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F1史上最高勝率を記録した2023年のレッドブル。収益は増加も、コスト上昇で利益は減少したことが明らかに

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F1史上最高勝率を記録した2023年のレッドブル。収益は増加も、コスト上昇で利益は減少したことが明らかに

 レッドブル・レーシングは、前例のないスポーツでの成功と複雑な財務状況が特徴的な、2023年シーズンの財務報告書を発表した。

 F1世界選手権で記録的な21回の優勝を飾り、6度目のコンストラクターズタイトルを獲得したにもかかわらず、チームの純利益は低迷した。レッドブル・レーシングの2023年の収益は3億747万2000ポンド(4億200万ドル、約597億8700万円)に達し、2022年の2億7802万6000ポンド(約542億6700万円)から10.6%増加した。これはスポンサーシップ、プロモーション、賞金、レースプログラムへの寄付の増加によるものだ。

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 コース上でのチームの圧倒的なパフォーマンスは商業的魅力を大幅に高め、新たなパートナーを引き付け、既存の関係を強化した。レッドブルは2023年だけで7件の新たなパートナーシップを確保しており、そのうち5件はアメリカでのものだ。アメリカは、特にラスベガスGPの追加により、F1にとってますます重要な市場となっている。

 長期にわたるパートナーシップはチームの財政的安定の礎でもある。4件の重要な契約が更新され、そのうち2件は4年以上の契約となっている。これらの契約更新は、レッドブルの持続的な成功に引き続き協力するスポンサーの信頼とコミットメントを強調するものだ。

 しかしながら、印象的な収益の伸びにもかかわらず、レッドブル・レーシングの2023年の税引き後利益は2022年の205万7000ポンド(270万ドル、約4億100万円))から129万6000ポンド(約2億5300万円)へと37%減少した。このコスト上昇は、主にコースにおけるチームの比類のない業績に結びついた、パフォーマンスベースの報酬によるものだ。興味深いことにレッドブルの報告書は、「最も報酬の高いディレクター」、つまりチーム代表のクリスチャン・ホーナーに支払われた700万ポンド(約13億6600万円)の報酬について言及している。

 レッドブル・レーシングの財務結果は、レッドブル・テクノロジーやレッドブル・アドバンスト・テクノロジーズなどの関連会社との複雑な関係のため、慎重に解釈する必要がある。これらの企業はチームのF1運営に貢献しており、一部の費用と収益はレッドブル・レーシングに直接配分されるのではなく、これらの企業に割り当てられることになる。

 たとえば、タイトルを獲得したレッドブル・レーシングのF1マシンの設計、開発、製造を担当するレッドブル・テクノロジーは、2023年に4億4620万ポンド(5億8400万ドル、約868億5500万円)の収益を報告し、1102万7000ポンド(1444万ドル、約21億4800万円)の利益を生み出した。これは2022年と比較して1億1705万オーストラリアドル(約118億8000万円)の増加となり、会計年の利益は2133万オーストラリアドル(約21億6500万円)となった。それでもレッドブル・レーシングは技術的優位性への投資に引き続き注力しており、2023年には前年比でほぼ2倍となる3031万ユーロ(約49億4800万円)を研究開発に充てている。

 F1チームに財政的な制約が課される時代において、レッドブル・レーシングはFIAの予算上限レギュレーションを遵守しており、経営陣はコンプライアンスを確実にするためにコストを注意深く監視している。チームのコンプライアンスは、コース上でのパフォーマンスに影響を及ぼす可能性のある制裁を回避するために非常に重要となる。

 チームランキングでレッドブルを追い抜いたマクラーレンのような競合チームの台頭と、フェラーリの安定性は、今後のシーズンにおいて財政上の課題をもたらす可能性がある。レッドブル・レーシングの2023年度財務報告書には、チームがスポーツでの成功を背景に繁栄すると同時に、モータースポーツの頂点に立つことの経済的現実と格闘している様子が表れている。今後、F1のレギュレーション変更が近づくなかで前を見据えるにあたり、チームはコース上での比類のないパフォーマンスを引き続き活かしながら、高騰するコストと外部リスクを慎重に管理する必要があるだろう。

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みんなのコメント

2件
  • サーキットの放浪者
    レーシングチームとして存在する以上レースに勝つの当然の目標ではあるがチーム運営では赤字にする訳にいかない。レッドブルの場合は親会社のレッドブル本社が大企業だから多少の赤字も吸収するかもしれないが結果ありきの話。今のペレスのパフォーマンスではチームへの貢献度としてマズいはず。
  • ヒロ
    ドル、オーストラリアドル、ユーロ、円、、、
    はちゃめちゃな記事だな。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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