
AUTOSPORT web
apr LC500h GTが待望の初ポールポジション。雨のなか小高一斗が最速タイム【第8戦GT300予選レポート】
apr LC500h GTが待望の初ポールポジション。雨のなか小高一斗が最速タイム【第8戦GT300予選レポート】
AUTOSPORT web
角田裕毅、雨のF1サンパウロGP予選で初の3番手。決勝に向けて「レインではペースが良い」と期待のぞかせる
角田裕毅、雨のF1サンパウロGP予選で初の3番手。決勝に向けて「レインではペースが良い」と期待のぞかせる
motorsport.com 日本版
「風の丘」で眠る何千台ものクルマたち 家族経営の巨大ジャンクヤードで見つけた珍しい宝物 40選 後編
「風の丘」で眠る何千台ものクルマたち 家族経営の巨大ジャンクヤードで見つけた珍しい宝物 40選 後編
AUTOCAR JAPAN
【詳細レポート】角田裕毅、雨のインテルラゴスで躍動! 3番グリッド獲得。赤旗5回のサバイバル予選はノリスが制す|F1サンパウロGP
【詳細レポート】角田裕毅、雨のインテルラゴスで躍動! 3番グリッド獲得。赤旗5回のサバイバル予選はノリスが制す|F1サンパウロGP
motorsport.com 日本版
3年ぶりModuloが歓喜のポールポジション。シビックが雨のもてぎで最前列独占【第8戦GT500予選レポート】
3年ぶりModuloが歓喜のポールポジション。シビックが雨のもてぎで最前列独占【第8戦GT500予選レポート】
AUTOSPORT web
トヨタ、逆転タイトルのシナリオは。「FPでかなり速く見えた」ポルシェの反撃に警戒【WECバーレーン決勝の見どころ】
トヨタ、逆転タイトルのシナリオは。「FPでかなり速く見えた」ポルシェの反撃に警戒【WECバーレーン決勝の見どころ】
AUTOSPORT web
「風の丘」で眠る何千台ものクルマたち 家族経営の巨大ジャンクヤードで見つけた珍しい宝物 40選 前編
「風の丘」で眠る何千台ものクルマたち 家族経営の巨大ジャンクヤードで見つけた珍しい宝物 40選 前編
AUTOCAR JAPAN
期間限定!! ロータス「エレトレ」がUberに仲間入り! なぜいまロンドンでEVの需要が高まっている?…あまり知られていない裏事情とは
期間限定!! ロータス「エレトレ」がUberに仲間入り! なぜいまロンドンでEVの需要が高まっている?…あまり知られていない裏事情とは
Auto Messe Web
アルピーヌV6ターボ/A610 UK版中古車ガイド(2) 部品をルノー車と共有 弱点は隠れたサビ!
アルピーヌV6ターボ/A610 UK版中古車ガイド(2) 部品をルノー車と共有 弱点は隠れたサビ!
AUTOCAR JAPAN
乗り心地自慢のJr.スーパーカー! アルピーヌV6ターボ/A610 UK版中古車ガイド(1)
乗り心地自慢のJr.スーパーカー! アルピーヌV6ターボ/A610 UK版中古車ガイド(1)
AUTOCAR JAPAN
F1サンパウロGP予選速報|赤旗5回の大波乱! 角田裕毅が3番手獲得。ノリスがポールポジション
F1サンパウロGP予選速報|赤旗5回の大波乱! 角田裕毅が3番手獲得。ノリスがポールポジション
motorsport.com 日本版

みんなのコメント

1件
  • ライト
    フロントは少しごちゃごちゃしてたんで新しい方がいいね。リヤは前の方がいいね。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

302.3372.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

18.0349.0万円

中古車を検索
208の車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

302.3372.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

18.0349.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村