7月21日、WRC世界ラリー選手権第8戦『ラリー・ラトビア』のデイ4が、ラトビア西部のリエパーヤを起点に行われ、TOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチーム(TGR-WRT)のカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が競技初日から一度も首位を譲らない走りで優勝。僚友のセバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が総合2位に入り見事、ワン・ツー・フィニッシュを飾った。
また、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が総合5位、勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)18号車)は総合6位で、シリーズ初開催となったラリーを走破している。
母国で存在感を示したセスク「素晴らしい経験。Mスポーツは今や家族」/WRCラトビア デイ4後コメント
ラリー・ラトビアの最終日は、サービスパークの東側エリアに設定された2本のステージで、計4本のスペシャルステージ(SS)が行われた。SS17~20の合計距離は64.08kmだ。この日の天候は雲の多い晴れだったが、一時的に雨が降るシーンも見られた。しかし路面はドライコンディションが保たれている。
前日のデイ3で計6本のベストタイムを記録したロバンペラは、総合2番手のオジエに42.5秒という大きな差を築いてラリー最終日を迎えた。前戦ポーランドからの連勝を狙う若き王者はオープニングのSS17で2番手、SS18で3番手、SS19で2番手と安定感のある走りを披露。そして、最終パワーステージを6番手タイムで走り切り大差での優勝を果たした。
SS17で最速タイム、続くSS18ではセカンドベストを記録したを記録したオジエは、シーズン3勝目を挙げたロバンペラから39.2秒おくれての総合2位でフィニッシュ。この結果TGR-WRTは、今季4度目となるワン・ツーを達成している。
ドライバー選手権でランキング2位につけているエバンスは、総合6番手で最終日に入り、4本のステージを走破した。最終順位は、パワーステージでライバルのひとりが遅れを取ったためひとつ上がり、総合5位となった。土曜日までの順位と、日曜日の合計タイムのみで争われる“スーパーサンデー”の両方でタイトルを争うティエリー・ヌービル(ヒョンデi20 Nラリー1)を上回ったエバンスは、ランキング首位との差を13ポイントに縮めた一方、今大会3位となったオット・タナク(ヒョンデi20 Nラリー1)に選手権2位の座を奪われランキング3位に後退した。
なお、“スーパーサンデー”ではオジエが僅差の2位、ロバンペラが3位となり、それぞれ追加ポイントを獲得。TGR-WRTはマニュファクチャラー選手権で、首位ヒョンデとのポイント差を、戦前の10ポイントから1ポイントに縮めることに成功している。
4台目のGRヤリス・ラリー1を駆る勝田は、最終日の3本目SS19まで総合7番手につけていたが、パワーステージでトラブルに見舞われた“地元のスター”マルティン・セスク(フォード・プーマ・ラリー1)の後退によりひとつポジションを上げ総合6位でフィニッシュした。
「我々にとって、素晴らしいイベントだった。ラリー・ポーランドに続いてワン・ツー・フィニッシュを達成し、選手権において非常に重要かつ不可欠なポイントを獲得し、マニュファクチャラー選手権でのポイント差を縮めることができた」と喜ぶのは、チーム代表のヤリ-マティ・ラトバラ。
「カッレ(・ロバンペラ)は最初のステージから素晴らしい走りを見せ、期待以上の強さを発揮してくれた。セブ(オジエの愛称)は、しばらくこのような高速ラリーを走っていなかったにもかかわらず、総合2位を獲得するために素晴らしいドライビングを披露した」
「また、エルフィンがより多くのポイント獲得を望んでいたことは知っていたが、彼の出走順を考えると、金曜日は本当に良いスタートを切ったと思う。今週末クルマのパフォーマンスは素晴らしく、ドライバーも速く、ホームイベントである次戦のフィンランドに、大きな自信を持って臨むことができる」
その第9戦『ラリー・フィランンド』では今大会のWRC2で3位となったサミ・パヤリ(プリントスポーツ)がTGR-WRTの一員としてトヨタGRヤリス・ラリー1をドライブする予定だ。
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ワンツー4度目だっんだ…更に8戦中5勝して、2位って異常じゃね??