レッドブルにとってF1モナコGPはまさに完敗だった。マックス・フェルスタッペンは予選順位と変わらぬ6位でフィニッシュ。セルジオ・ペレスはオープニンラップで大クラッシュしたが、これも予選での苦戦が遠因となっている。
ふたりのドライバーはRB20からパフォーマンスを引き出せず、彼らのマシンはかなり不安定な挙動を見せた。フェルスタッペンは、2022年からバンピーなレイアウトのコースにおいて、低速域でのハンドリングに苦しんでいたと明かした。
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またレッドブルは問題を解決するために様々な変更を施したが、乗り心地を改善するためにマシンを”ソフト”にすればするほど、実際のパフォーマンスは悪化するという事実に、チームはさらに困惑することになった。
これはレッドブルRB20の車高やサスペンション設計が、ダウンフォースを損なうことなく低速域やバンプに対応するための十分な余裕がない可能性を示唆している。
チームのボスであるクリスチャン・ホーナーは、チームは何が起きているのか迅速に答えを得る必要があると語ったが、レッドブルの2023年型サスペンションを使用し、モナコでは同様の問題に遭遇しなかった姉妹チーム、ビザ・キャッシュアップRB(以下RB)から大きなヒントが得られるかもしれない。
レッドブルが上位に復帰するための計画について尋ねられたホーナーは、次のように答えた。
「なぜ乗り心地に問題があるのか? なぜクルマは縁石で苦労しているのか? 我々はそうしたことに集中することになる」
「RBのマシンは、昨年の我々のサスペンションで走っているが、同じ問題は起きなかったようだ。だから我々は、自分たちが投入したサスペンションについて理解する必要がある」
フェルスタッペンは、以前から抱えていた問題がライバルの追い上げで顕在化しただけだと示唆しているが、ホーナー代表は問題の原因が何なのか、今すぐには答えが出ないと語った。
「まずは何が問題なのかを理解すべきだと思う」
「それができれば、適切な解決策を見出すことができると思う。昨年のシンガポールでも同じようなことがあった。我々が取り組むべき領域があることは分かっている。今回もその一例だ」
「この週末から得るべき教訓もあるし、クルマに関して解決しなければならない問題があることも明白だ」
しかし、次戦カナダGPも縁石に乗ることがラップタイムに大きく影響するジル・ビルヌーブ・サーキットでの開催。レッドブルには何らかの解決策を講じなければならないというプレッシャーがかかる。
「あそこは、我々が以前優れたパフォーマンスを発揮したトラックだ」
そうホーナー代表は話す。
「サーキット全体が再舗装されたから、どうなるか見てみよう。しかしフェラーリやマクラーレンは速いだろう」
「パフォーマンスの収束は常に起こり得ることだった。もちろん、この週末はタフなものだったが、両選手権をリードしていることに変わりはない。もちろん、この週末の教訓を次に活かしたい」
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